enableの意味と使い方|enable A to doの例文も紹介

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IT分野でも使われることが多い単語enableをご存知ですか?
発音は米国英語と英国英語で異なります。まずは発音記号とともに音声を聞いてみましょう。

米国英語
ɪnéɪbl

英国英語
eˈneɪbʌl

カタカナ表記ではイネーブルが近いでしょうか。
今回は英単語enableの意味と使い方について詳しく解説します。

enableの意味とは

enableの意味は知らなくてもそのスペルを見ればなんとなく推測できるかもしれません。

enableとは、接頭辞en+ableです。ableは学校で習ったという方も多いでしょう。形容詞で~することができてという意味ですね。
be able toといえばcanと置き換えられるフレーズです。

enは形容詞や名詞を動詞化する接頭辞です。
つまりenableは形容詞ableを動詞化した単語で、~を可能にさせる、~できるようにするという意味になります。

動詞enableの使い方についてより詳しく見ていきましょう。

動詞でenable A(目的語) to doで~することを可能にする

enableは目的語を必要とする他動詞なので、英文ではenable A(目的語) to do~という形で登場します。直訳でAが~するのを可能にするとなります。
いかにも英語らしい言い回しですね。

より自然な日本語に直すなら、主語がAに~する資格を与える、主語のおかげでAが~できるようになる、といった表現になります。

反対の英語表現はprevent 目的語 from doingでSはOが~するのを妨げる

enableと反対の意味を表現したい時にはpreventを使いましょう。予防する、防止するを表す動詞で、prevent+目的語 from doingで、目的語(O)が~するのを妨げる、という意味になります。

このようないかにも英語らしい言い回しは、直訳すると不自然な日本語になりやすく、英語学習におけるつまずきポイントのひとつです。
頭を柔らかくして、要するに何を意味しているのかをイメージするようにしましょう。

目的語が~するのを妨げるということは、目的語は~できなかったわけです。なぜできなかったかといえば、その理由が英文の主語(S)です。

つまり、SのせいでOは~できなかった、と訳せば英語と意味内容は変わらず、自然な日本語になります。

IT分野のenableと、その対義語disableとは

IT分野でのenableは、ハードウェアやソフトウェアの構成要素や機能を有効にしたり稼働させたりする意味でしばしば登場します。
日本語でもカタカナ表記のイネーブルは有効にすることを意味するIT用語として使われています。

有効な状態のことをイネーブルド(enabled)、機能を有効にする装置やソフトウェアはイネーブラ(enabler)といいます。

対義語はdisableで、IT用語ディスエーブルあるいはディセーブルとして無効を意味します。情報セキュリティを解除するという場合もdisableが使われます。

enable 目的語 to doの類義語は?

enable+目的語 to doの言い換えをするなら、どのような英語表現が可能なのでしょうか。enableの類義語について見てみましょう。

enhance 目的語 to do

高める、増す、よりよくするという意味を持つenhanceは、enableと同じ意味で使うことができます。

enhance

同じく他動詞のため、enhance 目的語 to do~という形になります。主語が目的語が~するのを高めるというわけですから、主語のおかげで目的語が~しやすくなる、という意味になります。

facilitate 目的語 to do

容易にする、促進するという意味を持つfacilitateも、enableと同様の使い方ができます。

facilitate

こちらも他動詞なので、facilitate 目的語 to doという形になります。もっともfacilitateの場合、人物は主語になりません。

主語である物や事が目的語が~にするのを容易にするという場合に使われる単語です。

make it possible for 目的語 to do

~を可能にさせる、~できるようにするといいたいなら、possibleを使うこともできます。

人気のスパイ映画ミッション:インポッシブル(Mission:Impossible)をご存知の方も多いでしょう。impossible不可能なpossible可能なという意味です。

使役動詞makeと組み合わせて、make it possible for 目的語 to doとすれば、enable 目的語 to doとほぼ同じ意味になります。

使役動詞をSVOCの第5文型を作る動詞と習った方も多いでしょう。

日本語にはない英語独特の言い回しですが、慣れてしまえば便利な表現なので、この機会にマスターしてしまいましょう。

使役動詞のmakeには、~させるという意味があります。

make it possible for 目的語 to doの場合、主語がitを可能にさせるという意味になります。itは何かといえば後に続く、for 目的語 to doです。to doto不定詞ですね。to不定詞の意味上の主語はfor+人で表現されます。

そのためmake it possible for 目的語 to doを直訳すれば、主語はit(目的語がto doすること)を可能にするとなり、日本語らしく言い換えれば、主語のおかげで目的語は~できる、となります。

使役動詞を使えば、Aのおかげでと言いたい時、Aをそのまま主語にできます。
~のおかげって英語で何だっけ?と考えずに済むので便利ですよ。

覚えておきたい!英語の5文型についてはこちらの記事も参考になります

enable 目的語 to doを使った例文

enable 目的語 to doの使い方を紹介してきましたが、ここでは具体的な使い方を例文とともに見てみましょう。

1.父が出世したので私たち家族は家を持つことができました。
My father’s promotion enabled my family to buy the new house.

この例文では、目的語が~するのを可能にするというenableの基本的な意味が使われていますね。My father’s promotion(父の出世)が主語にきています。

promotionはカタカナ表記のプロモーションとして日本でもお馴染みで、販売促進のイメージが強いと思います。

英語の場合はもっと広い意味で使われており、昇進や進級、向上、奨励、助長といった意味もあります。

2.在宅勤務は満員電車を避けることを可能にしました。
Working from home has enabled us to avoid crowded trains.

