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前置詞は使い分けとイメージで覚えるだけ!基本は「at」「in」「on」

日本語に存在しないため、英文法で日本人が苦手意識を持ちやすい前置詞。

種類が多かったり、単語の意味が分かりづらかったりで扱いに戸惑って、そこから苦手意識に繋がってしまいます。

ですが前置詞は英語を学習する上では必要な文法要素です。

今回の記事では前置詞とは何なのか、という説明と基本の前置詞であるatとinの機能と使い方、そしてネイティブがよく使う前置詞をつかったフレーズを紹介します。

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そもそも前置詞って?

前置詞とは、名詞や動名詞、名詞節の前に置かれることで意味を持つ言葉(詞)です。

目的語となるのは主に名詞としての働きを持つ単語やフレーズで、基本的に他の品詞と単独で結びつくことはありません。

英語を学んでいる人の中には、at

やin


といった前置詞の意味を知りたいと言う人がたくさんいます。

ですが英語における前置詞は動詞や副詞のような意味を持つ単語ではなく、日本語のてにをはや助詞のように機能を持つ単語であるため、明確な意味はありません。

たとえば日本語を習っている外国人に、主語のあとの「は」ってどういう意味?と聞かれても説明に困りますよね。

こういった説明のしにくい品詞はどの言語にも存在しており、日本人にとっての前置詞は外国人にとってのてにをはのように理解しにくい品詞です。

英和辞書や文法書、参考書などには意味や和訳のリストが載っていますが、あくまでよく使われる例をリストアップしていることがほとんど。

英文法参考書のイメージ画像を使った解説を見ても、結局よくわからないままというケースもよくあります。

前置詞の勉強法は、単語のように意味として覚えるのではなく、その前置詞がどういう機能を持っているのか、どういう状態を表現する時に使われるのかをイメージで覚えるようにしましょう。

基本の前置詞atとinのイメージ

学校で一番最初に習い、また英語を学ぶ上で最も目にする前置詞はat・inの2つではないでしょうか?

前置詞は全部で約80個ありますが、その中でも最も基本とされる前置詞がatとinです。

この2つは、日常会話でよく出てくる場所、日付、時間の表現によく使われる前置詞なので、atとinの2つをきちんと使えるようになれば、基本的な英会話で困ることはありません!

ではatとinはそれぞれどんな意味を持つのでしょうか?辞書で意味を調べてみると、それぞれ次のような意味が出てきます。

at 〔場所・空間・時間・変動値などの一点を示して〕
~に、~において、~で、~のときに、~時に、~ページに

in ~の中に、~の中で、
〔大きな範囲・空間・領域の〕中で[に]

atは矢印で指されたある一点というイメージで、inは話題の対象が線で囲まれた中にいる・範囲内にあるというイメージです。

なんとなくでも前置詞atとinの基本イメージが掴めましたか?

この基本イメージを元に、場所、時間、日付を示す場合の使い分けを詳しく見ていきましょう!

場所を表すatとin

基本的に場所について話す際に使う前置詞は、atとinです。

ではatとinをどう使い分ければいいのでしょうか?

家で、公園で、レストランで、駅でのように、ひとつの場所を示すときはatを使います。

それぞれの英語表記を見てみましょう。

家で
at home

公園で
at the park

レストランで
at the restaurant

駅で
at the station

もし地域や建物全体のように、広い場所を示す場合はinを使います。

日本で
in Japan

東京で
in Tokyo

銀座で
in Ginza

ショッピングセンターで
in the shopping center

どんな時にどっちを使えばいいのか、慣れないうちは混乱するでしょう。ですが基本イメージを覚えれば簡単です!

