英語でクッキング!料理に関する英語表現
どこの国の人でも共通して関心が高いトピックの一つが料理。
日本人同士でも地域によって中に入っているものや調理方法が異なる料理があるのです。
それが他の国となれば、使う食材も調味料も調理方法もゴロッと変わるでしょう。
話し手が自分で日本の料理を紹介する場合でも、他の国の人に母国の料理を紹介してもらう場合でも、大体は作り方についての話が広がるはずです。
そんな時に「あれ、どういうんだっけ?」となったり「今のってどういう意味だっけ?」となったりしてはもったいない!
今回の記事では、お料理の作り方に関する英語表現を、手順に沿って紹介します!
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下ごしらえ
料理の手順の一番初めは下ごしらえ!
洗って、皮をむいて、切って、刻んでと色々な手順がありますが、それぞれの表現について詳しく見ていきましょう。
洗う
一番わかりやすい単語はやはり「wash」でしょう。
野菜をたっぷりの水で洗う。
Wash the vegetables with plenty of water.
「wash」は水を使ってじゃぶじゃぶと洗うイメージですが、ごしごしと洗う場合には「scrub」を使います。
野菜をしっかりと洗って土を落とす。
Thoroughly scrub the soil off the vegetables.
解凍する
セールなどの安い時に大量に買ったお肉や野菜を冷凍保存している方も少なくないでしょう。
中には冷凍したままでもそのまま料理できる食材もありますが、基本はやっぱり解凍してから。
解凍するという英単語は「defrost」です。
電子レンジで冷凍の魚を解凍します。
Defrost the frozen fish with the microwave.
皮をむく
野菜や果物の皮をむく際に使う英語は「peel」です。
ちなみに皮むき器を英語で言うと「ピーラー(peeler・皮をむくもの)」なので、セットで覚えておきましょう。
オレンジの皮を手でむく。
Peel the orange with your hands.
ピーラーでジャガイモの皮をむく。
Peel the potato with a peeler.
また、ナイフを使って 皮をむく場合には「pare」という単語も使えます。
リンゴの皮をナイフでむく。
Pare the apple with a knife.
ちなみにこの「pare」という単語は「そぎ落とす」という意味も持つため、次のように使うこともできます。
余分な脂肪を牛肉からそぎ落とす。
Pare the fat from the beef.
切る
「切る」と言えば真っ先に「cut」が思い浮かぶでしょう。
実際に「cut」もよく使うのですが、日本語でも千切り、みじん切り、細切りなどなどいろんな切り方があるように、英語にもさまざまな表現が存在します。
「薄切りにする」は「slice」という単語。
肉を薄切りにする。
Slice the meat.
「千切りにする」場合は「cut into stripes」や「shred」という表現を使います。「stripes」は細いものを意味します。
また、縞模様を思い浮かべた場合でも、ナイフなどで切った後の細いものが並んでいる様子をイメージすると覚えやすいかもしれません。
人参を千切りにする。
Cut the carrots into stripes.
「shred」については「シュレッダー」の元となった単語です。
これさえ覚えておけば、イメージがつきやすいですね。
キャベツを千切りにする。
Shred the cabbage.
他には「cut into julienne」という、フランス語で「千切り」を意味する「julienne」を使った表現もありますので覚えておくといいでしょう。
次は「みじん切り」ですが、「みじん切り」には「mince」と「chop」、二つの表現があります。
より細かく刻むのが「mince」で、日本語の「ミンチ」の元の言葉であることからも、かなり細かいみじん切りであることがわかります。
玉ねぎとニンニクをみじん切りにする。
Mince the onion and garlic.
200グラムの牛ミンチを使います。
We will use 200g of minced beef.
「chop」も「細かく切り刻む」という意味を持つ単語ですが、「mince」よりも荒めに刻むイメージです。
調理する前に野菜を細かく刻む。
Chop the vegetables before cooking.
さらに「roughly」を付け加えると「粗みじん切り」となり、よりざっくりとしたみじん切りとなります。
パセリを荒みじん切りにする。
Roughly chop the parsley.
