Why don’t you2つの意味と使い方|例文で解説!Why don’t weとの違いは提案か勧誘か
Why don’t you come with me?
こう言われたらどう答えますか?
Why don’t you ~?は、単語の意味そのままで理解すると、どうして~しないの?と、何かをしない理由を尋ねるフレーズです。
しかし、ネイティブがよく使うのはこの意味ではなく、もう一つある別の意味での用法です。
それは、提案の用法。
この記事では、Why don’t youの提案の用法を中心に、日常会話内での使い方を解説します。Why don’t you comeやWhy don’t you sayなど定番のフレーズは、すぐにそのまま使えるものばかりです。
また、Why don’t youと似ている表現Why don’t weやWhy don’t I との違いもしっかり解説していくので、記事を読み終えた後には使い分けもバッチリですよ。
Why don’t youをマスターして、表現力を豊かにしましょう!
>英語が上達する1日3分の無料メール講座<
why don’t youの意味
why don’t youのフレーズには2つの意味があります。
一つは、疑問文として理由を尋ねる際に使われるどうして~しないの?という意味。
もう一つは、~してみたらどう?や~したら?という提案の意味です。
冒頭に出てきたWhy don’t you come with me?は、提案の用法で、私と一緒に来ない?という意味になります。
あわせて読みたい。
why don’t youの使い方
ここでは、why don’t youの語順や使用シーンなど使い方を例文と共に紹介していきます。
(A)どうして~しないの?と理由を尋ねるwhy don’t youの使い方
使い方はいたってシンプル、Why don’t you ~?の~に動詞の原形を入れます。
Why don’t you + do(動詞の原形)?
これで、どうして~しないの?という疑問文の構文になります。
なお、don’tとyouが逆になったWhy you don’t do(動詞の原形)?はよくある語順ミスなので気をつけましょう。
なんでそう言ってくれないの?
Why don’t you say so?
どうしてお母さんの言う事聞かないの?
Why don’t you ever listen to your mom?
どうして~しないの?と理由を尋ねていることを強調したい時に、動詞の原形の前にever を付けることがあります。というのも、上記の例文がWhy don’t you listen to your mom?とeverが無かった場合、理由を尋ねているのか提案しているのかわかりませんよね。前後の流れがわからない限り、どちらの意味もあり得ます。
everを絶対に付けなければダメという訳ではありませんが、理由を尋ねていることを明確に示したい場合に、Why don’t you ever ~?の形でよく使われます。
ただし、動詞の意味からして明らかに提案ではない、理由を尋ねているというのであればeverは必要ありません。
例えば、like(好き)を使った文章をみてみましょう。
Why don’t you like Sushi?
これは、一般的に考えて、なんでお寿司が好きじゃないの?と理由を尋ねているのは明らかですよね。こういった場合や、前後の会話の流れで、理由を尋ねているということがわかるようであればeverは必要ありません。
また、理由を尋ねる際には、Why didn’t you ~?(どうして~してくれなかったの?)と、過去形になることもあります。
Why didn’t you say so?は、どうして言ってくれなかったの?という意味で、口喧嘩になった時によく使われる定番フレーズです。
(B)~したら?と提案するwhy don’t youの使い方
相手に物や行動を提案する~したら?の使い方では、why not ~?という省略形もよく使われます。語順は(A)と同様、why don’t you +do(動詞の原形)の形です。
もし心配なら彼女に電話したら?
If you’re worried, why don’t you call her?
新しい仕事に応募したらどう?
Why don’t you apply for a new job?
他の車買ったら?もっと大きいのが要るでしょ。
Why not buy another car? You need a bigger one.
提案のフレーズwhy don’t youもwhy notもとてもカジュアルな言い回しなので、いつでもどこでも使えるわけではありません。ビジネスシーンなど目上の人に対しては失礼に聞こえることがあります。why don’t youやwhy notは、友達や家族など親しい間に限って使いましょう。
あわせて読みたい。
why don’t youの答え方
Why don’t you ~?に限らず、whyで始まる疑問文で理由を尋ねられた場合は、Because ~として理由を答えるのが一般的ですよね。
では、Why don’t you ~?(~したら?)と提案された場合にはどう答えればいいのでしょう?
Why don’t you ~?(~したら?)と提案された際の答え方を紹介します。
例えば、Why don’t you come with me?(私と一緒に来ない?)と言われたら…
ありがとう、そうするよ。
Thank you, I will.
