両方ともは英語で?both以外の例文・eitherの用法・ビジネス
Chicken or beef?
トラベル英会話に出てくる誰もが知っている定番のフレーズ。これに対しては飛行機で機内食が配られる際などに、chicken(鶏肉料理)かbeef(牛肉料理)、どちらがいいかを問われていますよね。
これが例えば友達からの「苺のショートケーキかアップルパイかどっちが欲しい?」という質問だったら?そして、「両方とも欲しい!」と言いたい場合、英語で「Both!」と言えば意味は通じるのでしょうか。
今回は、そんな欲張りさんが「両方ください!」と言いたいときに困らないようにbothの正しい使い方と、bothを使った英語フレーズを紹介します。
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両方を表すbothの意味と用法
両方の英語表現でまず思い浮かぶ単語といえばbothですよね。実際のところ、両方と言いたいときに使う単語はbothで間違いありません。読み方はカタカナで「ボス」と言います。
ただ、このboth、形容詞、代名詞、副詞と様々な品詞があり、それによって使い方が異なってきます。
「両方とも欲しい!」と言いたい時にはどのbothを使うのでしょうか。品詞別に用法を紹介していきます。
両方を表すbothの用法と英語例文①代名詞
代名詞のbothは両方とも、どちらもという意味で、both of ~という形で使われます。例文と共に、実際の使われ方を見ていきましょう。
どちらの道も閉鎖されています。
Both of roads are closed.
両方とも欲しい!
I want both of them!
あなた達2人両方とも好きよ。
I like both of you guys.
(持っているかどうかを尋ねられて)両方あるよ。
I have both.
このようにboth of ~の~の部分には必ず複数形が入ります。訳し方としては、必ずしも両方とも、どちらもと型にはまって訳す必要はありません。
人の場合には2人とも、物だったらふたつとも等としてもわかりやすいですね。また、人に「AとBどっちが欲しい?」などと聞かれて答える際には、
どちらも欲しいです!
I want both of them!
と答えてもいいですが、単に、
どっちも欲しい!
Both of them!
とシンプルに答えることもできます。少しカジュアルな表現になるので、使う相手とシーンを選びましょう。
英語で好意を伝えるならこちらの記事も参考になります。
>>英語でなんとな~く好意を伝えるには?微妙なニュアンスを醸し出したい時の英会話表現
両方を表すbothの用法と英語例文②形容詞
形容詞でも、基本的に両方という意味は変わりません。ただ、使い方が違ってきますので注意が必要です。例文で確認していきましょう。
どちらの道も閉鎖されています。
Both roads are closed.
カードは両方とも無料です。
Both cards are free.
both~を主語とした場合には、述語も複数形にすることを忘れないようにしましょう。ひとつ目の例文は、代名詞のbothで使った例文と同じ内容です。違いはofがなくなったということだけですね。
どちらの表現も使って大丈夫ですが、代名詞のboth of~は書き言葉、形容詞のboth~は話し言葉でよりよく使われるという傾向があることを覚えておきましょう。
では、both of~=both~なのかというと、実はそうではありません。例文をもう一度確認してみましょう。
I want both of them!のboth of them
I like both of you guys.のboth of you guys
これらboth ofのあとに続く部分は目的格ですね。both of~の~の部分に目的格を使っている文章ではofを取ってboth them、both you guysと表現することはできません。
両手使えます。
I can use both hands.
こちらの表現も、both handsの部分は目的格にあたるので、ofは不要です。
両方を表すbothの用法と英語例文③副詞
both a and b : aとbの両方とも、aとbのどちらも
この形をとっているのが副詞のbothです。具体的な人や物事をaとbに入れて使うことで、~と~の両方と表現することができます。例文を見ていきましょう。
中央線も総武線も一時的に運転見合わせです。
Both Chuo-line and Sobu-line are temporarily stopped.
ショートケーキもアップルパイも両方とも欲しい!
I want both a strawberry sponge cake and an apple pie!
アンディもケンも、両方とも好きよ。
I like both Andy and Ken.
いずれも代名詞のboth of~の例文で使ったものをアレンジしています。~の内容を具体的にaとbに入れ込み、ofを抜くことでboth a and bの形に言い換えることができます。
また、aとbには名詞だけでなく形容詞や動詞句を入れることもできます。
彼はサッカーもするし、水泳もします。
He both plays soccer and swims.