Googleマップのような地図アプリをイメージしてみてください。

地図アプリで場所を指定する時、ピンをドロップしますよね。

このピンをドロップするというのがまさにatの基本イメージです。逆にinは、境界線で囲まれたエリアを示します。

もし地図アプリでのイメージが難しいなら、待ち合わせ場所として指定できるかどうかで考えてみてください。

銀座で待ち合わせしよう!と言っても、銀座のどこで?となりますよね。

ですが地域のように、待ち合わせ場所として指定するには広すぎる場所を示す場合はinを使います。

たとえばJRの銀座駅で待ち合わせしようと言えば、わかった!と返ってきますよね。
このように、待ち合わせ場所としてきちんと成り立つ場合はatを使うことができます。

ちなみに到着するという意味の動詞arriveですが、

目的地を表すための前置詞はatです。

目的地ならtoでは?

と思いがちですが、電車やバスが向かう先ではなく到着する場所を指定するため、atを使います。

こんな風にイメージを活用すれば、英作文で「どっちだっけ?」と悩まなくてよくなりますよ!

時間を表すatとin

時計を見て〇時や〇時×分と時刻を表現するときは、必ずatを使います。

これはアナログの時計をイメージすれば一目瞭然!時計の針が時刻を指していますよね。

ピンポイントで時間の一点を指しているので、atを使います。

逆に朝/午前、午後、夕方、夜とざっくりとした区切りで話す場合はinを使います。

これは朝と呼ばれる時間の範囲を示すため、atではなくinになるんですね。

ただしお昼の12時を表すnoon

や夜中の0時を表す
midnight

は時刻を示す表現なので、必ずatを使います。

noonは日本語でも正午(=12時ちょうど)を表しますが、midnightは真夜中と訳されるため、日本人の感覚では深夜のイメージですよね。

ネイティブスピーカーにとってmidnight=午前0時ちょうどなので注意しましょう。

ちなみに午前・午後にあたる
am・

pm

ですが、会話の流れで午前か午後かわかる場合はいちいち言わなくても問題ありません。

日本語でも10時とか3時のように、いちいち午前・午後を付けずに時間を指定しますよね。

ただし、飛行機の到着時刻のようにとっさに午前・午後がわかりにくい場合は、勘違いやトラブルを避けるためにもam・pmを付けたり24時間計算で伝えるようにしましょう。

日付を表すonとin

〇月×日や△曜日のように、日本語表記で日が付く場合はatではなく
on

を使います。日付ではatは使いません。

たとえば14日であれば
on the 14th

になりますし、1日であれば
on the 1st

になります。

日付の注意点は、ただの数字ではなく序数
(1st、

2nd、

3rd、

4th…)


を使って表現することです。

もし日付は指定せず年月だけを指定したい場合は、
in 2018、

in January、

in January 2018

のようにinを使って表現します。

月が28~31日間をまとめていて、年は365/366日をまとめていると考えると、inになることが簡単に理解できますね。

ところで土曜日と日曜日をまとめて呼ぶ週末(weekend)

ですが、inとonのどっちの前置詞を使うかわかりますか?

2日間をまとめた表現のため混乱しがちですが、実はonを使用して
on the weekend

と言いますので覚えておきましょう。

また年月日を表記する順番ですが、これは地域によって異なります。

アメリカやカナダの北米では月・日・年の順番で表記しますが、イギリスやオーストラリア、ニュージーランド、またヨーロッパでは日・月・年の順番で表記します。

会話であれば、月はJanuaryや

February


ときちんと言うので問題がないのですが、メール等で日付を書く場合は省略して3/4/2018と書く場合もありますよね。

この時、北米圏の人は3月4日と読みますが、ヨーロッパ圏の人だと4月3日と思ってしまいます。

こういった誤解を防ぐためには、
月はきちんとMarch

と書く、もしくは略してMarと書く習慣を付けておきましょう。

月を英語表記にすることで、Mar/4/2018でも4/Mar/2018でも順序にかかわらず3月4日であることがわかります。

ネイティブがよく使う前置詞の便利な表現

前置詞を使ったイディオムやフレーズは無数にと言えるほどたくさんあります。そのすべてを覚えることは短い期間では難しいです。

また、フレーズや例文を見てどうしてこの前置詞?と疑問に思うものも多々あるのですが、決まり文句なので、前置詞の意味やイメージとの関係など難しく考えずそのまま覚えてしまいましょう。

