英語の悪口フレーズ集24選|できるだけ使いたくない罵り言葉や海外映画でも耳にするスラング
海外映画やドラマでは、登場人物が怒ったときなど、とっさに出てくる悪口や罵り言葉を耳にすることがありますね。英語の悪口も日本語と同じで、軽めのものからスラング表現を含む最上級の罵り言葉まで多様です。
この記事では、悪口に関する表現を例文付きで取り上げますが、はじめに知っておいてもらいたいのは、今回紹介するような英語の悪口言葉を安易に使うことで、相手を深く傷つけることが起こりうるという事です。
なのでこういった表現は、あくまで英語学習をより楽しくするための素材として考え、もし自分で使うことがあるとすれば、状況と相手をしっかり見極めてから言葉を発するようにしましょう。
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悪口を言うって英語で何?
本題に入る前に、そもそも悪口を言うは、英語でどう言うのでしょうか。
悪口スラングは知っていても、悪口自体を意味する英語表現を知らない人も意外にいるので、まずは基本に立ち返って見ていきましょう。
悪口や罵り言葉という名詞の場合、Dirty Words、Swear Words、Bad Wordsなどと呼ばれますが、ここでは一般的に使われる悪口を言うという熟語で解説します。
say bad things about 〜
say bad things about 〜は、〜について悪いことを言うという基本表現です。悪口を言うって何だったっけ?と思い出せなくなった時に直訳的に使える言い方です。
彼はいつも人の悪口を言っている。
He is always saying bad things on others.
trash talk
trash talkはスラング的な名詞表現で、悪口全般に加え、相手を見下したような発言や挑発的な言葉を使うことも表します。
悪口は止めなさい。みっともない。
Stop the trash talk. That is shameful.
上記例文のshamefulは、恥を意味するshameから派生した形容詞で、恥ずべき、不届きなつまりみっともないというニュアンスになります。
talk behind someone’s back
誰かの後ろで話すという直訳からも想像できるように、talk behind someone’s backは悪口を言う(陰口をたたく)という意味でよく使われる表現です。
ケンとトムはいつもお互いの悪口を言っている。
Ken and Tom always talk behind each other’s backs.
bad mouth
bad mouthは名詞(悪口)、動詞(悪口を言う)ともに同じ形です。下記の使用例を比べてみましょう。
私の姉は悪口ばかり言っている。
My big sister has a bad mouth.
サリーは他の人の悪口ばかり言っている。
Sally is always bad-mouthing others.
call names
日本人には聞き慣れない表現かもしれませんが、英語圏の人なら子供の頃から頻繁に使ってきた慣用句がcall namesです。
call+人+namesの形で使います。nameは必ず複数形なので注意が必要です。
エマは私をからかって悪口を言う。
Emma makes fun of me calling me names.
以上、4種類の基本表現を学習しました。上記のような熟語は単体で暗記するだけでなく、自分で文章を作ったり、それを声に出して練習することで英語力アップに繋がります。
ぜひ試してみてくださいね。
では、次の章からは外国人が実際に使う英語の悪口を見ていきます。
単語もしくは短文で伝える英語の悪口集
比較的マイルドな悪口英語も含め紹介しますが、いずれにしても安易に口にしないよう気をつけてくださいね。
You’re stupid.
バカだなあ。
子供でもよく言う悪口の筆頭がバカではないでしょうか。このstupidは軽めの表現ですが、英語では他にもバカなや愚かなを意味する表現がいくつか存在します。idiotやmoron、foolishなどはstupidよりも更に差別的な表現です。
最上級のものはアメリカ英語ではjerk、イギリス英語ではtosserがこれに当たり、この2つは主に女性から男性に対して使われる蔑み表現です。
ばーか。
You idiot!
このマヌケ。
You moron!
You’re fat.(このデブ。)
非常に直接的な容姿に関する悪口で、良識のある人は使うべきではありません。
日本語にはデブの婉曲表現にぽっちゃりがあり、英語にもぽっちゃりに当たるchubbyという単語がありますが、これも自分自身について述べる以外にはおすすめしません。
You’re super annoying.