切り方は他にも、切る大きさによっていろいろな表現があります。
…を一口大に切る
・cut into bite-size pieces
…を賽の目切りにする・角切りにする
・dice cut … into dice
…を半分に切る
・halv…cut … into half
野菜類は切った後に水にさらしてアク抜きをすることが多いですよね。
「水にさらす」は「put … in the water」と表現します。
薄切りにした玉ねぎを水にさらす。
Put the sliced onion in the water.
下味付け
切ったら後はそのまま調理、というものもありますが、なかには料理する前に下味をつけるものもあります。
「味付けをする」には「season」という動詞を使います。
思わず「え? 季節?」と思ってしまいそうですが、動詞として使う場合は「風味をつける・味付けをする」という意味になるんです。
スーパーなどのスパイス・調味料コーナーで売られている「シーズニングソルト」も元は「seasoning salt」で、「風味づけられた塩」を意味します。
ステーキをひきたての黒コショウで風味付けする。
Season the steak with freshly ground black pepper.
味付けする、と一口に言っても色々なやり方がありますよね。
よく使われる「(塩やコショウを)振る」の英語表現は以下です。
「sprinkle with salt」
「sprinkle with pepper」
また、タレなどに材料をつける場合は「soak」や「marinate」という単語を使います。
「soak」は「ひたす」や「(液体を)吸わせる」という意味があります。
パンを卵と牛乳を混ぜたものにひたす。
Soak the bread into the mixture of milk and egg.
「marinate」は「漬け込む」というニュアンスで、「白身魚のマリネ」の「マリネ」の元となった単語でもあります。
鶏肉をたれに漬け込む。
Marinate the chicken in the sauce.
また、材料を更に「足す」場合には「add」を使います。
小さじ一杯の砂糖を足す。
Add a spoonful of sugar.
混ぜる・泡立てる
下準備の後は実際に調理が始まりますが、まずは火を使わない材料を混ぜる・泡立てる作業を表す英語表現から紹介します。
混ぜる・合わせる
小麦粉と砂糖を「混ぜ合わせる」という時は「mix」を使います。
お店で売られているホットケーキミックスの「ミックス」はこの「混ぜ合わされる」という単語を元にしています。
また台所用品の「ミキサー」も「材料を混ぜ合わせるもの」ということで「mixer」なのです。
ボウルの中で小麦粉と砂糖を混ぜる。
Mix the flour and sugar in the bowl.
(調味料を)合わせる
三杯酢を作ったりたれを作ったりといくつかの調味料をあわせることはよくあります。
こういった時に使えるのが「combine」という英語で、「ふたつ以上のものを合わせる」という意味を持ちます。
小さい鍋の中で、だし、みりん、砂糖、しょうゆを合わせる。
Combine the dashi stock, mirin, sugar, and soy sauce in a small pan.
かき混ぜる
卵やクリームなどをかき混ぜる時に使うのは「beat」や「whisk」「stir」という単語です。
それぞれの単語の違いは混ぜ方で、卵を混ぜたり溶いたりするような力強くかき混ぜる時には「beat」を使います。
卵3個をよくかき混ぜる。
Beat 3 eggs well.
「whisk」は泡だて器を使って何かを泡立てる時に使います。
ちなみに「泡だて器」は英語で「whisk」なのでわかりやすいですね。
大きなボウルで卵と牛乳を泡立てる。
Whisk the egg and milk in a big bowl.
「stir」は何かで円を描くようにぐるぐるかき混ぜるとうイメージです。
ファストフードのお店などでコーヒーを買ったときについてくる混ぜる用の小さな棒を「ステア」と呼びますが、これも「stir」から来たものです。
ミルクや砂糖を入れたコーヒーの混ぜ方と考えると、「stir」がどんな混ぜ方なのか自然と浮かんでくるのではないでしょうか?
すべての材料を一緒に混ぜる。
Stir all the ingredients together.
料理する・加熱する
さて、ここからが料理の本番、材料を加熱して料理しましょう!
