直訳できない「ネコをかぶってる」の猫は出てこない英語表現
友人との会話でマンガやエンタメなどの話題について盛り上がることってありますよね。
そんな時、「あの人絶対ネコをかぶっているよね」「あの女優ネコかぶりすぎじゃない?」なんてコメントしたりすることありませんか?
決していい意味で使われる言葉ではありませんが、使う場面は少なからずある言い回しです。
これを英語ではどう表現するのでしょうか?
今回は、ネコをかぶっているを英語ではどう表現するのかについて紹介します。ぜひ、勉強して使い方をマスターしてくださいね。
では、確認していきましょう。
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ネコかぶってるって英語でどう表現するの?
英語で、ネコをかぶっているはどう表現するのでしょうか?
実は、いくつか類似の表現があります。
後ほど詳しくお伝えしますが、日本語と同じようにネコを使って表現したり、オオカミ、偽善者などを用いて表現する方法もあります。
それぞれネコをかぶっているという意味へのアプローチが異なるので、細かく例文を見ていきましょう。
難しい英語表現はこちらの記事も参考になります。
ネコを使って表現する方法
ネコを用いて表現する場合、英語では下記のようにいいます。
彼はネコをかぶっている。
He’s pretending to be as harmless as a kitten.
pretendは、
~のフリをする、まねをする、あえてするという意味の動詞です。
ingをつけることで現在分詞になり、He’s pretendingで、
彼は~のフリをしていると訳します。
もちろん男性でなく女性であれば、heでなくsheを使ってくださいね。
pretendingの後は、
to be as harmless as a kitten
と続いています。
harmlessには、
無害な、害を与えない、~に無害でという意味があります。
kittenは、
子ネコですね。
また、as…asという程度が同じことを表す比較級の表現を用いることで、~と同じぐらいと訳せますよね。
これらを整理すると、to be as harmless as a kittenで、
子ネコと同じぐらい無害だと訳します。
例文を直訳すると、下記になります。
彼は子ネコとおなじぐらい無害なフリをしている。
He’s pretending to be as harmless as a kitten.
よって、彼は子ネコとおなじぐらい無害なフリをしている=ネコをかぶっているという慣用句であり、状態を表していることが分かります。
まず、一つ目の表現例として覚えて下さいね。
オオカミを使って表現する方法
二つ目はオオカミを使って表現する方法です。
彼は羊の皮を身にまとったオオカミだ。
He’s a wolf in sheep clothing.
まず、wolfは
オオカミですね。
そのためHe’s a wolfで、
彼はオオカミだと訳せます。
次は、オオカミの後のin sheep clothingを
それぞれ確認してみましょう。
sheepには
羊、臆病者という意味があり、
clothingは、
衣服という意味になります。
それらを整理するとin sheep clothingで、
羊の服(皮)を(身に)まとうと訳せます。
つまり下記になります。
彼は羊の皮を身にまとったオオカミだ。
He’s a wolf in sheep clothing.
羊というのは害をあまり与えない動物として有名です。
一方、オオカミは人に被害を与えることの多い動物ですよね。
したがって、無害そうに見えて実は怖い、危険だという意味合いで使うことができます。
偽善者を使って表現する方法
最後の表現方法を確認してみましょう。
彼は偽善者を演じている。
He’s playing the hypocrite.
まずHe’s playingですが
playにingをつけることで現在分詞になっています。
また、He’s playingで、彼は演じていると訳します。
その後にでてくるhypocriteですが
馴染みのない方も多いと思います。
こちらのhypocriteは偽善者、ネコかぶりという意味です。
よって、彼は偽善者を演じていると訳すことができます。
つまり、先に紹介したネコをかぶっているや、彼は羊の皮を身にまとったオオカミだと同じような意味合いになります。
日本語の慣用句を英語に直訳できるのか?
日本語特有の表現を英語に直訳することは難しいケースも多々あります。
一つ目に紹介した、彼はネコをかぶっているを英語に直訳をすると、本来であればHe’s putting on cat.
となります。
ただ、上記のように直訳してもおそらく外国人の方には伝わりません。
なぜなら、ネコに対するイメージが国によって異なるからです。また日本語と英語は異なる言語であり、生活スタイルも異なります。
日本語では有名な慣用句でも英語では存在しない場合もあります。よって相手に通じないケースはこれ以外にも多々存在します。
このような場合は伝えることを諦めるのではなく、不足部分をつけ足して説明してあげることで相手も理解できるようになります。
例えば二つ目に紹介したHe’s a wolf in sheep clothing.です。
羊の皮をかぶっているという表現は、日本人でも聞き馴染みがありますよね。
そのため、何が羊の皮をかぶっているのか説明してあげましょう。
もし相手に伝わらない場合、表現方法を変えたりどうしたら伝わるか考えながら話してみると面白いかもしれません。
ネイティブに通じる英語はこちらの記事も参考になります。
まとめ
今回は、日本人に馴染み深いネコをかぶっているという慣用句をお伝えしました。
英語では下記のように表現します。
He’s pretending to be as harmless as a kitten.
He’s a wolf in sheep clothing.
He’s playing the hypocrite.
一方、日本語の慣用句が通じない場合もあります。なぜなら、日本語と英語が異なる言語であるからです。
そのような時は、説明をつけ加えましょう。また表現を考えながら話してみるのも一つです。自分で考えて通じそうな表現を使ってみることで、相手に通じる場合もあります。
ぜひ、挑戦して英会話で使ってみてくださいね。
動画でおさらい
直訳できない「ネコをかぶってる」の猫は出てこない英語表現を、もう一度、動画でおさらいしてみましょう。