fatality(フェイタリティ)の意味は?モータルコンバット上の使い方と語源
fatalityまたはfatalitiesという英語の単語を耳にしたことはありますか?これは英語のニュースや報道記事などでよく使われる単語ですが、日常会話で頻出するわけではないので、知らない人も多いでしょう。
もしかしたら、英語としてではなく、「フェイタリティ」という言葉であれば知っている人もいるかもしれませんね。これは、ゲーム好きな人ならおなじみの言葉。すぐに「MK」が思い浮かぶのでは?
この記事では、英語fatalityの意味と使い方を例文と共に解説しています。さらに、モータルコンバットの「フェイタリティ」についても触れています。
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fatalityの発音
まずは、fatalityの発音から確認していきましょう。
fatalityの発音は、アメリカ英語とイギリス英語で多少異なります。
アメリカ英語
fatality
イギリス英語
fatality
このように、アメリカ英語では「フェイタリティ」、イギリス英語では「ファタリティ」に近いです。
>>アメリカ英語とイギリス英語の発音を比較!違いの法則を紹介
英語のfatalityの意味
fatalityは、フランス語の「fatalité」が語源です。元々は「死を引き起こす性質」として使われ、ラテン語の「fatalis(運命によって定められた、致命的な)」から派生しました。
fatalityにはいくつかの意味があります。以下にてそれぞれの意味と使い方を解説します。
①「死」あるいは「死者」
fatalityは、事故や災害、戦争や病気などによる「死」あるいは「死者」という意味で使われます。この意味での用法が最も多く、原則、複数形(fatalities)で使われます。
この戦争の死者は合計で1,000人を超えました。
The fatalities from the war have totaled over 1,000.
彼は銃乱射事件の最後の死者でした。
He was the last fatality of the mass shooting.
②「致死性」や「不治の病」
fatalityは、「致死性」や「不治の病」という意味で、ある出来事が致命的であることを強調する際にも使われます。
致死性の高い疾患に苦しむ患者たちが、新たな治療法を待ち望んでいます。
Patients suffering from highly fatal diseases are eagerly awaiting new treatment methods.
このウイルスは、高い致死率を持っており、感染者の多くが命を落としています。
This virus has a high fatality rate, and many infected individuals have lost their lives.
※fatality rateで、「致死率」を意味します。
③「宿命」あるいは「運命」
fatalityは、「宿命」や「運命」という意味で、運命によって定められた出来事や結果を指すこともあります。
最善の努力にもかかわらず、悲劇的な劇の登場人物たちは自分たちの宿命から逃れることができませんでした。
Despite their best efforts, the characters in the tragic play were unable to escape their fatalities.
彼女は、あたかも二人の道があらかじめ定められているかのように、彼との出会いが運命だと信じていました。
She believed that meeting him was her fatality, as if their paths were preordained.
>>英語で運命は5種類|fateとdestinyの意味の違いと使い方
fatalityとdeathの違い
fatalityとdeathは、両方とも「死」を意味しますが、微妙な違いがあります。
deathは、生物が生命の終了を迎えることを指します。具体的には、体の機能が停止し、生命の兆候がない状態になるプロセス。一般的に使われる「死」を表現します。
一方、fatalityは、事故や殺人、病気などで早すぎる死に至ったような場合、つまり、予期せぬ死を強調する際に使います。
その老木は最後に枯れるまで高くそびえ立っていました。
The old tree stood tall until its final death.
自動車事故により数名の死者が出ました。
The car accident resulted in several fatalities.
どちらも「死」を指す言葉ですが、文脈によって使い分けられます。
>>病気の英語表現は3つ|病気の重さで使い分けるのがコツ
モータルコンバットにおけるfatalityの意味
fatality(フェイタリティ)は、モータルコンバットのシリーズにおける独自の要素として、上記で紹介した本来の英語の意味とは異なった使い方がされています。
英語のfatalityの持つ、「死」や「死者」、「致死性」「宿命」と言った意味からインスパイアされたことが想像できます。
モータルコンバットとは
モータルコンバット(Mortal Kombat、略称:MK)は、1992年にアメリカのゲーム会社ミッドウェイゲームズが開発、発売した2D対戦型格闘ゲームです。
人間界と魔界から選ばれた格闘戦士たちが地球の存亡をかけた格闘技大会「モータルコンバット」に出場するという設定です。
このシリーズにおいて、実写取り込みのキャラクターを使用し、対戦に敗れた相手を惨殺するトドメ専用の演出である「フェイタリティ(Fatality)」が取り入れられています。
フェイタリティの意味
フェイタリティ(英語表記は「Fatality」)は、「モータルコンバット」において、残虐なトドメ技を指す言葉として使われています。
相手より先に規定数のラウンドを先取すると、相手は倒れずに立ったままフラフラになります。同時に、「FINISH HIM(またはFINISH HER)!」というナレーションが入ります。
この時に、トドメの一撃として使用できる技が「フェイタリティ(Fatality)」です。
この技が成功すれば相手は無残に死亡します。なお、「フェイタリティ(Fatality)」は、キャラクターごとに異なります。
例えば、ジョニー・ケイジは、アッパーカットで相手の頭を吹っ飛ばします。リュウ・カンは、巨大な龍に変身して相手の上半身を喰らいます。
その他多くのキャラクターによる独自の「フェイタリティ(Fatality)」が存在します。
デスモモイ「FATALITY」の元ネタは?
2023年8月頃から突如キヴォトスに出没し始めた謎の生命体『デスモモイ』はご存じですか?
デスモモイは、2023年8月にpixivユーザーのちかけー氏が作成したキャラクターで、その後SNS上で知名度が急上昇しました。現在では、スマートフォン向けゲームアプリ「ブルーアーカイブ」の新たなミームとして認知され、公式動画にも登場しています。
そんなデスモモイが、「FATALITY」と呟くことがあります。これは、デスモモイが敵対性を示す際の一つの表現とされています。
一説では、「モータルコンバット」の「FATALITY」が元ネタでは?と言われているようですが、実際のところ、具体的な理由や意味は明確ではありません。
fatality(フェイタリティ)の意味は?モータルコンバット上の使い方と語源まとめ
英語のfatalityの意味と使い方、そしてゲーム「モータルコンバット」内での「フェイタリティ」の意味を解説しました。
fatalityは、一般的に、事故や病気などによる「死」や「死者」を指す意味でよく使われます。この際、複数形fatalitiesの形で使われる点が特徴です。
他にも「致死性」や「不治の病」、「宿命」といった意味で使われることもあります。
そして、ゲーム「モータルコンバット」における「フェイタリティ」は、トドメの一撃の技を指す言葉として使われています。
関連性があるようなないような…。ただ、こういった英語の意味だけではなく、蛇足的な話もあると、英単語ってすぐに覚えられませんか?
fatalityは「トドメの一撃」、つまり「死」。これで、もうfatalityの意味は完璧ですね!