今回はネイティブもよく使う便利な表現を下記の合計36個紹介します。

atを使った便利な7つの前置詞フレーズ

費用がいくらかかっても、いかなる代価[代償・犠牲]を払っても
at all costs

はじめに
at first

さいごに/ついに
at last

at firstとat lastは、料理のレシピや、出来事、小論文など、時系列や順序で物事を説明する際によく使います。

at firstの後は序数や序数にlyを付けた
secondly、

thirdly


を使って順番を示し、at last
もしくはlastly

というフレーズで最後の手順・順序を示します。

心の中では、本心は
at heart

少なくとも
at least

すぐに、瞬時に、即座に、
at once

時々、折に触れて
at times

ネイティブたちがよく使う5つの前置詞byを使った表現

何が何でも
by all means

偶然、たまたま
by chance

手動で、手製で
by hand

間違って、手違いで
by mistake

自分自身で
by oneself

※oneselfは
myself/

yourself/

himself

などに置きかえて、私自身、あなた自身、彼自身と言い換えることもできます。

7つのforフレーズで表現力アップ!

便宜上
for convenience

たとえば、例として
for example

for instance

for examplefor instanceと同じ意味を持ちますが、for instanceはフォーマルかつ学術的なニュアンスがあります。

for exampleが使えないというわけではないのですが、大学や大学院の授業、学会や発表の席ではfor instanceを使ったほうが専門的に聞こえるためおすすめです。

~を恐れて
for fear of

無料で
for free

for free of charge

命懸けで/命を救うため/命を終えるまで、死ぬまでずっと、終身の
for life

確実に、確かに
for sure

ビジネスでも使えるinを使った前置詞表現7つ

一般的に
in general

そのうちに/その間に/話は変わって
in the meanwhile

in the meantime

~するために
in order to

~の代わりに、~の代理で
in place of

~にもかかわらず
in spite of

時間内に/いつかは、時がたてば、やがて
in time

実際に使ってみよう!onを使った前置詞フレーズ5つ

長々と、延々と
on and on

徒歩で
on foot

わざと、故意に
on purpose

定刻に、定時に
on time

一方で、他方では
on the other hand

前置詞のoutを使った5つのネイティブらしいフレーズ集

時代遅れの、古くさい、旧式の
out of date

頭がおかしい、正気でない、常軌を逸した
out of one’s mind

手の届かない/(人の)力の及ばない
out of reach

~に敬意を払って
out of respect for

思いがけなく、突然、いきなり、出し抜けに
out of the blue

まとめ


今回は基本中の基本の前置詞atとinの使い方と、便利な前置詞のフレーズを紹介しました。

前置詞そのものが何十種類もありますし、それを使ったフレーズとなると無数に存在すると言っても過言ではありません。

また、前置詞は日本語のてにをはのように、意味がある単語というよりは単語に意味を付け加える役割を持った単語です。
そのため名詞や動名詞などと組み合わせることで明確な意味を持ったり、フレーズに意味を与えるものです。
つまり英語力を鍛えるためには、前置詞をたくさん暗記するのではなく、前置詞の機能を理解して、フレーズで覚えるのが一番の近道!

まずは基本中の基本であるatとinの機能を理解し、それからよく使う前置詞フレーズを覚えていきましょう。







2件のコメントがあります

  1. cha

    at nightについて、
    in the morning と同じように夕飯後から時間の幅があるように思うのですが、どうしてピンポイントではない時間なのに、atを使用するのでしょうか?at bed time,mat midnight はピンポイントですから理解できるのですが。

    1. eigoplus

      ご質問ありがとうございます!

      夜を表す単語にはnightとeveningがありますが、eveningは「夕暮れ~寝るまでの夜」を表しnightは「日没~夜明けまでの夜、特に寝てからの夜」を表します。

      nightは「寝ている間の行動しない時間」という意味が強くなので、何もできない止まった時間として「幅を持たない一点」と考え、at nightが使われるようになったそうです。

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