Thanks, I’ll do it.
いいね!
Sounds good!
Sure!
That’s a good idea!
といったように提案を受け入れることができます。
また、その提案に確認を取りたい場合もありますよね。そんな時は、
いいの?
Can I?
Are you sure?
などのように念押しもできます。
残念ながら提案を断りたい場合には、Thank you, but ~.(ありがとう、でも~)の形。
~の箇所には断る理由を添えます。
ありがとう、でも用事があるの。
Thank you, but I have plans.
せっかく提案してくれているので、断るにしてもThank you(ありがとう)の言葉は添えたいですよね。
Why don’t you ~?(~してみたら?)の類語
毎回why don’t youで友達を誘っているけど表現がワンパターンかも?会議で意見や提案したいけど、why don’t youはカジュアルな表現だから、他の言い回しをしたいな……などなど。
このように、提案の表現にwhy don’t you以外の言い回しを使いたい、または使わなければいけないこともありますよね。
ここでは、Why don’t you ~?の3つの類語を例文と共に紹介します。
①I suggest you ~. / I recommend that you ~.
~してみてはいかがですか?という提案の表現です。丁寧な言い回しなのでビジネスシーン向けの表現です。友達や家族間で使うと少し硬くかしこまったイメージがあります。
彼のアドバイスを聞いてみてはいかがですか?
I suggest you take his advice.
この本を読んでみてはいかがですか?
I recommend that you read this book.
②Would you like to ~?
~するのはどうですか?と、相手に対し提案したり誘ったりするときに使う表現です。友達や家族間といったカジュアルなシーンからビジネスシーンまで幅広く使えるフレーズです。
夕食をご一緒にいかがでしょうか?
Would you like to go out for dinner with me?
Would you like to ~?の~の部分には動詞の原形が入るため、Why don’t you ~?と簡単に置き換えることができます。
③How about ~?
~はどうですか?という意味で、Would you like to ~?同様、カジュアルからビジネスまで使える汎用性の高い表現です。~には名詞または動名詞が入ります。
今夜映画どう?
How about the movie tonight?
パーティーに来ない?
How about coming to my party?
あわせて読みたい。
why don’t youとwhy don’t we、why don’t I の違いを知って使い分け
why don’t youと似た表現で、why don’t weやwhy don’t I があります。これらは、youとwe、I が違うだけですが、意味が大きく異なります。
3つの違いをみていきましょう。
まず、Why don’t we ~?は、~しませんか?~しましょう!という意味で、一緒に何かをしようという勧誘の表現です。Let’s ~.(一緒に~しよう。)と置き換えることができます。
ランチ一緒に行かない?
Why don’t we go to lunch?
(=Let’s go to lunch.)
相手に行動を促す意味で提案する時は、Why don’t you ~?、自分も含めて一緒に行動しようという提案の場合は、Why don’t we ~?を使います。
自分を含める勧誘か含めない提案か、大きな違いですよ!
次に、Why don’t I ~?ですが、これは、自分が~しましょうか?という申し出をする際のフレーズです。Do you want me to ~?(~しましょうか?)と言い換え可能です。
空港まで私が送りましょうか?
Why don’t I take you to the airport?
(Do you want me to take you to the airport?)
Why don’t you ~?(~したら)は、行動するのは相手なのに対し、Why don’t I ~?(~しましょうか?)は、行動するのは自分です。行動する対象が相手か自分か、大きな違いですよ!
あわせて読みたい。
まとめ
why don’t youについて解説しました。
why don’t you ~?には2つの意味があり、主に使われるのは、~したら?という意味の提案の用法です。
このwhy don’t you ~?(~したら?)という提案に対して、Sure!(もちろん!)と快諾したり、Thank you, but ~.(ありがとう、だけど~。)と断ったりする答え方も紹介しましたね。
答え方のポイントはThank you(ありがとう)。受け入れるにも断るにもありがとうの一言を添えると、ぐっと印象がよくなります。
また、最後に似た表現why don’ weとwhy don’t I との違いも解説しました。
自分を含む提案なのかどうか、行動の主体は自分か相手かで大きく意味が異なるフレーズでしたね。実際の使用時に混乱しがちな表現なので、じっくりと読み込んで理解しましょう。
これで、why don’t youの意味や使い方は完璧です。
Why don’t you ~?のフレーズを使って友達や家族に提案してみてくださいね!