この記事には、真偽共に含まれている。
The article contains both truth and fake.
both a and bの文章を作るポイントを確認します。
- 述語で使う動詞は必ず複数形
- aとbには同じ品詞(名詞と名詞、動詞と動詞、形容詞と形容詞など)で並列するものを使用
冒頭に出てきた、友人に「苺のショートケーキかアップルパイかどっちが欲しい?」という質問をされた際には、
ショートケーキもアップルパイも両方とも欲しい!
I want both a strawberry sponge cake and an apple pie!
こう答えてもいいですし、単に、Both!(どっちも!)と答えるだけでもバッチリです!
逆にネイティブとの会話では丁寧に全文伝えるより、結論がすぐに伝わる表現、Both!でシンプルに伝えた方が会話がスムーズに進むこともあります。これらの表現をシーンによって使いわけることができるといいですね。
飛行機に乗る時に役立つ英語表現ならこちらの記事もおすすめ。
>>飛行機に乗る時に役立つ英語表現!搭乗手続きも機内もこれで安心
両方を意味するboth以外の英語表現
ここまで、両方を表すbothについて詳しく説明してきました。次に、ビジネスでも活用できるboth以外の英語表現について紹介します。
主に人間関係において使われ、両方というより双方という意味を表すeach sideです。日常会話で耳にする機会も少ないですが、逆にビジネスなどのフォーマルな場面では多く使用されています。
まずは双方の意見を聞いてみよう。
First, let’s hear from each side.
子ども同士のケンカでは、双方の話をしっかり聞くべきだ。
In a fight between children, we should listen carefully to what each side has to say.
ちなみに、両方も双方も意味としてはほとんど同じです。しかし、双方は人に対して、両方は人以外に対しても使うことができます。そのため、英語の場合は双方がeach side、両方がbothと使い分ければ大丈夫です。
もしどちらを使うか悩んだ場合は、each sideを使っておけば問題ないでしょう。
>>「お手数ですがよろしくお願いします」を英語で?ビジネスメールの書き方
間違いやすいbothの類似表現
両方を意味するbothと良く間違われる英語表現に、eitherとneitherがあります。bothを含めたこれら3つの表現は、何か2つのものを比較するときに良く使われます。例文を使って、違いを見ていきましょう。
どちらか一方を示すeither
eitherはどちらか一方と訳すのが基本です。これまで説明してきたbothと同じく、形容詞、第名詞、副詞として使うことができます。
(2日間空いているかを尋ねられて)どちらか一方なら大丈夫。
Either day is OK.
彼女は、それらのうちのどちらか一方を選んだ。
She picked up either of them.
使い方はほとんどbothと同じですが、唯一異なる点があります。それは、eitherを代名詞として使う場合は、複数ではなく単数扱いとなることです。
どちらかの授業には参加しなければいけない。
You must attend either class.
否定の意味を含むneither
neitherは、どちらとも〜でないという意味を持ちます。neitherもbothやeitherと同じく、形容詞、第名詞、副詞として使うことができます。
また、neitherについてもeitherと同じく、代名詞として使う場合は単数扱いとなります。
ごめん、どっちの日も空いてないや。
Sorry, neither day is free.
両方ともは英語で?both以外の例文・eitherの用法・ビジネスまとめ
今回は欲張りさんの為のフレーズ「両方とも欲しい!」と英語で言う為に、bothの意味と用法についてみてきました。
両方を英語で表現したい時に使うbothは形容詞、代名詞、副詞と、品詞別に用法が異なることがわかりましたね。
代名詞として使う際にはboth of~(両方とも、どちらも)、形容詞でboth~(両方とも、どちらも)、副詞ではboth a and b(aとb両方とも、aとbどちらとも)といった形で使うことができます。
各用法共通するポイントとしては、bothを受ける動詞は必ず複数形となること。代名詞や形容詞用法の際は、~の箇所には必ず複数形の言葉を用いること。副詞用法の際には、aとbには同等の言葉(名詞と名詞、動詞と動詞、形容詞と形容詞など)を用いること。
これらのポイントを押さえれば、bothの用法はバッチリです!あとは、自分なりにbothを使って色々と英作文してみましょう。