※当サイトはプロモーションが含まれています

パンデミックってどういう意味?新型コロナウイルスに関するカタカナ英語

新型コロナウイルスへの感染が世界中で流行し、日本でもニュースで見ない日はありませんね。

そんな中、専門家や政府が会見などで使うロックダウン、クラスター、パンデミックなどのカタカナ表記の英語に戸惑いを覚えることはありませんか。
例えば、クラスターが発生するとオーバーシュートの可能性が高まり、今ロックダウンしないとパンデミックになってしまうと言われてもピンと来ない人もいるでしょう。

今回はこの、新型コロナウイルス関連の用語に焦点をあてて、英語の例文とあわせて解説していきます。

>>【受講者120,000人突破!】<<
>英語が上達する1日3分の無料メール講座<

クラスターとは?

語源cluster
発音記号:klʌ’stər
音声
読み方(発音の目安):クラァスタァ(ル)

辞書の本来の意味である(ブドウなどの)房、群れから派生して、感染患者の比較的小規模な集団の意味で使われれます。

日本語のクラスター(クラスタとも言います)は他にもいくつか意味を持ち、その1つとして、漫画や趣味などの愛好家集団を指すことがあります。そういったクラスターと区別するために、ウイルスなどの感染者集団は患者クラスターと呼ばれることもあります。

英語で説明する時は、a cluster of patientscoronavirus clusterと言えば大丈夫ですよ。

2番目のコロナウイルス感染者集団が東京で確認された。
The second coronavirus cluster has been identified in Tokyo.

オーバーシュートは和製英語?

語源overshoot
発音記号:óvəɻshut
音声
読み方(発音の目安):オウヴァーシュートゥ

ウイルスの爆発的な感染者急増(感染拡大)を意味する用語で、オーバーシュートの危険性があるというような使い方をします。

日本語ではこの他にも(金融市場や統計などの)基準を超えた行き過ぎた変動を表す言葉として使われます。しかし、上記のクラスターと異なり、新型コロナウイルスについて英会話の中で取り上げる際に、オーバーシュートと言っても大体は理解されません。

というのもovershootの本来の意味が異なるからです。辞書上の意味と例文を見てみましょう。

動詞:
(目標を)通り過ぎる、(飛行機が着陸地点を)行き過ぎる、(限度などを)超える

名詞:
(ある地点を)行き過ぎること、超過した距離(量)

目的地を通り越してしまった。
I overshot the destination.

では、このような感染者数の急増を英語ではどう言うのでしょうか。急上昇の意味を持つsurgeという便利な単語があります。ちなみに英語圏のニュースでは、日本でsurgeのことをovershoot(もしくは名詞化してovershooting)と呼ぶことを前提に、下記のように表現されることもあります。

オーバーシュートと呼ばれる新型コロナウイルスの爆発的な感染者数の増加
an explosive surge of new coronavirus cases called overshooting

an explosive surgeの代わりに、同じく上昇を意味するriseを用いてan explosive riseとすることもできますよ。また、explosive爆発的なという意味の形容詞ですが、名詞explosionでもウイルスの感染拡大を表現することができます。

新型コロナウイルスの感染爆発
an explosion in new coronavirus cases

新型コロナウイルスの感染爆発
a new coronavirus explosion

新型コロナウイルスの英語での呼び方や関連用語について、もっと詳しく知りたい人はこちらの記事が参考になります。

アウトブレイクとオーバーシュートは同じ?

語源outbreak
発音記号:ɑ’utbrèik
音声
読み方(発音の目安):アウトゥブレェイク

結論としては、新型コロナウイルス関係で使われる日本語のアウトブレイクオーバーシュートは、ほぼ同義語です。医学や医療の分野では、アウトブレイクは病気や感染症の突発的な発生、急激な増加を表し、英語のoutbreakも同じ意味を持ちます。ですので英会話の中では、先程のsurgeriseとあわせてoutbreakを使うと良いでしょう。

新型コロナウイルス感染者数の急激な増加により、海外旅行の計画を変更しなければならなかった。
I had to make a change to the plan for my trip abroad due to the outbreak of the new coronavirus.

