「could」「would」「should」英文法での助動詞の使い方解説
英文法の中でも使い方が分かりにくく、ちょっと苦手な方が多い助動詞。
昔習ったけれど忘れてしまった、という方や、よく分からないまま使っている、という方も多いのではないでしょうか。
その上助動詞は、文脈によって意味が変わることもあるので、使いこなすのが難しい品詞の一つです。
今回は、助動詞とはどんな役割をする品詞なのかを、その使い方と共に説明します。
また、助動詞の中でもよく使われる、
could
would
should
を使った場合の意味の違いについても詳しく紹介します。
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助動詞とは何か
英文法の助動詞とは、その字の通り動詞を助ける役割をする品詞です。しかし、動詞を助ける、と言われてもなかなかピンと来ないかもしれませんね。
具体的に説明すると、助動詞には、動詞に主語や話し手の状態、気分、意思、推測、可能性、意図、判断などの意味を加える役割があると言えます。
例えば、
私は家に帰る。
I go home.
という英語の例文を助動詞のcanを使って表現してみると、
私は家に帰ることができる(帰ってもよい)。
I can go home.
という可能性のニュアンスを含んだフレーズになりますね。
助動詞を使うことで、主語や話し手の気持ちや詳細な情報を英語表現に加えることができるのです。
実際の英語ネイティヴの人達の会話でも助動詞が頻繁に使われているのは、このためですね。
注意深く探してみると、映画や本の表現の中にも、助動詞は数多く見つけることができますよ。
助動詞の使い方のルール
日常英会話や映画のセリフなどでよく使われる助動詞の代表的なものには、以下のような単語があります。
助動詞 | 助動詞が持つ一般的な意味合い |
can | 〜できる 〜かもしれない 〜してください |
could | 〜できた 〜かもしれない 〜してください(丁寧な依頼) |
will | 〜する(未来) 〜でしょう |
would | 〜だろう 〜いかがですか 〜してください(丁寧な依頼) |
should | 〜した方がいい 〜のはず |
may | 〜かもしれない 〜してもよい |
might | 〜かもしれない 〜してもよい |
must | 〜ねばならない 〜に違いない |
これらの助動詞は頻繁に英語表現に登場する単語ですが、これ以外にも助動詞は多数あります。
そして、ここに挙げた意味以外にも、文脈によっては日本語に当てはめた場合の意味が変わる、ということも覚えておいてください。
これらの助動詞は、主語によってその単語自体の形が変わることはなく、また、助動詞の後に続く動詞も、常に現在形のまま使われます。
先ほどのcanの例で見てみると、
私は家に帰ることができる。
I can go home.
あなたは家に帰ることができる(帰ってもよい)。
You can go home.
彼は家に帰ることができる(帰ってもよい)。
He can go home.
彼女は家に帰ることができる(帰ってもよい)。
She can go home.
canはどの主語でもcanのまま、goも常に現在形のまま使われていることが分かりますね。
助動詞の文法上の基本の使い方は、上の例で見たように
主語+助動詞+動詞+目的語.
I can go home.
となります。
疑問形にしてみると、助動詞が主語の前に来る
助動詞+主語+動詞+目的語?
Can I go home?
の順番になります。
この英文法での助動詞の使い方を覚えておけば、様々な助動詞を覚えて使い分けることによって、単調な英語表現に深い意味や豊かな描写を加えることができますね。
「could」「would」「should」を比較してみると
それでは、実際にcould、would、shouldを使って英語表現のニュアンスがどのように変わるのかを見ていきましょう。
couldを使った例
まずはcouldという助動詞を先ほどと同じ例文の中に使った場合には、以下のような表現になります。
家に帰ることができた。
I could go home.
could はcan 「〜できる」の過去形で「〜できた」という意味になります。
他にもcouldには、「〜できるなら」、「〜できただろうに」、「〜できるだろう」などの意味で仮定法で使われる場合もあります。
飛ぶことができたならいいのにと思う。
I wish I could fly.
