「I’m sorry」だけではない!? 「ごめんなさい」の英語表現20選
相手に対して謝るときに使われる「ごめんなさい」。
日本ではカジュアルなシーンからフォーマルなシーンまで、さまざまなシーンで使われていますよね。
もちろん場面によって謝罪の言葉も変わってきます。
日本語で謝罪をするときは「ごめんなさい」の他に「ごめん!」や「申し訳ございません」、「すみません」などの言葉も使います。
さらに事の重大度を大きく理解した上で「大変申し訳ございません」と謝罪することもあります。
カジュアルな謝り方からきちんとした謝り方まで、日本語では意識をしなくても使い分けができていますよね。
では、英語での「ごめんなさい」の 使い分けとなるとどうでしょうか?
あなたは「ごめんなさい」と英語で表現するとしたらどの言葉を思い浮かべますか?
おそらく、「I’m sorry」
という言葉のみではないでしょうか。
そこで今回は、カジュアルな場面からフォーマルな場面まで、さまざまな場面で使用できる、人に対して使う「ごめんなさい」をご紹介していきたいと思います。
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日本と米国での「ごめんなさい」の違い
あなたは、自分が悪い訳ではないのに、「こめんなさい」とついつい口に出していませんか?
特に日本は「ごめんなさい」を普段から使いがちな傾向です。
例えば、電車で席を譲ってくれたときや、知らない人がドアを開けてくれたとき、落としたものを知らない人が拾ってくれたときを思い出してみてください。
特に自分が悪いことをしたわけではないのに、ありがとうの前後に「ごめんなさい」と言ってしまうことが多いのではないでしょうか?
またそれとは逆に、上司から注意を受けたり、何か失敗してしまったときなどにその場を切り抜けるためについつい謝罪の言葉を口にしてしまう方もいるでしょう。
自分が悪くなくとも、なぜか日本では、「ごめんなさい・すみません」という言葉が出てしまうのです。
理由はよく分かりませんが、海外の方々から見ると、「日本人はなんでこんなに謝るんだ」と思うそうです。というのも、実は海外では「ごめんなさい」をあまり口にしないのです。
むしろ海外では、「謝る=自分の費を認める」ことになり、むやみに謝罪することでトラブルになることも。
そのため、海外では「I’m sorry」という言葉をあまり聞かないですよね。
トラブルにならないためには、むやみに謝らないこと、そしてさまざまな場面でしっかり英語のフレーズを使い分けることが大切。さらに、謝る理由をしっかり自分で理解している事が重要です。
それでは、さまざまなシチュエーションで使えるフレーズを細かくご紹介していきましょう。
代表的で簡単な「ごめんなさい」
まず初めに、代表的でありながら、ちょっとしたときに使える「ごめんなさい」を表わすフレーズからご紹介していきます。
親しい人には、もちろんのこと、知らない人にも使えるとてもカジュアルな「ごめんね」として、やはりいろんな場面で役に立つのが
この「I’m sorry」
というフレーズです。
「I’m sorry」を修飾していくことにより、謝るレベルに強弱を付け、さまざまな場面で使い分けができます。
・足踏んでるよ。
You’re stepping on my toes.
→あ、ごめん。
Oh, sorry.
・おっと、ごめん!手が当たっちゃた?
Oops, I’m sorry, did my hand hit you?
・コンサートを見に行けなくて本当にごめんね。
I’m really sorry that I missed your concert.
・電話に出られなくて本当にごめんね
I’m so sorry I didn’t answer your call.
・こないだ君に言ったこと、本当にごめんね
I’m so sorry for what I said to you the other day.
発言するときに、I’mとsorryの間に強弱を付ける単語を入れると、「本当にごめんなさい」や「マジごめん」などに似たニュアンスになります。
その間に入れる単語としては、
「Very(とても)」、
「Really(本当に)」、
「So(とても・本当に)」、
「Deeply(心から)」、
「Terribly(信じられないぐらい)」、
の5つの単語が一般的によく使われるので、覚えておきましょう。
また、「Sorry」の謝罪フレーズに合わせて
「My bad.」
というフレーズも活用していきましょう。
この「My bad.」は意味合いとしては自分の誤りや間違いを認める意味を持ちますが「悪い・わりぃ」といったとてもカジュアルなフレーズ。そのため、フォーマルなシーンでは、決して使わないように要注意です。
心から謝る「ごめんなさい」
友人や親族、恋人との間でも謝ることは大切ですが、
その場合は上記のような「ごめんなさい」で、しっかりと伝えることができます。
では、ビジネスのシーンで上記のようなフレーズと使うとどうでしょうか?もちろん、軽すぎますよね。
実際にビジネスのシーンで使用でき、きちんとした印象を与える「ごめんなさい」の表現は、どのような言葉があるのでしょうか?
心からの謝罪を表わすためには、
「I apologize for 〜. / I apologize to 人 for 〜.
(~のことを謝ります)」。
この 「apologize」 は
「謝罪する」を意味する、ビジネスでも使えるフォーマルな単語です。
・昨日君に言ったことを謝ります
I apologize for what I said to you yesterday.