しかし、日本語のアウトブレイクオーバーシュートには微妙なニュアンスの違いがあります。下記を参考にしてみて下さい。

アウトブレイク:予期していなかった突発的な大流行や患者数の増加
オーバーシュート:突発的ではなく、ある程度段階を踏んで感染者拡大へと進むイメージ

ロックダウンとは?

語源lockdown
発音記号:lɑ’kdàun
音声
読み方(発音の目安):ラァクダァゥン(ヌ)

もとの意味は(囚人の)厳重監禁ですが、そこから転じて英語、日本語ともに(一定期間の)都市封鎖を表す用語として知られています。都市封鎖と聞くと、何となく恐ろしい響きですが、ロックダウンの期間もスーパーや病院、薬局など、日常生活に必要不可欠な施設は開いています。しかし、それ以外の外出はほぼできず、住民はやや不便な生活を強いられます。ロックダウンは、固定させるという意味をもつlockからもイメージできるように、人々に外出させないようにする→行動を制限するという意味合いもあります。

タイ王国は3月22日から都市封鎖を開始した。
Thailand began lock down from March 22nd.

また、封鎖をダイレクトに表す言葉としてblockadeという名詞があるので、こちらも覚えておくと便利ですよ。

パンデミックとは?

語源pandemic
発音記号:pændémik
音声
読み方(発音の目安):パァンデェミィク

ある感染症(主に伝染病)の世界的流行を指す言葉です。この世界的という部分がポイントで、一部の地域だけでなく、多くの国にまたがって感染者が増えた状態を表します。良く知るところで言えば、インフルエンザやAIDS等が代表的な例です。また、世界保健機関(WHO)の事務局長が2020年3月11日、新型コロナウイルスのパンデミック宣言を出したのは記憶に新しいですね。

新型コロナウイルスはパンデミックとみなすことができる。
COVID-19 can be characterized as a pandemic.

COVID-19新型コロナウイルス感染症の略語です。また上記英文は、WHOのテドロス事務局長が実際の会見で述べた言葉として有名です。

パンデミックの類義語➀:エンデミック

英語表記はendemicで、特定の地域のみで病気が緩やかに広まり、周期的に繰り返される状態を表します。

感染症や伝染病以外もendemicとして定義でき、風土病地方病と呼ばれる病気もこの一種です。

クールー病はパプアニューギニアの風土病です。
Kuru is an endemic disease to Papua New Guinea.

パンデミックの類義語➁:エピデミック

英語表記はepidemicで、先程説明したアウトブレイクもここに含まれます。

epidemicは流行規模で考えるとendemicの次の段階、そしてpandemicの前段階です。つまりエンデミック < エピデミック < パンデミックとなりますね。特定の地域という点では変わりませんが、感染がさらに国単位など広範囲にわたり、予想を超えて流行する状態です。有名なもので、東南アジアで流行したデング熱があります。

デング熱は東南アジアで現在でも発生している。
The dengue fever epidemic is still happening in Southeast Asia.

まとめ

新型コロナウイルスに対する各国の状況が目まぐるしく変わる中、私たちの情報源はやはり、テレビやインターネットのニュースが中心ではないでしょうか。

今回の記事で紹介したような新型コロナウイルス関連のカタカナ用語は、どれも頻繁に使われているものです。先日も政府の要人がこのようなカタカナ用語に対して、分かりやすく日本語で言えばいいと発言していましたが、実際にはそのような風潮にはなっていないようです。

自分自身や周りの人の健康を守るためにも、こういった用語をぜひ覚えて、様々な情報をより深く理解し、新型コロナ対策をしていきましょう。

※情報は記事執筆時点(2020年4月現在)のものです








Warning: Undefined variable $comment_form_sns_tags in /home/idea3/eigo.plus/public_html/wp-content/themes/shaper/comments.php on line 27

Hosh へ返信する コメントをキャンセル

必須

1件のコメントがあります

  1. Hosh

    いつもありがとうございます。なるほどと思いながら読ませていただいています。
    ニュースを英語でとは程遠く日常会話を知りたくて読み始めました。
    しかし今回のコロナに関する二度の記事、今の時期だからこそです。
    ー緊急事態制限の発令、ほか再度の特集をよろしくお願いします。