「渡す」を英語で?プレゼントからビジネスで書類や資料を渡す例文も解説
日常生活において、物のやり取りが発生する時にはよく「渡す」という表現が使われますよね。
でも、プレゼントを渡す時と、名詞を渡す時と、リレーでバトンを渡す時。
それらすべて同じ英単語で表現できるでしょうか?
「渡す=give」と考える方も多いかもしれませんが、実は英語には他にも渡す、受け渡すを意味する単語が多数存在しています。
それぞれの単語には細かなニュアンスの違いがあり、適切な使い分けができれば、より相手と正確かつ繊細なコミュニケーションを取れるでしょう。
そこで、今回は渡すを意味する単語やフレーズについて例文とともに紹介します!
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渡すを意味する基本の英単語
それでは、早速渡すを意味する英単語について解説します。
日常会話からビジネスシーンまで広く使用される代表的なものを3つ取り上げるため、順番にチェックしていきましょう。
give
最初に紹介するのはgiveです。プレゼントを渡す、手紙を渡すなど、~を渡すを意味する定番の英単語で、カジュアルな場面で使用されます。
そのため、状況によっては口語的で相手に無礼に聞こえてしまうケースもあるので、注意しましょう。
私は彼にサプライズギフトを渡した。
I gave him a surprise gift.
この本を彼に渡すね。
I’ll give him this book.
明日あなたにメッセージカードを渡す。
I’ll give you a message card tomorrow.
>>for youの意味と使い方|Just for youとの違いやメッセージなど例文解説
hand
handもgiveと同じく渡すを意味する単語です。giveより丁寧なイメージがあり、資料を渡す、書類を渡すなど、ビジネスシーンでよく使用されます。
また、物を人から人へ手渡すニュアンスがあります。
彼女は私に名刺を渡した。
She handed me a business card.
彼にこの文書をお渡しします。
I’ll hand him this document.
この贈り物を彼女に渡してください。
Please hand this present to her.
pass
passも渡すという意味で使用されやすい単語です。基本的にはhandと同じくフォーマルかつ、物を人から人へ渡すイメージがあります。
ただし、ニュアンス的には渡された物がさらに別の人へ渡される可能性を含んでいます。サッカーのボールが次々と選手に渡されていくイメージを持つとわかりやすいのではないでしょうか。
胡椒を渡してください。
Please pass me the pepper, please.
土地を彼に渡しました。
The land passed to him.
彼は第二走者にバトンを渡した。
He passed a baton to the second runner.
>>「Pass me」を覚えよう!英語で「塩取ってくれる?」
その他の渡すに関連する英単語やフレーズ
次に、渡すに関する英単語やフレーズについてご紹介します。日常会話からビジネス英会話まで、幅広いシーンで活用できる表現を取り上げるため、ぜひ覚えてください。
exchange
exchangeは一般的には交換するという意味の英単語です。何かと引き換えに物を渡す、渡される際にも使用します。
彼は現金と引き換えに本を渡した(本と現金を交換する)。
He exchanges the book for cash.
give up
give upは諦めるという意味で使用されるのが一般的です。しかし、譲り渡すという意味でも使用します。
私は彼を誰にも渡すつもりはない。
I’ll never give him up for someone else.
ferry
こちらは読んで字のごとくフェリーという意味の単語です。動詞として使用すると(向こう側に)渡す、送る、運ぶという意味になります。
彼らはボートで友人たちを川の向こう側へ渡した。
They will use a boat to ferry their friends across the river.
stretch
stretchは伸ばすという意味でも使用するイメージが強いのではないでしょうか。しかし、acrossやbetweenを一緒に使用してかけ渡すという意味でも活用できます。
崖にロープを渡す。
I’ll stretch a rope across the cliff.
here you are
こちらはプレゼントや荷物を渡す時の決まり文句です。This is for you.とも言います。両方まとめて覚えてしまいましょう。
こちらをどうぞ。
Here you are.
here you go
物を渡す時の決まり文句その2です。here you areと比べるとこちらの方がカジュアルです。友人間のやり取りの時に使用するとよいでしょう。
はい、どうぞ。
Here you go.
まとめ
渡すを意味する単語やフレーズについて取り上げてきました。
すでに知っているつもりの単語でも、同じ意味の単語は意外と多いものです。
英語は同じ単語を繰り返すのをよしとしない言語です。そのため、ネイティブと会話したり、仕事で英文を作成したり、英訳をしたりする際は、語彙力が重要になります。
よりハイレベルな英語を使用できるように、普段から積極的に単語の意味を調べたり、使えそうなフレーズをチェックしてみましょう。
あなたに渡すというフレーズだけでも、たくさんの発見があるはずです。