ところで「cook」という単語は
一般的に「料理する」という
意味で知られていますが、
この「料理する」は厳密には「加熱調理する」という意味だって知っていましたか?
熱を使わないで作れるもの、例えばサラダやお漬物、サンドイッチ、おにぎりなどを作る場合は「make」を使うので要注意!
肉を2分間加熱します。
Cook the meat for 2 minutes.
帰ってきたらご飯を炊きます。
I will cook rice when I come home.
焼く
日本語では「焼く」と一言ですが、英語では焼き方によって色々な単語を使い分けます。
網焼きや鉄板焼きのような直火調理には「grill」を主に使います。
鶏肉をアルミホイルに乗せて(直火で)焼く。
Grill the chicken on aluminum foil.
また、オーブンで肉や魚がメインの料理を焼く場合は「roast」を使います。
魚をオーブンでローストする・焼く。
Roast the fish in the oven.
ちなみに肉や魚が
メインではない料理やお菓子・パンなどの場合は「bake」になります。
私の母はクッキーを焼くのがとても上手です。
My mother is very good at baking cookies.
炒める
「炒める」に当たる表現は「saute」と「fry」と二つ存在します。
このうち「saute」はどちらかといえば弱火~中火でじっくり炒めるイメージです。
玉ねぎがやわらかくなるまで炒める。
Saute the onion until it is softened.
対して「fry」は「油を使って加熱調理する」というニュアンスから「炒める」や「揚げる」という意味を持ちます。
チャーハンの英語表現が「fried rice」であると考えると、
たっぷりの脂と高火力を使って短時間で調理するイメージがわきませんか?
オリーブオイルで野菜を炒める。
Fry the vegetables with olive oil.
また「stir fly」という表現もよく使われます。
焦げ目がつくまで牛肉を炒める。
Stir-fry the beef until it becomes golden brown.
材料に粉を付けて油で揚げる場合は「fry」の他に「deep fry」も使います。
エビを油で3分間揚げる。
Deep fry the shrimps in the oil for 3 minutes.
ちなみに揚げ物や焼き物では温度調節が重要です。
レシピでもよく「オーブンを〇度で予熱する」「〇度で×分焼く」「〇度の油で揚げる」という指示がありますよね。
こんな場合は「heat」の「加熱する」というニュアンスを有効活用しましょう。
油を130度に加熱する。
Heat the oil to 130 ℃.
また、オーブンなどの場合前もって予熱しておくことがありますが、この場合は「pre heat」を使います。
オーブンを200℃に予熱しておく。
Pre heat the oven to 200 ℃.
茹でる・煮る
お鍋にたっぷりの水やスープを用意しての調理も少なくないですよね。
英語ではこのような調理方法はどのように表現するのでしょう?
まず「茹でる」ですがこれは「boil」を使います。
具体的に説明すると、ぐつぐつと沸騰させたお湯やスープに食料を入れて加熱調理する、というイメージですね。
スープを15分間茹でる。
Boil the soup for 15 minutes.
また、弱火で茹でる場合は「poach」という単語も使えます。
この方法で作る料理の代表が「ポーチドエッグ(poached egg)」です。
熱いお湯に卵を入れて弱火で茹でる。
Pour the egg into the hot water, and poach it.
次に「煮る」ですが、これには「stew」を使います。
「シチュー」の元となった単語であることからも、普通のスープよりも長い時間をかけて煮込まれた料理であることが想像できるでしょう。
豚肉を2時間じっくり煮込む。
Stew the pork for 2 hours.
また、「stew」よりさらに弱火でコトコト煮る場合には「simmer」という表現を使います。
ソースがどろりとなるまで弱火でコトコト煮込む。
Simmer the sauce until it is thick.
英語でクッキング!料理に関する英語表現まとめ
今回は料理に関する英語を紹介しました。
もちろん調理方法は色々あるのですべてを網羅することはできませんが、基本的な料理であれば、今回の記事の内容をしっかり頭に入れておけば大丈夫!
これから料理をするたびに手順を英語で呟いてみたり、気になるレシピをメモする際に英語で書いてみるなどすればきっとすぐに慣れるはずです。