迷うを英語でなんて言う?迷っているときに使いたい英語表現・例文を紹介
道に迷ったり選択肢に迷ったり…日常生活の中ではいろいろと迷う場面に遭遇しますが、英語ではどのように表現すればいいのでしょうか?
今回の記事のテーマは、迷うです。
迷った時に使える英語フレーズ10選を音声データ付きでご紹介します。
ネイティブのアドバイスや助けがほしい時にぜひ活用してみてくださいね!
>英語が上達する1日3分の無料メール講座<
道に迷うを意味する英語表現&発音
道に迷ったら何といえばいいのでしょうか。
使える英語表現を発音とともに見てみましょう。
lose one’s way
道に迷ったら、lose one’s wayを使いましょう。
loseは失う、one’s wayは誰かの道です。
私が道に迷った時にはlose my wayとなります。
直訳すると私の道を失うですが、道に迷った時に使われる表現です。
lose one’s way
lose my way
有名な童話『鏡の国のアリス』の中で、アリスが道に迷ったことを伝えようとlose my wayと言ったところ赤の女王が、ここ一帯の道は全部私のものだ、と答えるシーンがあります。
赤の女王はアリスのmy wayを直訳したわけですね。
女王のセリフとともに覚えれば、lose one’s wayのフレーズは思い出しやすくなるでしょう。
get lost
get lostでも道に迷うという意味になります。
loseの過去形と過去分詞がともにlostで、ここでは形容詞として使われています。
get lost
I lost!では過去形で迷った!にはならない
loseの過去形がlostなら、I lost!といっても道に迷ったという意味になるのでは?と思うかもしれません。
ですが、残念ながらそうはならないので注意しましょう。
loseにはさまざまな意味があり、他動詞と自動詞とでは意味が違うからです。
他動詞は動詞の後に目的語が必要ですが、自動詞の場合、目的語は不要です。
lose one’s wayのフレーズでもわかるように、この場合のloseは目的語を必要とする他動詞です。loseが他動詞の時に道に迷うという意味になるわけですね。
これに対してI lost.という英文ではlostの後に目的語がないので、自動詞であることがわかります。loseは自動詞の場合、負けるという意味になります。敗者をloserといいますよね。
このため、I lost.というと、私は負けた、という意味になってしまうのです。
get lostではlostの後に目的語がないじゃないかと思うかもしれませんが、get lostの場合、loseの過去分詞を形容詞的に使っているので、動詞ではないのです。
もっとも多くの英単語がそうであるようにloseにも例外はあります。
lose a raceといえば、レースに負けるという意味で、他動詞でも負けるを意味することがあります。
どちらの意味か迷う時は前後の文脈で判断してくださいね。
道に迷った時、loseを動詞で使いたいなら目的語が、lostを形容詞として使いたいなら動詞getが必要と覚えておきましょう。
道に迷ってしまったとき、英語でどう聞けばいい? こちらの記事も参考になります
決められない!迷ったときに使える英語フレーズ10選【発音あり】
曖昧を好む日本人は何かを決める必要があるとあれこれ迷ってしまいがちです。
そんな時に便利に使える英語フレーズをピックアップしてみました。
音声データを何度も聴いて覚えておけば、とっさの時に役立つはずです。
察する文化のない英語圏で黙っていては気持ちは通じません。迷っていることを言葉にして伝える習慣を身につけていきましょう。
cannot decide
cannotはできない、decideは決めるという意味で直訳すると、決められないですが、判断に迷うというニュアンスでも使われます。
cannot decide
簡単な英単語の組み合わせなので覚えやすいですね。
be deciding
同じdecideを使った表現です。
be+~ingの現在進行形なので、今決めている最中といったニュアンスになります。
日本語では決めるを現在進行形で使うイメージはあまりありませんよね。
考えている、悩んでいると表現することが多いと思いますが、英語ではdecidingを使えば同じニュアンスで伝えることができます。
be deciding
カフェなどでメニューを眺めている時などに使える表現です。
can’t make up one’s mind
make upは取りまとめるという意味です。
日本語ではメーキャップというカタカナ表記で知られていますが、英語ではお化粧だけでなく、もっと幅広い意味で使われます。
mindは心、精神です。カタカナ表記のマインドとして日本でもお馴染みの言葉ですね。
make up one’s mindは、心に決めるという意味になります。
can’tは~できないですから、決められないよと言っているわけですね。
can’t make up one’s mind
be thinking about whether to
こちらも現在進行形を使った表現です。
be thinking about~で、~について考えているという意味です。
whetherは2つ以上の可能性を取り上げる際に使われ、~かどうかと訳されることが多いです。選択肢が複数あってどうしようか考えている最中というわけですね。
be thinking about whether to
whetherは便利に使える単語なのでこの機会に覚えてしまいましょう。
I wonder if I should
wonderは驚く、不思議に思うといった意味を持つ動詞で、あれこれ考えを巡らす際に使われます。
shouldは~すべき、~した方がいいという意味で、どうすべきか思案中といったニニュアンスになります。
カジュアルな表現なので、ちょっとした迷い事や悩み事を伝えるときに使いましょう。
I wonder if I should
I’m not sure
sureは学校で習ったという方が多いかもしれませんね。確信してという意味の形容詞です。
not sureですから、確かではないという意味になります。
