ネイティブが使う「どういたしまして」の英語フレーズ13選|ビジネスでも使える丁寧な表現からスラングまで完全網羅
ありがとう。
どういたしまして。
日本語の会話でよくある自然なやりとりですね。
ではどういたしましては、英会話ではどのような言い回しをするのでしょうか?
まず頭に思い浮かぶのはYou’re welcome.でしょう。
間違いではありません。ただし、どういたしましての英語表現はYou’re welcomeだけでは無いんです!
実は、どういたしましてなどお礼に対する返事のフレーズは、いくつもあります。
今回は、どういたしましての基本表現とビジネスシーンでも使える丁寧な言い回し、さらにネイティブが使うスラング表現までさまざまなシーンで使える英会話フレーズを例文と共に13個紹介します。
You’re welcome.というワンパターンな表現から一歩レベルアップしたどういたしましての表現方法を習得しましょう!
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You’re welcome.はどんな時に使うの?
You’re welcome.はどういたしましての基本的な英訳として辞書に掲載されていて、学校でもどういたしましての基本表現として習うフレーズですね。
さて、日本人にとって最も一般的なYou’re welcome.ですが、ネイティブは実際に使っているのでしょうか?
答えは…実は日常英会話ではあまり使われてません。
You’re welcome.はやや丁寧な表現で、ビジネス英会話や接客用語などフォーマルなシーンでは使われますが、友人や家族間などのカジュアルな会話での出現頻度は極めて低いのが現実です。
You’re welcome.の使用例
You’re welcome.は、丁寧な表現で主にフォーマルなシーンで使われるフレーズです。
実際に使われる際には、veryやmoreなどを加えてより丁寧な表現として使われることが多いです。
とんでもございません。
You’re very welcome.
You’re more than welcome.
You’re most welcome.
英語にも丁寧な表現はたくさんあります。英語の丁寧な表現についてはこちらの記事が参考になります。
You’re welcome.以外の英語表現
ここからは、You’re welcome.以外で一般的に使われているどういたしましての英語表現を10個紹介します。
①No prob.
②Anytime.
③That’s OK.
④Sure.
⑤Of course.
⑥Don’t mention it.
⑦Don’t worry about it.
⑧Not at all.
⑨It’s my pleasure.
⑩I’m happy to help.
番号が大きくなるほどより丁寧な表現になります。
さっそく、これら10個の表現に関して使用シーンやニュアンスの違いを一つ一つ説明していきます。
①No prob.
No prob.はNo problem.の略で、特にアメリカ人が好んで使うカジュアルな表現です。
【ニュアンス】問題ないよ、たいしたことないよ
【使用シーン】カジュアル
自分にとってはたいしたことではないですよといった、相手に対する気遣いが感じられる表現です。
やってくれたの?ありがとう!
You’ve done it for me!? Thank you!
全然問題ないよ。
No prob.
なお、No problem.は、謝罪された時や許可を求められた時など、さまざまなシーンで使える万能フレーズです。必ず覚えましょう!
また、It’s not a problem.とフルセンテンスで言うことで、少し丁寧な印象を与えることもできます。
やってくれたの?ありがとう!
You’ve done it for me!? Thank you!
いえいえ、とんでもないです。
It’s not a problem.
②Anytime.
【ニュアンス】いつでもいいよ、いつでも言ってくれたら手伝うよ
【使用シーン】カジュアル
初めて感謝されるようなシチュエーションではなく、繰り返して感謝されるような場合に使う表現なので、初対面の人やあまり会わない人に対しては使いません。友人や家族間で使う言い回しです。
来てくれてありがとう。
Thank you for coming.
いつでも!
Anytime!
③That’s OK.
【ニュアンス】大丈夫
【使用シーン】カジュアル
日本語でもお礼に対して大丈夫だよやいいよいいよと言うことがありますよね。それに該当するのがThat’s OK.です。
やってくれてありがとね。
Thanks for doing that.
いいよいいよ!
That’s OK!
なお、It’s OK.や単なるOK.も同様に使われます。
④Sure.
【ニュアンス】当たり前だよ
【使用シーン】カジュアル
直訳だともちろんという意味の単語ですが、お礼に対して使う場合には、当たり前のことをしたまでだよという意味でどういたしましてを表現します。
今日は楽しかった、ありがとね。
It was fun today. Thank you.
当たり前だよ!
Sure!
⑤Of course.
【ニュアンス】もちろんいいよ、当然だよ
【使用シーン】カジュアル
もちろんという意味のOf course.は、もちろんあなたのためならやるよといったニュアンスでどういたしましてを表現します。
知らせてくれてありがとう。
Thank you for letting me know.
もちろん。
Of course.
⑥Don’t mention it.
【ニュアンス】お礼はいらないよ、礼には及びません
【使用シーン】カジュアル、フォーマル両方OK
Don’t(命令形)で始まっていますが、実は、お礼を言われるほどのことではないよと、柔らかく優しい表現です。
pleaseを加えて、
Please don’t mention it.
と言うと、丁寧な表現になるので、フォーマルなシーンでも安心して使えます。
招待してくれてありがとう。
Thank you for having us.
お礼はいらないよ!
