「ケチ」を英語で?せこい・倹約家からスラングの読み方まで例文解説
あの人、ケチだからね…。
えっ、そこケチるの?
食事やイベントでの支払い、物のシェアなど、さまざまな場面で「ケチる」姿勢が表れることがあります。
節約やお金に対する意識を持つことは大切ですが、時には「ケチ」という言葉が思い浮かぶ瞬間があるでしょう。
この記事では、「ケチ」を表す最も一般的な表現からスラングまで幅広く紹介します。
「ケチる」や「ケチな人」の他にも、「倹約家」や「浪費家」などの関連表現も取り扱います。
「ケチ」を始め、人々の「お金」に対する姿勢を英語で的確に表現する方法を身につけましょう!
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「ケチ」を英語で
「ケチ」を意味する英語表現はいくつかあります。
ここでは、一般的な表現を紹介します。
例文と共に使い方をマスターして、「ケチ!」と言いたい時にさらりと使えるようにしましょう!
Stingy(ケチな)
stingyは、人が「ケチ」であることを指す最も一般的な表現です。
読み方はスティンジィ。
スティンギィではないので、注意しましょう。
基本的に、「人+be動詞+stingy」で、「〇〇はケチ」だという表現ができます。
あなたはケチですね。
You are stingy.
彼ってすっごくケチ臭いの。どれだけサービスが良くてもレストランでチップを渡さないのよ。
He’s so stingy. He never leaves a tip at restaurants, no matter how good the service is.
>>「安い」の英語はcheapじゃダメ?手頃な値段や割安などニュアンスで使い分ける表現13個
Miserly(ケチな)
miserlyも「ケチ」であることを示す代表的な形容詞です。
あまり褒められた意味ではなく、否定的な印象があります。
stingyとmiserlyのニュアンスに大きな違いはありませんが、どちらかというと、mierlyの方がstingyよりも少しフォーマルな印象があります。
miserlyの読み方は、マイザリーです。
ミザリーではないので気をつけましょう。
父はたくさんのお金を稼いでいるのに、ケチな人です。
Even though my father earns a lot of money, he is a miserly person.
※「ケチな人」は英語で、a miserly person(またはa stingy person)で表現できます。
彼のケチな性格は有名で、自分のためにはほとんどお金を使わないと言われているよ。
His miserly nature is well-known, he’s said to hardly spend money on himself.
Skimp on(ケチる)
skimp onは、特に予算や資源を節約するために、本来必要な範囲や量を削減するという意味の「ケチる(動詞)」を表現できる言い回しです。
彼は食事代をケチって、いつも量を減らして注文する。
He skimps on meal expenses and always orders smaller portions.
ケーキを焼く際、材料をケチってはいけません!高品質の材料を使用すると、味に明らかな違いが出るのです。
Don’t skimp on the ingredients when baking a cake! Using high-quality materials will make a noticeable difference in taste.
>>英語での値段の聞き方は?基本表現と値段交渉に使えるフレーズ8選
「ケチ」のスラング
「ケチ」には、いくつかスラング表現もあります。
Cheapskate
cheapskateはスラングで、「ケチな人」を指す表現です。
カジュアルな会話やくだけた文章でよく使われます。
そんなにケチらないで!たまには私に奢ってよ!
Don’t be such a cheapskate! Treat me once in a while!
なお、主にイギリス英語圏では、cheapskateを省略してcheapと表現することもあります。
Tightwad
tightwadは、本人にとってはポジティブな意味合いがあることもありますが、他人からは「ケチっぽい人」を指すことが多いスラングです。
彼は給料がいくら増えても、まだケチん坊みたいな生活しているよ。
No matter how much his salary increases, he still lives like a tightwad.
なお、省略してtightと言われることもあります。
あいつはケチん坊だから、いつも割り勘を避ける。
He is tight, so he always avoids splitting the bill.
Skinflint
skinflintは、けちっぷりを強調し、否定的な意味合いが強いスラングです。
日本語で言うところの「どケチ」に相当します。
あの人は本当にけち。「どケチ」って言葉がピッタリ。
That person is a real skinflint. The word ‘skinflint’ fits perfectly.
>>英語スラングain’tの意味と使い方|ain’t noは否定の強調表現
「節約」などケチの関連表現
「ケチ」と「節約」は似ているようで異なる意味を持つ言葉ですね。
ここでは、「ケチ」と似ている言葉や関連のある言葉の英語表現を紹介します。
英語の表現と共に、日本語の意味の違いもしっかりと把握しましょう!
Frugal(倹約的な)
frugalは、賢くお金を使い、浪費を避ける様子を表します。
ポジティブな意味合いがあり、賢明な節約を称賛する際に使われます。
frugalの日本語訳は、「倹約的な」「節約的な」「質素な」です。
光熱費を節約するために冷房を控えます。
I’m frugal with utilities and avoid excessive cooling.
A:「倹約家」とはどういう意味ですか?
A:What does a ‘frugal person’ mean?
B:「倹約家」とは、資源やお金を節約し、無駄遣いを避ける人を指します。
B:A “frugal person” refers to someone who saves resources and money, avoiding wasteful spending.
Penny-pinching(みみっちい)
penny-pinchingは、小額の出費にも気を使い、細かな節約をする様子を指します。
「ケチ」と「節約」の両方の意味合いを含むニュートラルな表現です。
特に小さな金額に対する執着や徹底的な節約意識を強調する時には、penny-pinchingが適切です。
彼はみみっちい性格で、いつも割引やクーポンを探してから何かを購入することで知られています。
He’s known for his penny-pinching ways, always looking for discounts and coupons before making any purchase.
なお、penny-pinchingのような「人」を直接指す言葉に、penny-pincherがあります。
祖父は一文にも執着し、受け取るコインをすべて貯めることで知られています。
My grandfather is known as a penny-pincher because he saves every single coin he receives.
Tight-fisted(せこい)
tight-fistedは、「お金を使うのを嫌がる」というニュアンスが強い表現です。
特に他人に対してお金を出すことを控える様子を強調します。
否定的な意味合いを持ち、「ケチ」よりも少し強い意味合いのある「せこい」の訳の方がピッタリきます。
彼はせこくて、友達との食事でも少しのお金も出さない。
He’s tight-fisted and he doesn’t even contribute a little money when dining with friends.
彼女はとてもせこいので、セールでないものは何も買いません。
She’s so tight-fisted that she never buys anything that’s not on sale.
Spendthrift(浪費家)
spendthriftとは、お金や資源を浪費し、無計画な支出をする傾向がある人、つまり「浪費家」を指します。
frugal(倹約的な)の反対の言葉です。
彼女はとても浪費家で、よく財政的な問題に直面しています。
She’s such a spendthrift that she often finds herself in financial trouble.
彼の浪費癖が、膨大なクレジットカードの借金につながっています。
His spendthrift habits have led to mountains of credit card debt.
まとめ
「ケチ」を英語で表現する方法はいくつかありますが、その中でも最も一般的な表現は、stingyとmiserlyです。
これらの表現を使って、人や行動が「ケチ」であることを適切に伝えられます。
また、skimp onという表現を使えば「ケチる」という行動を的確に表現することが可能です。
この記事では、他にも「ケチ」と関連した表現や逆の意味を持つ言葉についても触れました。
これらの表現を習得し、表現力豊かでよりスムーズなコミュニケーションを目指しましょう!