「念のため」は英語でjust in caseだけ?ビジネスや日常で使い分けるフレーズ15選
私たちは念のためという単語を日常的に使用していますよね。念のためは一応の敬語表現でもあり、念のため確認させてくださいや念のため再度お送りしますという丁寧な表現として使えるので非常に便利です。
英語ではjust in caseと表現されることが多いですが、今回の記事では、just in caseは具体的にどうやって使うの?ビジネスシーンと日常会話での使い方は?その他の表現にはどんなものがあるの?などの疑問に答えていきます。
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just in case
just in caseは日本語の念のために該当するフレーズで、ネイティブスピーカーも様々な場面でよく使用します。
justは単に、in caseはもしもの時はという意味を表すので、直訳するとjust in caseでもしもの時にはや万が一の時には、という意味になり、日本語の念のためと同じように表現することができます。
念のため
just in case
万が一スペアが必要になった時のために(念のため)電球を二つ買っておく。
I will buy two light bulbs, just in case I need a spare.
万が一急用ができた時のために(念のため)車で通勤しています。
Just in case I have an urgent need, I always drive to work.
上記のようにjust in caseを文頭や文中に差し込み、その直後に具体的なシチュエーションを説明して万が一〇〇の時はのように表現することができますが、カジュアルな会話やメール、社内チャットなどでは具体例が省略されることも多いです。
念のため後で彼に電話しておいて
Just in case, call him later.
念のために書き留めておくと良いですよ。
You can take a note, just in case.
このように相手が推測してくれることを前提として、just in caseの後に続くはずの万が一の内容を省略することができます。
親しい間柄のくだけた表現になると、さらに省略してJICと書くこともあります。
念のため、私の電話番号を渡しておきます。
I give you my number, JIC.
just in caseは念のためを表現するのにとても便利なフレーズですが、伝え方には注意が必要です。とくに文章のやり取りでは万が一の内容を明確にするためにも、just in caseに続く言葉を省略して使用するのは避けましょう。
念のためを使うときの注意点
Eメールやレターで念のためを使用するときは誤解が生じないようにしましょう。
例えば、メールで伝えるときはこんな表現を使います。
万が一必要になった時のために(念のため)こちらの情報をお渡ししておきます。
I will send this information just in case it is needed.
例文のように、必要になった時のためにという内容を最後まで伝えることがポイントです。
メールやレターなどを使って文章のみで相手に伝えなければいけない時は、対象を人ではなく物にすると押し付けがましさが無くなります。
この例文の場合はif you needではなくjust in case it is neededというように、対象を人ではなく物にしています。
取引先にメールを書く際などは失礼がないように注意を払う必要があります。営業に関する正しい表現方法やセールストークについてはこの記事も参考になります。
より丁寧な念のため
ビジネスメールなどで相手に催促をする場合も念のためを使うことがあります。
このような場面で丁寧に伝えたい時はjust in caseの代わりにremindやreminderを使用するとプロフェッショナルな印象を与えます。
念のため、6月16日の会議にご出席される予定になっている旨をご確認ください。
This is just a friendly reminder that the next meeting has scheduled for June 16.
just a friendly reminderは、相手に確認してもらう注意を促すフレーズです。just a reminderでも良いですが、あまり親しくない間柄だと少々ぶっきらぼうに聞こえてしまう場合があるので以下の表現がおすすめです。
just a friendly reminder
just a polite reminder
just a kind reminder
just a gentle reminder
これらすべては忘れているといけないので、念のためお伝えしておきますねという丁寧に催促する表現で、社外メールなどで日常的に使用されています。
念のためスケジュールを確認してください。
Could you check your schedule just in case?
このように表現するのも間違いではありませんが、催促する時は強い印象を相手に与えてしまいます。ここではぜひremindを使用してやわらかく丁寧に表現し、さらに確認してほしいことを明確に示すとより親切です。
念のためお伝えしておきますが、本日午前9時に予約が入っております。
Just a gentle reminder, your appointment with us is at 9:00 am today.
念のため、来週月曜日の会議が中止になったことをご確認ください。
Please be reminded that the meeting next Monday is canceled.
クライアントに対して失礼のない日程調整を行うためにはこの記事も参考になります。
他にもある念のための英語表現
念のためを意味する英語表現は他にもあります。ここでは4つ紹介します。
in case
in caseはその状況はやその場合はという意味で物事が起こる可能性を示す時に使われますが、同じく念のためというニュアンスも含みます。
渋滞になったときのために(念のため)電車を使った方がいいよ。
You should take a train in case the traffic is crowded.
最初に念のためを表す単語として紹介したのはjust in caseでしたね。ここでjust in caseとin caseの違いについて見ていきましょう。
just in caseはそれだけで念のためという意味があるので、文末に置くことができます。一方、in caseの場合はそれだけでは意味を成さず直後に理由を述べる必要があるので、文末に置いて言い切ることができません。違いに注意して、次の例文を見てみましょう。
念のため傘を持ってきた。
I took an umbrella, just in case.
雨が降った時のため、傘を持ってきた。
I took an umbrella in case it rains.
in anticipation of~
in anticipation of~は予期するや見越す、先読みして手を打つという意味で、これだけで念のために備えるというニュアンスを表現できます。
将来の必要性を見越して、念のために必要以上に買い物をしておく。
We are buying more than what we currently need in anticipation of our future needs.
for good measure
for good measureはついでにやおまけにという意味ですが、やっておいて損はないことを表現できるので念のために追加するというニュアンスになります。
念のため、生命保険に特約をつけた。
I added a special clause for my life insurance, for good measure.
just to make sure
make sureは確認するという意味をもつ動詞です。確認するを表すmake sureとjustを組み合わせることで、万が一に備えてという意味が含まれます。また、be動詞+sureも同じく確認するという意味なので、この機会にjust to be sureも覚えておきましょう。
確実にお届けするため、(念のため)このメールを送信いたします。
I send you this email just to make sure it has been received.
ビジネス場面では確認することは大切ですね。場面に応じて正しく確認するを使うには、この記事もおすすめです。
まとめ
今回は、念のための様々な英語表現を紹介しました。
とくに基本のjust in caseはネイティブスピーカーがとてもよく使う表現なので、日常英会話でも積極的に使用してみてください。
またremindやreminderなどの表現は仕事ではよく目にしますが、会話では使いません。このようにビジネスメールを書く際は日常で使用する言葉とは異なる表現になることもありますから、決まったフレーズを覚えておくことが大切です。
会話の中でパッと返答できたり、仕事で躊躇することなくスラスラとメールが書けたらかっこいいですよね。いざという時に適切な英語を使えるように、各フレーズの違いを意識しながら英語学習を積み上げていきましょう。