【sensible】sensitiveとの意味・表現の違い|例文も紹介
sensibleという英単語をご存知でしょうか。カタカナ表記のセンシブルは見たことがあるという方もいるかもしれませんね。センシティブとして普段の会話でも使われることの多いsensitiveとつづりは似ていますが、実は両者の意味は違います。
今回はsensibleをテーマに、その意味や類語との違いをご紹介します。
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What is sensible meaning in japanese?
sensibleとは、分別のある、道理に適っている、賢明な、といった意味を持つ形容詞です。
sensible
sensibleはsense+ibleから成り立っており、senseは感性・意味・気持ち、ibleは~できる、という意味があります。
日本語では感受性が強いという意味でもセンシブルを使うことがありますが、英単語のsensibleが持つニュアンスは繊細さよりも、感度がいい・知覚できるといったニュアンスが強いです。
sensibleは大学受験や英検にも出てくる重要ワードなので、この機会にしっかり覚えてしまいましょう。
sensibleの類義語
sensibleの類義語には、鋭敏な・洞察力のある・抜け目のないなどの意味を持つ形容詞shrewdがあります。
ほか、wise、sage、advisableなども類義語といえるでしょう。
sensibleとsensitiveの意味の違い
スペルが似ているsensitiveは、感じやすい・傷つきやすい・神経質な、といった意味を持ちます。日本語でセンシブルが感受性が強いという意味でも使われると先述しましたが、英語ではsensitiveがその意味に該当します。
sensibleは感度の高さを表しているのに対し、sensitiveは繊細な性質を表しているわけです。
sensibleとsensitiveの覚え方
スペルも似ていて間違いやすいsensibleとsensitiveですが、それぞれの単語が持つイメージは違います。
覚え方のコツとしては、それぞれの単語の意味をまずはきちんと日本語で理解することです。どちらも感じやすいとだけ覚えてしまうと両者の区別はつかないでしょう。感じやすいから分別があるのか、あるいは感じやすいから繊細で傷つきやすいのか、その違いまで踏み込んで理解につなげておくと、正しい意味を覚えることができるようになります。
また、もうひとつのコツとして接尾辞に注目してみるといいでしょう。
接尾辞は言葉の傾向を知るのに役立ちます。例えばミュージシャンのカタカナ表記でおなじみのmusicianは、music+-ianです。接尾辞-ianは~に属する人、~の技術がある人といった意味を表します。このようにどの接尾辞が使われているかで言葉のニュアンスを知ることができます。
sensibleとsensitiveの場合、どちらもsense+接尾辞の形をとっています。
sensible=sense+ible
sensitive=sense+itive
―ibleは能力を表します。これに対して―itiveは性質や傾向を表します。
sensibleとsensitive、どちらが分別でどちらが繊細だったっけ?と迷ったら、分別があるか否かは能力なので―ible、繊細は性格なので―itiveと考えることで正解に辿りつけるでしょう。
英単語の接頭辞、接尾辞について、こちらの記事もおすすめです
What is the meaning?
sensibleにはさまざまな意味があり、専門用語でも使われています。sensibleを使った英語表現の意味をいくつかご紹介します。
sensible and latent heat ratio/factor
物質を加熱した際、温度上昇として観察される熱を顕熱といいますが、英語ではsensible heatと訳されます。逆に物質が温度はそのままに、気体や液体あるいは固体に状態を変えるために、発生したり、吸収したりする熱は潜熱で、英語ではlatent heatです。
また、顕熱と潜熱との合計である全熱で顕熱を割った値を顕熱比と呼び、英語ではsensible heat ratio、またはsensible heat factorといいます。
Meaning of sensible heat flux
sensible heat fluxという言葉もあり、顕熱流束・ 顕熱フラックスと訳されます。
熱流束とは、単位時間に単位面積を横切る熱量のことで、これがheat fluxです。
fluxとは、流動・流れのことです。
こうした専門用語の英語表現は実践ビジネス英語として必要になってくることもあります。顕熱あるいは潜熱に関するワードは、建築学や気象学、化学などのジャンルで使われており、関連した業種であれば見聞きする機会があるかもしれません。
仕事で英語を使うことがある方は専門用語の英訳に挑戦してみるといいかもしれませんね。
sensibleを使った例文
sensibleという単語が持つイメージはご理解いただけたでしょうか。
ここではsensibleを使った例文とともにその使い方を見ていきましょう。
例文1
あなたの娘さんは大変にものわかりの良い女性です。
Your daughter is a very sensible woman.