Don’t mention it!
⑦Don’t worry about it.
【ニュアンス】気にしないで
【使用シーン】カジュアル、フォーマル両方OK
日本語でも、お礼を言われて、全然、気にしないでと言うことがありますよね。それと全く同じ感覚で使える表現です。
ありがとうございます。
I appreciate it.
気にしないでください。
Don’t worry about it.
また、主にオーストラリアやニュージーランドで好んで使われるNo worries.という同意の表現もありますが、これはかなりカジュアルな口語表現です。
ありがとね!
Thanks!
いいってことよ!
No worries, mate!
⑧Not at all.
【ニュアンス】お礼を言う必要なんてない、とんでもない
【使用シーン】カジュアル、フォーマル両方OK
主にイギリス人が好んで使う表現です。
お礼を言われるようなことは全くしていないよと謙遜する気持ちを伝えたいときにぴったりのフレーズです。
本当にありがとうございました。
I really appreciate it.
とんでもないです。
Not at all.
⑨It’s my pleasure.
【ニュアンス】役に立てたことは私の喜び
【使用シーン】フォーマル
直訳だとそれは私の喜びですと少し大げさな表現に聞こえますが、フォーマルなシーンでよく使われる表現です。It’sを省略して単に、My pleasure.ということもあります。
なお、過去形にした
It was my pleasure.
は、より丁寧な表現です。
また、myをourに変えて、
It’s our pleasure.
とすると、複数の人を代表して表すどういたしましての表現となります。
レストランの従業員やショップ店員などが、接客用語としてよく使う表現です。
素敵なサービスをありがとう。
Thank you for your good service.
気に入って頂けて光栄です。
It was our pleasure.
⑩I’m happy to help.
【ニュアンス】お役に立ててうれしいです
【使用シーン】フォーマル
It’s my pleasure.と同じニュアンスで、ビジネスシーンでよく使われるフレーズです。
サポートしてくれてありがとうございました。
Thank you for your support.
お役に立ててうれしいです。
I’m happy to help.
なお、happyの代わりにgladを使ったI’m glad to help.という表現も同じ意味で使われる表現。
いずれの表現もI’mを省略してHappy to help.またはGlad to help.ということもできますが、これは少しカジュアルな表現です。
手伝ってくれてありがとう。
Thank you for your help.
喜んで。
Happy to help.
どういたしましての英語表現をアレンジ!
これまで紹介したどういたしましての英語表現は組み合わせて使うことにより、より気持ちを強調して伝えることができます。
ありがとう。
Thank you.
全然問題ないよ、いつでもやるよ。
No Prob. Anytime.
ありがとう。
Thank you.
全然気にしないで、いつでもやるから。
Don’t worry about it. Anytime.
ありがとう。
Thank you.
いつでもやるから問題ないよ。ホント気にしないで。
Anytime. No problem at all.
さまざまな組み合わせを試して、相手にしっかりとどういたしましての気持ちを伝えられるようにしましょう。
ありがとうの言い方も1つではありません!様々なありがとうの言い方についてはこちらの記事が参考になります。
どういたしましてのスラング表現
最後にどういたしましてのスラング表現3つを紹介します。
①You bet.
②No sweat.
③Cheers.
①You bet.
主にアメリカで使われるスラングです。いいってことよ!もちろん!といったような感じで使えます。
みんなありがとな!
Thank y’all!
いいってことよ!
You bet!
betには色々な用法がありますよ!betの用法についてはこちらの記事が参考になります。
②No sweat.
You bet.と同じく、No sweat.もアメリカ人が好んで使うスラングです。
sweatは骨の折れる仕事という意味で、それにnoがついているので骨の折れる仕事ではないという直訳です。骨の折れる仕事ではないという意味から問題ない、簡単なことだというニュアンスのスラングとして使われています。
手伝ってくれてありがとう。
Thank you for your help.
問題ないよ!
No sweat!
③Cheers.
もともとは乾杯という意味のcheersですが、どういたしましての意味としても使われます。
また、別れのあいさつやありがとうという意味としても広く使われるフレーズです。
ほんと、ありがとね。
Thanks a lot.
どういたしまして。
Cheers.
まとめ
日本語でもどういたしましての一言ではなく、どういたしまして、気にしないで。や、どういたしまして、いつでも言ってね。など、言葉を付け加えて気持ちを伝えることが多々あると思います。
英語も考え方は同じです。No problem.やThat’s OK.というワンフレーズだけでなく、さらに別のフレーズを付け加えて、より気持ちのこもった自然な会話を繰り広げましょう。
また、微妙なニュアンスの違いや使用シーンもしっかりと把握して、自分がどのどういたしましてを伝えたいのか、誰に対しての返答なのか状況に応じて使い分けられるようにしましょう。
シチュエーションによってさまざまなフレーズを使い分けることができれば、よりよいコミュニケーションがとれるようになりますよ!
早速、海外のお友達との会話で使ってみてくださいね。
動画でおさらい
ネイティブが使う「どういたしまして」の英語フレーズ13選|ビジネスでも使える丁寧な表現からスラングまで完全網羅を、もう一度、動画でおさらいしてみましょう。