上に例ではcouldを「〜できた」ではなく「〜できるなら」の仮定の意味合いで使ったフレーズです。
また、よく知られているcouldの使い方には丁寧な依頼の表現があります。
例えば人に道を尋ねるとき、
駅までの道を教えて。
Tell me the way to the station.
よりも
駅までの道を教えていただけませんか?
Could you tell me the way to the station?
のように、couldを使った方が、より丁寧で控えめな表現になります。
その他にも、前後の文脈によりcouldは解釈が変わってくるので、様々な意味合いや使い方があることを覚えておくといいですね。
wouldを使った例
次にwouldを使った例を見てみましょう。
wouldにも色々な意味や使われるシーンによって解釈は様々です。
先ほどのgo homeという動詞と一緒にwouldを使ってみると、以下のようになります。
家に帰るでしょう。
I would go home.
これは仮定法の「(もし〜だったら)、家に帰るでしょう。」という表現です。
「もし〜だったら」というところには、例えば「もし休みを取れたなら」などのような表現が考えられます。
もし休みが取れたなら、私は家に帰るでしょう。
If I could take a holiday, I would go home.
ここでも先ほどのcouldが仮定法として使われています。
このように助動詞は他の文節とつながることによって、様々な意味を込めることができる便利な品詞なのです。
shouldを使った例
最後はshouldという助動詞です。
私は家に帰った方がいい。
I should go home.
shouldは「〜するべきだ」という意味を学校で習ったと覚えている人が多いかもしれません。
ところが、実はshouldはそこまで強く義務感を感じさせる言葉ではありません。
義務を表現する単語のmustの「〜ねばならない」に比べると、人や自分に何かを強制する意味合いは弱い言葉なのです。
ですからI should go home.は、「私は家に帰るべきだ。」ではなく、「私はもう家に帰った方がいいかな。」という控えめなニュアンスとして解釈される英語表現だと考えられますね。
このshouldも他のcould、wouldと同じく、文脈やその場の状況によっては色々な意味で使われるので、そのことも頭に入れておき場面に応じた解釈ができるといいですね。
助動詞の意味を覚えるには
ここまでは、could、would、shouldを例に詳しく説明しました。
この他にも助動詞はたくさんあり、しかも前後の文脈によっては、一つの単語に色々な意味合いでの使われ方があります。
しかし、助動詞全部なんて、とてもじゃないけど覚え切れない!と不安になる必要はありません。
それぞれの助動詞の意味を、常に決まった日本語に直訳して覚えようとするより、それぞれの助動詞を使った英語表現に多く触れましょう。
それぞれのシーンでどのように助動詞が使われているかを考えて理解していけば、言葉のニュアンスやイメージが次第に分かるようになってきます。
まとめ
今回は、助動詞の基本的な使い方について、いくつかの例を挙げて詳しく紹介しました。
助動詞の基本的なルールの復習ができたでしょうか?
まずは基本的な文法上のルール、主語+助動詞+動詞+目的語、という語順を押さえましょう。
助動詞を使い分けることで、あなたも様々な意味を込めた英語表現ができるようになり、会話がより楽しくなるはずです。
ここで紹介した他にも、助動詞を使った表現には多く触れる機会があるでしょう。
自然に助動詞を使いこなせるようになるまでは、さまざまな文脈の中で、助動詞がどう使われているのかをまずは確認し、考えてみましょう。
助動詞の、実際の英語表現の中での用法をよく意識して考えてみると、英語の理解力はさらに深まります。
そして疑問点をそのままにせず、分からないことは調べたり人に質問することを続けていけば、あなたの英語力はますます伸びていくでしょう。
ぜひ楽しみながら、自分の興味関心を大切にしながら、英語学習を続けてくださいね。
動画でおさらい
「could」「would」「should」英文法での助動詞の使い方解説を、もう一度、動画でおさらいしてみましょう。