名詞を修飾する形容詞としてsensibleが使われている例文です。和訳ではものわかりの良いと訳されています。daughterは娘ですね。
例文2
私はその企画について道理にかなったアイデアが思いつかない。
I can’t think of any sensible ideas about that plan.
この例文では道理にかなったという意味でsensibleが使われています。not~any~は、何も~ないという意味です。何ひとつアイデアが思いつかないというわけですね。
例文3
その空気清浄機は常識的な値段で売っていない。
The air cleaner is not sold for a sensible price.
sensible priceは常識的な値段という意味です。使える表現なので覚えてしまいましょう。air cleanerは空気をクリーンにするというわけで空気清浄機ですね。
例文4
その建物の幽玄さが私にはわかる。
I’m sensible of the mysterious profundity of the building.
be sensible of~で、~を感じ取る、~がわかるという意味です。幽玄さはmysterious profundityと翻訳されています。mysteriousはカタカナ表記すればミステリアスですね。神秘的な・不可思議なという意味です。
profundityは深遠、深い知性、深遠な思想という意味になります。幽玄は日本語としても難しい言葉ですが、趣があって奥深いさま、高尚で優雅なさまを表します。日本人でも普段はあまり使わない言葉ですが、芸術に造詣が深いネイティブとの会話で幽玄さについての意見を求められることはあるかもしれませんね。
例文5
彼女のクラスの先生はとても良識のある男性みたいです。
Her class teacher seems like a very sensible man.
良識のあるという意味でsensibleが使われている例文です。seem likeで~のように思う、~といった印象を受けるという意味です。曖昧なニュアンスを表すことができるので、日本人には便利な表現かもしれませんね。
例文6
実用的な免許を取るのはいいことです。
Getting a sensible license is a good thing.
sensibleは幅広く使える単語ですが、実用的という意味でも使うことができます。get a licenseで免許を取るです。実用的な免許があるのは確かに良いことですね。
英語の資格、何を取るか迷っているならこちらの記事もおすすめです
まとめ
sensibleとセンシブルのように、英語と日本語でニュアンスが違う言葉もあります。日頃カタカナ表記で見慣れている単語でも違う意味があるかもしれません。正しい意味を知るためにも英語学習辞書をこまめに引く習慣をつけましょう。
最近は著名な英和辞書でも電子版を用意しているところが増えてきました。重たい辞書を持ち歩く必要がなく、空いた時間に辞書検索ができるので、ぜひ活用してみましょう。
研究社新和英中辞典は類義語や語源などの情報も記載されており、語彙の理解を助けてくれます。ハイパー英語辞書は語根によって分類されているため、同じ語根を持つ英単語をまとめて覚えることができます。
日本向けのオンライン百科事典サイトであるWeblioのデータベースを活用したWeblio英和対訳辞書や、コンピュータによる言語処理を目的とした情報通信研究機構のEDR日英対訳辞書などもあるので、自分に合ったものを見つけましょう。英辞郎on the WEB Proは無料版も用意されています。新規登録して実際に使ってみるといいですね。
辞書を読んでピンと来ない場合は英英辞典を当たってみるのもおすすめです。英語教師質問箱を設けているブログなどもあるので活用してみるといいでしょう。
わかりにくい単語やよく使う単語はマイ単語帳を作り、辞書に表示されている意味や例文をリストにしたりひとつのページにまとめたりしておくと効率よく覚えられます。覚えた単語は実際にネイティブ相手に使ってみましょう。指摘されたポイントやフィードバックされた内容を復習することで自分のものにしていけるでしょう。
辞書を引きながら単語をひとつずつ確認するのは地道な作業ですが、英語力の基礎を支えてくれる重要な基盤ともなります。一日一単語でも一年後には365語を覚えることができるので、面倒でも時間を見つけて取り組んでみてくださいね。