こちらも~を可能にしたという意味の例文です。

working from homeで在宅勤務です。テレワークやリモートワークと発想は同じですね。

teleworkteleも、remote workremoteも、遠い、遠隔のといった意味があります。その遠い場所を具体的にhomeと表現し、家から遠隔で仕事に携わるという意味になります。

avoid避けるcrowded満員のという意味で、動詞crowdの過去分詞でもあります。crowdには、押し込む、群がる、殺到する、ぎっしり詰めるといった意味があり、名詞としても群衆、人込みという意味で使われます。

ちなみにクラウドサービスなどのクラウドはスペルが異なり、cloudです。日本人が苦手なrlですが、会話の中で出てきた際には聞き分けられるようにしておきたいですね。

crowd

cloud

cloudとは雲のことで、ビジネスで使われるクラウドはクラウドコンピューティングCloud computingの略です。

コツを覚えて使い分けたい、RLの発音の違いについてはこちらの記事もおすすめです

3.メイク技術が上がると自分に自信を持てるようになります。
Improving your makeup technique will enable you to be confident about yourself.

Improving your makeup techniqueを主語に置いた例文です。improveは上達させる、改善するという意味です。

makeup techniqueでメイクアップテクニック、つまりメイク技術ですね。

confidentは自信のある、確信に満ちたという形容詞で、enable 目的語 to be動詞+形容詞となっています。直訳すると、メイク技術の上達があなたが自信を持つことを可能にする、となるわけですね。

4.父の残した遺産のおかげで彼女はきつい仕事を辞めることができた。
The inheritance left her by her father enabled her to quit the hard work.

inheritanceはあまり見慣れない単語かもしれませんが、相続した財産のことで、相続権の意味でも使われます。

ちなみに歴史的文化的に代々継承され、後世へと引き継がれていく文化遺産の場合にはheritageが使われます。世界遺産はworld heritageですね。
また、bequestという単語もあり、こちらは遺贈、形見を表す際に用いられます。

日本語ではいずれも遺産と訳されることのある単語ですが、それぞれにニュアンスが異なるため、違いを理解して使い分けるようにしましょう。

quitは辞めるという意味です。父の遺産が仕事を辞めることを可能にしたというわけですから、遺産のおかげで仕事を辞めることができたと和訳されています。

5.軽量で脚にたくさん毛があるため、アメンボは滑るように水面を動き回ることができます。
Light weight and having many hairs on the legs enable water striders to move about to slide on the water surface.

アメンボはご存知ですか?水面をすいすい動く虫で、英語ではwater striderといいます。
strideは大股に歩くという意味です。ちなみに日本語のアメンボのアメは雨ではなく、飴です。甘い匂いがすることから名づけられたそうですよ。

light weightは軽量、many hairs on the legsは脚のたくさんの毛です。日本語でヘアといえば髪の毛のイメージが強いですが、英語では体毛や動物の毛にもhairを使います。

surfaceは表面、外見のことです。water surfaceで水面ですね。

6.洗濯機の新機能が家庭で掛け布団を洗うことを可能にしました。
New feature of the washing machine enable a duvet to be washed.

日本語で呼び慣れている身近なものほど英語表現が思いつかないことがありますが、家電製品もそうかもしれませんね。

洗濯機はwashing machineまたはwasherです。ちなみに冷蔵庫はrefrigerator、電子レンジはmicrowave、掃除機はcleanerです。日常会話では頻繁に出てくる言葉なので、この機会に覚えましょう。

featureは特徴や特色、duvetは羽布団のことです。新機能で~が可能になった、という言い回しは日本でも新商品の説明でよく見かけますね。

7.雇用保険は私たちに失業手当を受け取る権利を与えている。
Employment insurance enables us to receive an unemployment benefits.

こちらの例文ではenable~に権利を与えるという意味で使われています。
和訳も若干硬い表現になっていますが、雇用保険を払っていればいざという時に失業手当を受け取る権利があるというわけですね。

Employmentは雇用、insuranceは保険です。
receiveは受け取る、受理するです。カタカナ表記のレシーブは日本語の場合スポーツでよく出てくる言葉ですね。

unemploymentは失業、benefitは利益、給付、手当という意味です。

まとめ

ビジネスシーンでは年々、新しい横文字言葉が登場します。

enableも日常英会話ではあまり耳にする機会はないかもしれませんが、IT関係のテキストを読んでいたら、enable -n コマンド名で指定したビルトインコマンドを無効にし、enable コマンド名で有効にする、といった表記に出くわした経験がある方もいるのではないでしょうか。

ビジネスの中でも特にIT関連では英語表記が多用される傾向にあります。プログレッシブ英和辞典をはじめ、学生時代に使っていた辞書でも専門用語を網羅しているものは多いです。

手元にまだあるなら再活用しましょう。

より専門性の高い説明を求めるなら、ジャンルに特化した辞書がおすすめです。

研究社英和コンピューター用語辞典など電子版が用意されているものであれば場所も取らず、いつでも検索できて便利です。

ほかにもオンライン辞書のIT用語辞典e-Wordsや、さまざまなジャンルの専門用語が検索できる日英・英日専門用語辞書、用語索引から希望の単語を表示できるEDR日英対訳辞書などもあります。

英辞郎on the WEB Proは電子工学から病理まで幅広いジャンルに対応しており、無料のお試し版もあるので一度使ってみるといいかもしれませんね。

難解な専門用語も英語の意味がわかれば理解しやすくなることも多いです。
基礎をしっかりおさえて専門用語を自分のものにしていくことでビジネスチャンスが生まれることもあるでしょう。

何より辞書は知識の宝庫です。新たな単語との出会いを楽しみながらボキャブラリを増やしていきましょう!

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