「もちろん」は英語でなんて言うの?知っていそうで知らない便利な表現
英語で相手と会話をしていて「もちろん!」と伝えたい時、とっさに言葉が出なかったり、Of course!やSure!しか言えず、もどかしい気持ちになった事はありませんか?
日本語の「もちろん」はポジティブな感情を表すことが多く、英会話でも同様ですが、相手との間柄やシーンによって表現を使い分ける必要があります。
この記事では、日常会話からビジネスシーンまで、あらゆる場面で実用的なフレーズを紹介しながら解説します。意外な表現方法が見つかるかもしれません。
場面とあなたの気持ちに合った「もちろん!」を使って、英語のコミュニケーションを円滑にしましょう!
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最低限覚えておきたい鉄板フレーズ3選
Of course.
Of course.の特徴は、言うまでもない、当たり前である、という意味合いが含まれる点です。よく使われるのは、許可を求められた時です。
A:お手洗いを借りてもいいですか?
May I use your bathroom?
B:もちろん!いつでも使ってくださいね。
Of course! Feel free to use it anytime.
この場合のOf course.には「言うまでもなくもちろんOKです。」「全く問題ないです。」という話し手の思いが込められています。
逆にOf course.を使うのが不自然なケースもあります。例文を見てみましょう。
上司:(例の)プロジェクトは全て順調かい?
Is everything okay with the project?
部下:もちろんです。
Of course.
この使い方がふさわしくない理由は、部下の言葉の中に「プロジェクトはうまく行っていて当然だ」という、高姿勢なニュアンスが入ってしまっているためです。
Sure.
Of course.とは異なり、Sure.はオールマイティな「もちろん」です。依頼の場面で用いられやすく、基本的に誰に対しても使うことが可能です。
A:ちょっと胡椒を取ってもらえる?
Can you pass me the pepper?
B:もちろん!はい、どうぞ。
Sure! Here you are.
客:メニューを見せてください。
Can you bring me the menu?
店員:もちろんです(かしこまりました)。少々お待ち下さい。
Sure. One moment please.
No problem.
No problem.もよく聞く言い方ですが、使う相手に注意が必要です。
Sure.と同様、何かをお願いされた時に、問題ないよ、喜んで、という気持ちを込めて返事をする際の表現ですが、目上の人には使わない方が無難です。
その理由として、Noから始まる言葉は失礼だという考え方があります。No problem.は友達や同僚に対して使いましょう。
A:今日家まで送ってくれる?
Can you drop me off at my house today?
B:もちろんだよ!
No problem!
先約があって断らざるを得ないなら、こちらの記事も参考になります。
ビジネスシーンで役立つおすすめフレーズ3選
Certainly.
とても丁寧な英表現です。他の単語と組み合わせて文章にする際は、きっと疑いなく、確かに、という意味になりますが、Certainlyのみの場合は、かしこまった「もちろんです」として、快諾の気持ちを伝えることができます。
お客様、取引先、上司などに対して是非使ってみてください。ビジネスメールにも組み込める便利なワードです。
上司:この緊急案件を担当してくれるかい?
Can you deal with this urgent matter?
部下:もちろんです。すぐに取り掛かります。
Certainly. I will work on it immediately.
With pleasure.
喜んで(お手伝いします)、という思いがストレートに相手に伝わる言葉です。会話例はレストランでの一コマです。
客:すみません、新しいナイフを持って来てもらえますか?落としてしまったんです。
Excuse me, can I have a new knife? I dropped mine.
店員:もちろんです(喜んで)。
With pleasure.
By all means.
丁寧かつ強めなビジネス表現です。直訳の「全ての手段をもってしても」から「是非ともどうぞ」「もちろん」という意味に派生しています。
A:私共の新製品を紹介させて頂けますか?
Could I introduce our new product to you?
取引先:ええ、もちろんです(是非ともどうぞ)。
By all means.
フレンドリーに使える表現2選
Why not?
友達や近い間柄同士で気軽に使える言い回しです。
どうしてだめなの?→だめな訳ない→もちろん。
という反語的な使われ方をします。
A:今夜飲みに行かない?
How about a drink tonight?
B:もちろん!私も飲みたい気分!
Why not? I feel like having a drink too.
You bet.
betには賭けるという意味がありますが、君に賭けてもいいくらい快く引き受ける、というニュアンスがあります。
妻:退屈だわ。映画に連れてってくれない?
I’m bored. Can you take me out to a movie?
夫:もちろんだよ!
You bet!
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まとめ
今まで見てきたように、英語のもちろんには、いくつかのバリエーションがあります。使い方のポイントは、ずばりシチュエーション(場面)と使う相手です。
英語は日本語と異なり、敬語などの面倒なルールがないと考えてしまう人がいますが、英語にも独自の使い分けのマナーがあり、今回紹介してきた「もちろん」はその一例です。
他のフレーズを学ぶときにも常に、こんなシーンだったらどう言うのだろう?と興味を持ちながら勉強していくと、英語学習がもっと楽しくなります。
完璧になろうと思わずに、まずは覚えたフレーズをアウトプットしてみてください。ネイティブの友人を作り、協力をお願いするのも良いでしょう。初めは少し緊張するかもしれませんが、一緒に対話を続けるうちにフレーズの使い方の感覚が掴めて来て、どんどん自信が持てるようになりますよ。