・プロジェクトの進行が遅れてしまい、申し訳ございません。
I apologize for the delay on this project.
・僕がしたことを謝りたいんだ。
言葉では言い表せないぐらい申し訳ないと思ってる
I want to apologize for what I’ve done.
I can’t tell you how sorry I am.
・お返事が遅くなって申し訳ありません
I apologize for my late reply.
「I apologize.」だけでも使えますが、「I apologize for〜」と付け加えることで「〜のことに対して申し訳ありませんでした。」と少し丁寧な印象になります。そして最後に、
・言葉では言い表せないぐらい申し訳ないと思ってる
I can’t express you how sorry I am.
I can’t tell you how sorry I am.
このように、申し訳なく思う気持ちを言葉で表現するというよりも、
「言葉では言い表せないほどだよ。」と言うことが一般的。
そうすることで、どれぐらい申し訳なく思っているか(=how sorry I am)を伝えることができます。
いろんな場面で使えるごめんなさい「Excuse me」という言葉
また、相手の注意を引くためによく使われるフレーズとして、「Excuse me(すみません)」
という言葉があります。
「Excuse me(すみません)」の本来の意味は、「許可願います」。
しかし、このフレーズは、さまざまな使い方ができ、他の意味としては、「すみません・ごめんなさい」になります。
そのほかにも、いろんな場面で使える便利なフレーズなのです。
・お許しいただけるなら、私は家に帰ります
If you’ll excuse me, I’m going home.
・ちょっといいでしょうか?
Can you excuse me?
・すみません、聞こえません、
もう一度言ってください!
Excuse me, I can’t hear you.
Can you say it again?
・すみません、通ります!
Excuse me. Coming through!
・お話し中にごめんなさい。
Excuse me for interrupting you.
この「Excuse me」は失礼にあたることがあっても、謝罪するまでではない場面で、よく使用されます。
人前で咳をしたり、思わずしてしまった場合によく「Excuse me」が使われます。
このExcuseには「言い訳をする」という意味のほかに「許す・勘弁する」などの意味合いもあるのです。
そして次に、親しい間での軽い謝罪に近いニュアンスとして、
「My fault.(ごめんごめん)」
という言葉も活用できます。
「Fault」に誤り、過失、責任などの意味があり、My faultの場合は、「私のせいです」というニュアンスの言葉になりますが、
例えば、
・昨日電話するの忘れたでしょ?
You forgot to call me last night.
→あーごめん!
Oops, my fault!
このような親しいニュアンスから、
・チームが負けたのはわたしのせいです。
It’s my fault that our team lost the match.
このように自分自身に責任を感じるニュアンスまで、責任、過失という点で幅広いシーンで活用することができます。
その他での「ごめんなさい」の使い方
例えば相手の言っている事がうまく聞き取れなかったとき、理解できなかったときにも
「Sorry」
というフレーズが使われます。
ただ、ここで使われれる「ごめんなさい」は「Sorry?」
というように語尾を上げて発言します。
・ごめんなさい、なんて?
Sorry?
・ごめん、なんて言ったの?
Sorry, what did you say?
この「Sorry」 以外に「Pardon?」や、
「Excuse me?」
というフレーズを使っても同じ意味合い。
アメリカではスラングで
「Huh?」
と言われることもありますが、とてもカジュアルな表現なので親しい人の間だけで使ったほうが良いでしょう。
そして最後に、ひどい事をしてしまった時に
「mess up」
というフレーズも役に立ちます。
・僕たちの友人関係を台無しにしちゃってごめんね
I messed up our friendship and I am sorry.
この「mess up」というフレーズは、「しくじる、ダメにする、失敗する」を表すフレーズです。
きちんと謝りたいときには、「Sorry」や「My bad」ではカジュアルすぎますので、このように「mess up」という言葉を使い、真剣さを伝えてみましょう。
きちんと謝りたい場合には“Sorry.” や “My bad.” はカジュアルすぎるので避けましょう。
まとめ
日本では誰でも一日1回は使っている「ごめんなさい」というフレーズ。
海外では、シチュエーションや状況により、使用される「ごめんなさい」が変わってくることが今回分かったのではないかと思います。
人間関係をより円滑にするために、そして良好に保つためにも、時にはしっかり謝ることも大切。
しかし海外では最初に紹介したように、その場を切り抜けるための謝罪は後に大変な目に遭ってしまう事もあります。
海外では、ときに謝る姿勢よりも、その後の信頼回復に努める姿勢を評価する傾向があります。
ですのでフォーマルな場面では特に、ただ謝るだけでなく、どれだけ心から「ごめんなさい」と 伝えられているかが重要となってきます。
「Sorry」という言葉は、当たり前のように「ごめんなさい」の代表的な言葉になりつつあります。
しかし、日本語と同じように、英語も相手の立場や気持ちの度合いによって表現する方法が変わってきます。
ぜひこの機会に「ごめんなさい」を使い分けてみてくださいね。