ワニを英語で?アリゲーターとクロコダイルの違いから発音まで例文解説
強力な顎(あご)、鋭い歯、そして驚異的な生存能力で知られる「鰐(わに)」。日本には生息していないので、大きな口を開けたワニを観るために動物園に行く方もいるでしょう。
今回は、ワニの英語表現を取り上げます。複数ある「ワニ」を意味する英語表現と、それぞれの発音や詳しい定義を解説。さらに、「アリゲーター」と「クロコダイル」の違いや、「アリゲーター」を使った英語のあいさつも紹介します。
ワニの英語表現を楽しく学んでいきましょう!
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ワニを英語で言うと?
「ワニ」とは、爬虫綱ワニ目(はちゅうこう わにもく)に属する、爬虫類の総称です。Crocodiliaが、このワニを含む一群の生物を指す学術的な用語ですが、一般的な会話や日常的な文脈ではあまり使われません。
代わりに、crocodile、alligator、gavial、caimanといった具体的な種類を指す言葉がよく使われます。
それぞれ詳しく解説していきます。
①crocodile
クロコダイル科に属するワニは英語で、crocodileと表現されます。クロコダイル科には、ナイルワニやアメリカワニ、オーストラリアワニなど、多くの種類がいます。これらのワニは一般的に大型で、獰猛かつ凶暴で人を襲うこともあります。
なお、カタカナでは「クロコダイル」と表記されますが、英語の発音は「クロッコダイル」に近いです。
例文とともに発音も確認しましょう。
ナイル川には多くのクロコダイルが生息しています。
There are many crocodiles in the Nile River.
②alligator
アリゲーター科のワニは英語で、alligatorと表現されます。スペルはA-L-L-I-G-A-T-O-Rと、Lが2つの点に気を付けましょう。
アリゲーター科のワニは、アメリカと中国の暑くて湿った地域の川や湖の中や、その近くに生息しています。口先が丸みがかっており、クロコダイルより人を襲うことは少ないです。
アリゲーターは主にアメリカと中国に生息しています。
Alligators primarily live in America and China.
③caiman
caimanは、アリゲーター科に属するワニの一種です。中央アメリカと南アメリカに生息し、他のワニの種類と比べて、より重装甲の腹部を持っています。
カイマンは中央アメリカと南アメリカに生息するアリゲーターの一種です。
The caiman is a type of alligator found in Central and South America.
④gavial
ガビアル科のワニは英語で、gavialと表現されます。非常に細長い鼻を持つ大きな魚を食べるワニで、インドに生息しています。
ガビアルは非常に細長い鼻を持つ大きな魚を食べるワニです。
A gavial is a type of crocodile that eats large fish and has a very long snout.
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アリゲーターとクロコダイルの違い
なにかと比較されることの多いアリゲーターとクロコダイル。この2つのワニの違いをQA方式で確認していきましょう!
アリゲーターとクロコダイルはどっちが強い?
一般的には、クロコダイルの方が凶暴性が高く、家畜や人を襲って捕食することもあると認識されています。
特に大型種のイリエワニやナイルワニは、そういった例が多数あります。
アリゲーターとクロコダイルの革では、どっちが高級?
両者が革製品になった時、一般的にはクロコダイルの方が高級とされています。ただし、アリゲーターもクロコダイルも、腑(腹の鱗模様)の美しさや大きさ、状態などで価格が変わるため、どちらが高級とは一概に言えません。
アリゲーターとクロコダイルの生息地は違う?
クロコダイルは、アフリカ大陸、ユーラシア大陸南部、オーストラリア大陸北部、中南米を含む南北アメリカ大陸など、世界中の温暖な地域で比較的広範囲に生息しています。
対してアリゲーターは、中南米を含む南北アメリカ大陸、中国長江流域など限られた地域で生息しています。
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ラコステは英語で「ワニ」の意味じゃない?
ワニと言えばあの洋服ブランド「ラコステ(LACOSTE)」を思い浮かべ、「ラコステ」をワニの英語表現と考える人もいるでしょう。
しかし、「ラコステ」が英語でワニを意味するわけではありません。あのワニのロゴは、ラコステの創設者であるルネ・ラコステが現役時代にテニスの試合でワニ革のスーツケースを賭けたエピソードから来ています。
ワニのロゴはあくまでブランドのシンボル。LACOSTEが英語で「ワニ」を意味するわけではないので、注意しましょう!
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英語のあいさつ「See you later, alligator!」の意味
See you later, alligator!は、英語圏でよく使われる楽しい別れ際のあいさつです。直訳すると、「またね、アリゲーター!」となりますが、ワニにお別れを言っているわけではありません。
このフレーズは、laterとalligatorの最後の部分が同じ音(-ator)を持っているため、韻を楽しんでいるのです。特に子供たちの間で人気があり、歌や詩、絵本などでもよく見かけます。
なお、このあいさつに対しては、In a while, crocodile!と返答します。この返しも、-ileの韻を楽しんだものになります。「またね、クロコダイル!」という意味ではありません。
See you later, alligator!とIn a while, crocodile!は、英語の楽しい言葉遊びの一例です。ぜひ、実際に使って英会話を楽しんでください!
ワニを英語で?アリゲーターとクロコダイルの違いから発音まで例文解説まとめ
「ワニ」の英語表現を紹介しました。英語での「ワニ」は種類によって表現が異なること、それぞれの発音や詳しい定義、そして「アリゲーターとクロコダイルの違い」など、ワニにまつわる幅広い知識を身につけられたのではないでしょうか。
覚えた英語は実際に使ってみることで頭に定着しやすくなります。ぜひ、今回学んだ英語を使って、英会話を楽しんでください!
それではまた!See you later, alligator!