(お前マジうざいわ。)
annoyingはイライラするやムカつくという意味で使われます。このannoyingは第三者に対して使われますが、過去分詞のannoyedにするとI was annoyed at him.(彼に対してイラついた。)のように、自分が主語になります。
さらに副詞のsuperやsoをつけることで、気持ちを強調することができます。
Whatever.(どうでもいい。)
日本語でははいはい、勝手にすれば。というニュアンスです。Whatever you say.という場合もあり、親しい人同士のケンカでよく耳にします。声のトーンによっては相手を非常に不快にさせるので要注意です。
So what?(だから何?)
相手が何かを言った時、そんな事どうでもいい、私には関係ないという気持ちを込めて使われます。似た意味にWho cares?がありますが、これは誰が気にするの?つまりだから何?という意味合いになります。
ちなみにこのSo what?とWho cares?は、相手が落ち込んでいる時にかけてあげるポジティブな言葉としても使えます。
(A)数学のテストでひどい点取っちゃった。
(B)だから何?(どうってことないよ。)次があるさ。
(A)I got a terrible score on the math test.
(B)So what? There’s always next time.
Kiss my ass!(クソくらえ!/ふざけるな!)
割と容赦のない悪口かつスラングで、相手に強く反発する表現です。直訳は俺のケツにキスしろ!となりますが、文字通りに受け取ると理解しづらいので、一種のイディオムとして考えてみてください。
assはお尻を意味する単語で最も下品なので、もう少し柔らかめに伝えたい時はKiss my butt!と言っても良いでしょう。
He is an asshole.(彼はクソ野郎だ。)
assholeは聞いたことがある人が多いかもしれません。ass(お尻)+hole(穴)という言葉から連想されるのは決して上品な言葉ではありませんね。
相手に対するかなり強い侮辱の表現で、多くの場合、自信過剰で傲慢な態度を取る人に対して悪態をつく時に使われます。assholeは、2つの単語を繋げてアソールのようなイメージで発音します。
You suck.(お前最低だな!/ダメじゃん!)
suckは辞書上では吸うやしゃぶるという意味を持ちますが、悪口で使うと全くニュアンスが異なり、あんた最悪だね!と相手を非難する言葉になります。
仲の良い間柄では軽い雰囲気で伝えられますが、場合によってはケンカに発展する可能性があるので、英語が得意でない人は使わない方が無難です。
Shut up!(黙れ!)
シャラップ!というカタカナ用語も浸透していて、日本人に馴染みのある表現です。スラングではないものの、いずれにしても丁寧な言葉遣いではないので、相手に静かにして欲しいときは下記のように伝えましょう。
静かにしていただけませんか?
Could you please be quiet?
すみません、話すのを止めていただけませんか?
Excuse me, would you mind not talking?
Would you mind -ing〜?は、誰かに何かをお願いしたい時、相手に失礼のないように依頼できる便利な表現です。
気にする、気に障るを意味するmindがこの文型のキーとなり、あなたは〜を気にしますか?と、相手の意思を尊重する姿勢を見せることができます。
もう1つ例を見てみます。
席をあちらに移動していただけませんか?
Would you mind moving your seat over there?
便利な英単語wouldを使いこなせていますか?丁寧な言い方などの実用英語表現を再確認ししましょう。
As you know.(ご存知だと思いますが。)
最後に紹介するのは、一見悪口には見えないAs you know.です。As you know, 〜.と後に文章が続く場合、あなたが知っている通り、〜。という訳になります。
相手を持ち上げたい場合にも使えますが、状況によっては、相手を見下したような嫌味が込もった言い方になります。
日本語のあなたはもう知ってると思うけど。に置き換えてみると分かりやすいです。
悪口を言われて相手に腹が立ったら、あなたなら英語で何と言いますか?そんな時に使える表現は、こちらの記事が参考になります
やや長文で表せる英語の悪口3選
実際に使う機会はないにしても、せっかく英語の悪口表現を知るならちょっと長いものも知りたい!という人もいるでしょう。使用頻度の高いものを3つ挙げてみます。
You son of a bitch!(このカス野郎!)
