図書館は英語でlibrary!図書館に関する単語と図書館で使えるシーン別英語表現
本を借りたり、集中して本を読んだりと、静かな環境でたくさんの書籍に触れられる図書館。誰もが一度は足を踏み入れたことがあるのではないでしょうか。
今回は図書館に焦点を当て、図書館という言葉の英語表現はもちろん、図書館でよく使われている英単語や、実際に図書館に行ったときに使える英語フレーズを紹介します。
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図書館は英語でlibrary
図書館や図書室は英語でlibraryといいます。学校でも習う単語なので、読み方は知っているかもしれませんね。では正しい発音の仕方はどうでしょうか。
もし発音に不安があるのであれば、次の項目で読み方や発音について詳しく紹介するので、この機会に覚えましょう。
カタカナでの読み方と発音と略語
library(略語:lib)は、ライブラリーと読みます。略語としてlib.と表記されることもあります。〇〇ライブラリーといった名前の場所もあるので、この単語は聞き馴染みのある言葉なのではないでしょうか。
libraryには、図書館のほかにも書斎や読書室、文庫や蔵書という意味。また、映画やレコードなどのコレクションを指してlibraryという場合もあります。このことからも分かるように、library=図書館となるわけではないので気をつけましょう。
library
複数形は綴りに注意
libraryは数えられる名詞である可算名詞なので、もちろん複数形での表現が存在しています。libraryの複数形は、yをiに変えてesを伴ったlibrariesです。
複数形のsをつけて、librarysとなるのではと思ったかもしれませんがそれは間違いなので注意しましょう。
うっかりsをつけてしまいがちなので、テストにもよく出る形です。とはいえ、複数形に-iesをとる名詞には法則があるのでそれを覚えれば間違うことはほぼありません。
複数形が-iesとなる名詞は、その単語が子音+yで終わっている場合です。この場合は、yをiに変えてesを付けると覚えましょう。libraryは、子音r+yという形で終わっているのでlibrariesとなるわけです。
この他にも、baby(赤ちゃん)、story(お話)、strawberry(いちご)、lady(女性)などの名詞が同じく-iesといった形を取ります。
図書館で見かける英単語一覧
ここからは、図書館でよく使われている図書館にまつわる英語表現を一覧で紹介します。
まずは一覧をチェックしましょう。
英単語 | 英語表現 |
公立図書館・公共図書館 | public library |
図書館員 | librarian |
貸出期間・返却期限 | loan period |
貸出中 | on loan |
貸出冊数 | circulation |
禁帯出(貸出不可) | in-library use only |
貸出カード・利用者証明書 | library card |
書架番号 | pressmark |
図書館の本 | library book |
蔵書 | collection |
電子書籍 | e-book |
文献 | literature |
和書 | Japanese book |
洋書 | foreign book |
図書館利用者 | library patron |
図書館学習室 | library study room |
図書館の収蔵庫・資料室 | a library archives |
図書館資料 | library material |
libraryはもちろん、loanやbookという単語もよく使われていることが分かりますよね。loanはカタカナで表すとローンとなり、日本語で使われているように貸付金や貸し付けるという意味になります。図書館は貸出サービスを行っているところがほとんどなので、この単語はよく見かける単語となっています。
他にも、英語圏の図書館を利用する場合に覚えておきたい単語が書架番号を意味する単語、pressmarkです。蔵書検索を利用しても、書架番号という単語が分からなければお目当ての書籍を探すのに手間取ってしまうかもしれませんよね。そうならないためにも、pressmarkは書架番号を表す言葉だと覚えておきましょう。
ちなみに、書架はbook stackやbookshelfと呼ばれています。pressmarkと似た単語ではないので注意が必要です。図書館を利用する予定がない人でも、分からない単語は英語学習の一貫としてこの機会に習得するようにしましょう!
【シーン別】図書館で使える英語フレーズ
最後に、図書館で使えるフレーズをシーン別に紹介します。
図書館内で円滑なコミュニケーションをするためにも、ぜひ覚えてくださいね。
本を借りたい
本を借りたいです。
I’d like to borrow this book.
borrowは借りるという意味の英単語です。借りるというとrentを思い浮かべる人もいるかもしれませんが、この2つの単語には明確な使い分けがあるので注意しましょう。
borrowは無料で借りるときに使い、rentはレンタルショップのような場所でお金を払って何かを借りるときに使います。図書館は無料で本を貸出している施設なので、borrowを使うということになります。
この単語に、ビジネスシーンでも使われるような丁寧な表現であるI would like to~(私は~したいです)を伴うことで、図書館員へ本を借りたいという意志をより丁寧に伝えられます。丁寧な表現なので、失礼な聞き方にならないという点も安心できますね。
本を返したいとき
本を返却したいです。
I’d like to return this book.
本を借りたいときと同じように、丁寧な表現であるI’d like to~を使った表現。返却なので、(物を持ち主へ)返すという意味のある動詞、returnを使います。借りると返すという行為はセットなので、併せて覚えておくと分かりやすいでしょう。
また、(場所)に(借りたもの)を返したいという場合には、return 借りたもの to+場所という表現を使います。図書館で借りた本の返却先は図書館なのであまり使うことはないかもしれませんが、応用として知っておきたいフレーズです。
本を取り寄せたいとき
他の図書館から本を取り寄せられますか?
I’d like to borrow a book from other libraries.
