新元号「令和」は英語でどう伝える?表記や英訳を紹介
2019年4月1日、ついに新元号が令和と発表され、日本中がわきましたよね!
新年度のスタートとあいまって、新しい時代の始まりにわくわくした人も多いと思います。
実は元号を今でも使っているのは、日本だけとも言われており、元号発表のニュースは海外の方も注目していたようです。
もし海外の友人に、新元号の令和はどんな意味かと尋ねられたら、あなたはどう伝えますか?
安倍首相や菅官房長官の説明をそのまま英訳するのもよいですが、長くなりがちですよね。
そこで今回は、外務省の趣旨説明や海外メディアの表現を紹介します。
ぜひ最後まで読んで、令和の意味を端的に海外の友人に伝えられるようになりましょう!
>英語が上達する1日3分の無料メール講座<
令和の英語表記を確認
まずは、令和を英語でどう表記するのかを確認しましょう。
内閣府官房総務課の発表によると、元号はヘボン式ローマ字で表記されるため、令和の正確なローマ字表記はReiwaとなります。
日本人には当たり前に思えるかもしれませんが、実は日本語のラ行は英語ではlの発音の方が近いため、海外の方はLeiwaと表記すると勘違いすることも。
海外の友人にスペルを聞かれたときはReiwaと表記することを教えてあげましょう。
新元号については、こちらの記事も参考になります。
外務省が公式発表した令和の英訳
外務省が発表した令和の英語での趣旨説明を確認しましょう。
外務省は、令和の趣旨は
(美しい調和)
Beautiful Harmony
である発表しました。
確かに、安倍首相が新元号発表の際の談話で、令和には、人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという意味が込められていると紹介した内容をうまく凝縮した表現になっていますね。
しかしながら、海外メディアは、それぞれ独自の解釈で、英語での趣旨説明を報道しました。
外国メディアの表現
海外メディアの報道では、和の字の解釈は
(平和)
peace
や
(調和)
harmony
とされ、各社ほぼ同じでしたが、令の字の解釈に差がでました。
各局の令の捉え方
英ロイター通信:
(指令)
command
(良い)
good
(美しい)
beautiful
英BBC放送:
(指令)
commands
(命令)
order
(縁起がよい)
auspicious
(良い)
good
米AP通信:
(良い)
good
(美しい)
beautiful
各局の令和の英訳
英BBC放送:
(秩序と調和)
order and harmony
米AP通信:
(調和を希求する)
pursuing harmony
米紙ニューヨーク・タイムズ:
(秩序と平和)
order and peace
(縁起がよい調和)
auspicious harmony
(うれしい調和)
joyful harmony
令の意味について、外務省の見解と同じ
beautifulもありますが、
command
や
order
など指令、命令という令の意味を取り上げたところも多くありました。
そのため、令和のイメージについて国が命令するというようなイメージを持った人もいたようです。
令和の英訳についても、各メディアで多様な解釈があったため、全く異なる解釈がされないように外務省が
Beautiful Harmony
と説明するように在外公館に指示を出す事態になりました。
人の受け止め方はそれぞれですが、日本人としては外務省の見解を伝えられるといいですよね。
その他の日本の表現に関する記事はこちらも参考になります。
まとめ
今回は新元号令和を英語でどう表現するかについて紹介しました。
ローマ字表記がReiwaなのはわかっても、趣旨を英語で説明するのはなかなか難しいですよね。
海外メディアが令の字の意味をcommand、orderなど命令という強い意味で紹介したことを受け、外務省はBeautiful Harmonyと説明するように在外公館へ指示を出しました。
海外の友人から令和の意味を聞かれ、簡潔に伝えるときには、Beautiful Harmonyと伝えるとスムーズに会話ができるでしょう。
ぜひ覚えて、海外の友人との話のタネにしてくださいね!