日本の若者でも尻軽な女性や性格が悪い女性に対してビッチという言葉を使う人が増えました。英語のbitchはそもそもメス犬を意味する用語ですが、それがスラング化して嫌な女、クソババアを表す言葉となりました。
son of a bitchは男性に対する軽蔑語で、ビッチの息子つまりカス野郎やくそったれという訳になります。
正真正銘のカス野郎だ!と言いたい時は、realをつけてYou’re real son of a bitch!と表現できます。
I don’t give a damn.(知ったこっちゃない。)
damnというスラング単語では、苛立ちや怒り、相手をけなす気持ちを表すことができます。
男性がよく使いますが、オフィシャルな場では決して口に出してはならない言葉です。ふざけるな!を意味するKiss my ass!と同様、I don’t give a damn.は1フレーズとして覚えてしまいましょう。
汚い話題になってしまいますが、大便を表すスラングshitを使ったI don’t give a shit.も同様の意味になります。
クソッ!ちくしょう!を意味する有名な英語はshitですが、もっとやんわりと表現できる言葉があります。こちらの記事を参考にどうぞ。
You’re no match for my brains.(お前バカだな。)
俺の脳はお前とは勝負にもならない。つまり俺は賢くてお前はバカだ。という悪口表現です。相手を完全に見下した言い方になるので、使う相手と場面には慎重になってください。
間違っても使ってはいけないFour Letter Words(4文字言葉)
英語において、口に出すべきでない言葉の代表格がこのFour Letter Words、主に4文字で表される汚い言葉です。頭文字を取ってFワードやCワードなどと呼ばれることもあります。
最上級の侮辱言葉と言えるFour Letter Wordsですが、目上の人に対してはもってのほか、親しい友人の間でも基本的にタブーです。
特に女性が使うには刺激が強すぎる言葉なので、絶対におすすめできません。テレビや動画などで耳にしてカッコいいなと思っても、英語という言語や文化をよっぽど理解していない限りは、使用を控えてください。
典型的な4文字言葉を3つ紹介しましょう。
なお、先ほどYou suck.で解説したsuckもこのFour Letter Wordsに含まれます。
fuck
fuckは単独ではセックスをするという意味で、相手を罵倒したり自身の言いたいことを強調したいときに使われるスラングです。
アメリカでは放送禁止用語とされており、ドラマやバラエティー番組でもピー(効果音)が必ず入ります。
話し言葉なので書くことはあまりないですが、一部の英語学習用記事ではf*ckと*マークを入れています。それだけ不躾な言葉であるということですね。
くたばれ(死ね)!
Fuck you!
消え失せろ。
Fuck off.
今日はクソ暑いぜ。
It’s fucking hot today!
なお、Fuck you!のややソフトな言い方としてScrew you!があります。screwの本来の意味はネジや船に付いているスクリューですが、スラングではめちゃくちゃにする、色々な人とセックスをするという意味になります。
cunt
直接的には女性器を意味する英単語ですが、性別に関係なく、相手のことを死ぬほど嫌いだと思った時に暴言として用いられる言い方です。
お前なんか嫌いだ!このクズ女。
I hate you! You cunt.
nigger
Nワードとも呼ばれ、黒人を指す蔑称として知られる差別用語です。niggaやnegroと表すこともあります。
グローバル化が進んだ現在では、アメリカやイギリスに限らずこのような人種差別の言葉には皆とても敏感です。
黒人ではない人が使うと差別主義者と思われてしまい、逆に蔑みの対象にもなりかねないので、最大限の注意を払うようにしてください。
おい、調子はどうだい?
What’s up, nigga?
黒人同士が気軽に掛け合う言葉としてはOKですが、その他の人種がこのniggaを使うのは禁物です。
また、negroをタイトルに使ったI Am Not Your Negro(私はあなたのニグロではない)というドキュメンタリー映画が2016年に公開されています。
まとめ
外国人、特にネイティブ同士の英会話において、汚い言葉でお互いを罵り合うのはよくある事です。
また、海外ドラマの中などで自分もクールに使ってみたい!と思うような表現があるでしょう。
しかし今回紹介してきた悪口英語は、使い方を間違えると相手に不快感を与えるだけでなく、あなた自身の品位を落としたり、周りから軽蔑の眼差しを向けられることになってしまうので、使わないに越したことはありません。
ただ、これらの表現を知識として持つのは良いことで、きれいな言葉遣いを覚えるだけでは理解できない、英語圏の文化を垣間見ることができます。
さらに洋画や海外のテレビがより面白くなり、英語学習へのモチベーションアップにも繋がります。
このような前向きな姿勢を持ちながら、あなたもこの記事で勉強した用語やフレーズを覚えてみてくださいね!