plenty ofの意味と使い方|可算・不可算名詞やa lot ofとの違いなど例文解説
We have plenty of time.
We have a lot of time.
どちらも「私たちに時間は沢山あるよ」と訳せますが、2つの文に意味の違いはあるのでしょうか?
英語で「沢山の」と言いたいときには、plenty ofやa lot ofの他にもmanyやmuchもありますよね。一体どういうケースでどれを使えばよいのでしょう?
この記事では、「たくさんの」という英語表現の違いを踏まえながら、plenty ofの使い方をしっかり解説していきますよ!
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plenty ofやplentyの基本的な意味は?
plentyは、「沢山のもの」という意味の代名詞で、必要以上の(十分な)数/量があるというニュアンスを持つ語です。
たとえば、Do we need to buy bananas?(バナナを買う必要はあるかしら?)と聞かれたときの返事が、No, there are plenty in the kitchen.(台所に沢山あるよ)。このとき「たくさん」といってもバナナが100本も200本もあるとは考えにくいですよね。
こうした会話で「沢山」というのは、「私たちが必要としているのに対して十分な量」をイメージしています。
plenty ofで「沢山の」を表すときも同じです。
You have plenty of time.(時間はたっぷりあるよ)というときの「plenty of」は、5分かもしれないし、5時間かもしれない。
具体的な量は分からないけど、今あなたが必要としているよりも十分に沢山の時間がある、というのが、「plenty of」が表す「沢山の」の意味です。
plenty ofの後ろは可算名詞?不可算名詞?
plenty ofの後ろには、品詞としては名詞がきますが、可算名詞(数えられる名詞)も不可算名詞(数えられない名詞)もどちらも使えます。
また、plenty of 〇〇を主語として使う時は、その主語が複数形なのか単数形なのかによって動詞の形が変わります。plenty ofの後ろが可算名詞なら複数扱い、不可算名詞なら単数扱いになります。
読むべき本が沢山あります。
There are plenty of books to read.
子供には、十分な睡眠が必要不可欠です。
Plenty of sleep is essential to children.
ゆっくり休んでね。
Get plenty of rest.
plenty ofとa lot ofの違い
a lot ofやlots ofは、「絶対的な数量」がたくさんある場合に使われます。
plenty ofが「たっぷりある」という主観的であるのに対して、a lot ofやlots ofは「数や量が沢山ある」という客観的な「沢山の」になります。
英語を学ぶには沢山の時間が必要です。
A lot of time is needed to learn English.
時間は沢山あるから、急がなくていいよ。
We have plenty of time, so don’t rush.
plenty ofのよくある間違いは、a plenty of timeやa plenty of informationとaとつけてしまうこと。a lot ofと混ざってしまっているのかもしれませんが、plenty ofはaがつかないことを覚えておきましょう。
a lot ofはビジネスシーンでも使われますが、よりフォーマルな場面ではa great deal ofやa large number ofを使います。また、a lot ofよりlots ofの方が、よりカジュアルな表現になります。
plenty ofとmany、muchとの違い
manyやmuchも「沢山の」を表現する代表格です。plenty ofが可算名詞でも不可算名詞でも使えるのに対して、manyは可算名詞、muchは不可算名詞で使います。
ニュアンスとしては、manyやmuchも客観的な「沢山の」の表現になります。
A:いくらお金を持っていますか?
How much money do you have?
B:十分にあります。
I have plenty.
※I have much.とmuchを使うのではなく、plentyで答えた方が自然な表現です。
これまで説明した「沢山の」の表現について一覧表でおさらいしましょう。
「沢山の」を表す語 | 後につく名詞 | ニュアンス |
plenty of | 可算名詞も不可算名詞もOK | 主観的 |
a lot of / lots of | 可算名詞も不可算名詞もOK | 客観的 |
many | 可算名詞 | 客観的 |
much | 不可算名詞 | 客観的 |
plenty ofのイディオム
plenty ofは「沢山の」を表現するのにとても便利なので、多くのイディオムで使われます。繰り返し口に出して、自然に言えるようにしておきましょう!
plenty of time
多くの辞書で例文として採用されているほど使われることが多いのは、plenty of timeです。
十分に間に合う時間で:in plenty of time
早めに駅に到着しました。(電車が来るまでに十分に余裕をもって駅に到着したイメージ)
I arrived in plenty of time at the station.
十分な時間をもって:with plenty of time
ゆっくり荷物の準備ができます。
You can prepare your luggage with plenty of time.
十分な時間がある:plenty of time to spare(to spareが付くと、より多くの時間があるイメージ)
すごく沢山の時間があるわけではないよ。
We don’t have plenty of time to spare.
plenty of room
plenty of roomのroomは、部屋という意味ではなく空いている場所や余地(可能性)があるということです。この意味では、roomsと複数形にせずに、plenty of roomと単数形になることに注意。
この家には、十分なスペースがあります。
This house has plenty of room.
改善の余地があります。
There is plenty of room for improvement.
There are plenty of fish in the sea.
直訳すると、海には沢山の魚がいる、というこの表現ですが、実際に使われる場面は失恋した人を慰めるときに使います。
海には沢山の魚がいるように、世の中には沢山の男の人(女の人)がいるのだから他にもいい人は沢山いるよ、というニュアンスです。日本語だと、「星の数ほど~」というのに似ていますね。
まとめ
plenty ofの意味や使い方を紹介してきました。
数多くある「沢山の」という表現ですが、plenty ofは、必要以上に沢山ある、という主観的な表現であることが特徴。a lot ofやlots of、manyやmuchは客観的な数や量を表します。
状況に応じて使い分けられるようにして、表現力を磨いていきましょう!