直訳すると他の図書館から本を借りられますか、という意味になりますが、取り寄せるという意味合いで使われています。お目当ての本が行った先の図書館に置いていなかった場合は、このフレーズを使って尋ねてみてください。
他にも、I’d like to~よりはカジュアルな表現にはなりますが、よく使われている表現にCan I borrow +物(~を貸してくれませんか)があります。この表現は今回のような図書館でのシーンのほか、友人間でちょっとした物の貸し借りをするときにも使える便利なフレーズでもあります。かしこまった表現ではないので、I’d like to~よりも日常会話向きの表現といえるでしょう。
貸出期間を延長したいとき
本の貸出期間を延長したいです。
I’d like to renew a book.
今まで紹介した表現と同じように、I’d like to +動詞の原形を使ったパターンの言い方です。
もちろん、ひとつ前の項目で説明したようにCan I renew a book.という表現も使えます。
renewは、元々ある商品やお店を改良や改装して新しくすることを指すリニューアル(名詞renewal)という言葉の動詞形。
主に~を新しくする、~を新品に取り替えるという意味で使われますが、免許や更新手続きを延長するときや本の貸出期間を延長するときにも使われている単語です。
延滞してしまったとき
返却期限が過ぎてしまいました。
The due date for return has passed.
due dateには締切日という意味があり、for returnを伴うことで返却期限という意味になります。アメリカやイギリスは、日本と違って図書館で借りた本を期限内に返却しなかった場合に罰金が科されることがあります。1日でも延滞した場合は素直に申告しましょう。
他にも、期限切れのという意味のoverdueという単語を使うことでも延滞したと伝えられます。その場合は、overdue by ~daysと返却期限が過ぎた日数を伝えるようにしましょう。返却期限を守れていないことに対する謝罪として、I’m sorry.と付け加えるとより気持ちがつたわりますよ。
探している本があるとき
ヘミングウェイが書いた老人と海というタイトルの本を探しています。
I’d like to look for the book titled “The old man and the sea”, by Hemingway.
~を探すという意味で使われている頻出フレーズ、look forを用いて本を探していることを伝える言い方です。今回の場合titleは名詞ではなく、動詞として使われます。
titled+本の名前+by+著者という一連の言い方は、本の名前だけでなく美術作品や音楽にも使えるので覚えておいてくださいね。また、図書館員に本探しを手伝ってほしい場合は、Could you please help me find a book?と声をかけてみましょう。book以降に、先ほどのtitled+本の名前+by+著者を併せて伝えれば、探している本の名前や著者名も伝えられるので便利です。
本を探すのを手伝っていただけますか?
Could you please help me find a book?
利用者カードを使うとき
こちらが私の図書館利用者証です。
Here is my library card.
図書館で本を借りるときには、図書館の利用者証(カード)が必要になります。カードの提示を求められたときは、こちらの返答をしながら渡しましょう。
もし、利用者カードを持っていない場合は作りたい旨を図書館員へ伝えることでカードを作ってもらえます。先に伝えたように、延滞金や延滞によるペナルティについても説明されることがあるかもしれないので、利用登録条件を含め聞き逃さないようにしましょう。
利用者カードを作りたいです。
I’d like to have a library card.
まとめ
今回は図書館という言葉にスポットライトを当てて、英語での図書館の言い方や図書館で見かける単語・フレーズ、図書館で使えるシーン別英語表現を紹介しました。
図書館で使える英語表現では、I’d like to 動詞の原形という形を使い、動詞を変えることでさまざまな自分の行動に関する意思を相手に伝えられると分かったのではないでしょうか。
そのためには、継続した英語学習を通して単語はもちろん、文法も覚えていく必要があります。
分からない単語や知らない単語は、スマホやパソコンで検索をして単語帳としてまとめておきましょう。特に無料で使えるオンライン辞書サービス、Weblio辞書:英和辞典・和英辞典は、膨大な数の単語や例文が掲載されています。ブックマークに追加しておけば、アクセスも簡単になるので利用しない手はありません。専門用語集にはなってしまいますが、図書館情報学用語辞典という図書館情報学に特化した辞書もあります。専門用語なので難しい言葉も多いかもしれませんが、気になる方は一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
単語学習と併用してほしいのが、例文のチェックです。
例文をチェックすることにより、より実践的な英語の使い方が理解できるようになります。
図書館例文a library、図書館例文library、図書館例文to establish a libraryなどと検索をしてみてください。複数の例文を見比べることで、その単語やフレーズが使われるときがどんなときなのか、ニュアンスも含めて見えてくることがあります。見つけた例文は単語と同じようにまとめ、例文帳としていつでも見返せるようにすると便利ですよ。
ここで、図書館に関するサービスをいくつかご紹介します。
一つ目は図書館の職員向けに開発された英会話アプリ、図書館英会話。名古屋大学附属図書館が発行した「大学図書館英会話集:名古屋大学中央図書館カウンターでの対応」という書籍に基づいて収録されており、図書館で使う図書館英語を想定して作られています。図書館員向けに作られているとはいえ、アプリは誰でもダウンロードできますので、気になる方はチェックしてくださいね。
二つ目は、デジタル図書館サービスであるOpen Library。膨大な数の本を所蔵しているので、英語初心者から上級者まで幅広い層におすすめできるサービスとなっています。子供向けにやさしい英語で書かれた絵本や本もあるので、勉強がてら1冊丸ごと読んでみるのもいいかもしれませんね。英語多読学習にもなるので、より英語力が鍛えられますよ。
自分に合った方法で、継続した英語学習に取り組んでくださいね。