シリアスな悩みの時にも使えるフレーズなので覚えておきましょう。
I’m not sure
I don’t know if
もうどうしたらいいかわからないという時には、I don’t knowが使えます。
何ひとつ決められず困っているというニュアンスのある表現です。
状況によってはifの代わりにwhatやwhetherが使われることもあります。
比較的簡単な英語表現ですが、シリアスな悩み事でも使えます。
I don’t know if
I’m having second thoughts about
second thoughtsは直訳すると二度目の考えで、つまり再考のことです。
I’m having second thoughtsで、考え直している最中という意味になります。
熟考を重ねてなお答えが出ないわけですから、ひどく悩んでいるというニュアンスになります。
I’m having second thoughts about
debate whether or not to
こちらは動詞debateを使った表現ですね。
debateはカタカナ表記のディベートのように討論するという意味がありますが、熟考するという意味でも使われる英単語です。
自分の中で相反する意見を討論している最中と考えるとわかりやすいかもしれませんね。
whetherはすでに説明した通り、~かどうかです。この場合or notが続いていますから、そうするか否か迷っているということになります。
debate whether or not to
dither over
ditherには躊躇する、うろたえる、優柔不断であるといった意味があります。
dither overで~についてためらう、迷うとなります。
なかなか決心できず迷っている場合に使いましょう。
dither over
相手に決断を任せるなら、こんな表現もあります
さまざまな迷いを表す例文【発音あり】
一口に迷うといっても、そのシチュエーションはさまざまです。
状況ごとに適切な英語表現も変わってきます。
ここでは迷いの状況ごとに異なる英語表現を例文とともに見てみましょう。
【選択肢が複数】
どのめがねをかけたらいいか迷う。
I don’t know which glasses to wear.
たくさんの選択肢がある場合に使える例文です。
どれを選べばいいのかわからないわけですから、whichが使われています。
有力候補もなく、全く絞り込めていない状況ですね。
日本語では、どうしよう、わからない、と言っても通じますが、英語の場合、I don’t knowだけでは投げやりで失礼な印象を与えかねません。何がわからないのかまできちんと伝えるようにしましょう。
ちなみに眼鏡はglassesと複数形で表現します。レンズが2つあるからですね。眼鏡ひとつという場合はa pair of glassesです。
眼鏡をかける際にはwearを使います。
wear=着る、と考えるとピンと来ないかもしれませんが、着るに留まらず、wearは身につけること全般を意味します。そのため帽子や靴、手袋でもwearが使われます。
日英表現の違いはつまづきやすいポイントのひとつですが、身につけるものであれば幅広くwearが使えると覚えておくといいいでしょう。
【感情の板挟み】
トムとジェームズ、どちらと結婚するか迷っています。
I’m torn between marrying Tom and James.
tornはtearの過去分詞です。tearは名詞では涙、しずくです。
ティアドロップは日本語でも使いますね。tearの動詞の意味は、破る、引き裂くという意味です。
この場合のように、be+過去分詞tornで受け身になると、悩まされる、かき乱される、という意味になります。
さらにbetweenを追加して、be torn between 〇 and △となると、〇と△の間で板挟みになるという意味になります。
betweenは~の間という意味を持つ前置詞ですから、2人の結婚相手候補の間で感情が板挟み状態になっていることを表しているわけですね。
【どちらか迷う買い物など】
どっちのスカートを買うか迷ってます。
I’m of two minds which skirt to buy.
ショッピングなどでどちらにしようか迷っている時に便利なのが、of two mindsを使った表現です。
2つの選択肢のどちらにも気持ちがあって決めかねているという意味ですね。
シンプルな表現なので覚えやすいですよね。
【ちょっと迷っている】
何が出たか話すのに迷った。
I was at a loss to tell what appeared.
be at a lossは、困り果てる、途方に暮れるという意味のフレーズです。
lossは損失や紛失、喪失を表す名詞です。日本語でもペットロスやロスカットといった言葉がありますよね。
意味だけを見るとひどく深刻なニュアンスがあるように思えますが、be at a lossは深刻なケースだけでなく、ちょっと迷っている場合でも使えます。
appearは現れる、出現する、姿を見せるといった意味の単語です。
【ためらうニュアンス】
お兄さんのことで迷う必要はないです。
You don’t need to hesitate about your older brother.
ためらいがあって迷っている場合はhesitateを使うといいでしょう。
hesitateには、ためらう、躊躇するという意味があります。例文は否定文ですから、ためらう必要がないという意味ですね。
ちなみにビジネスメールやビジネスレターの結びによく、Please don’t hesitate to contact us.という一文が使われることがあります。見たことがある方もいるかもしれませんね。
直訳すると、私たちへの連絡をためらわないでください、となります。
つまり、お気軽にお問い合わせください、と言っているわけですね。
hesitateはビジネス関連で、お気軽に、遠慮なく、といった意味合いでよく使われるので覚えておくと便利ですよ。
まとめ
旅行者として海外を旅したことがあれば、道に迷ったりショッピングで何を買うか決められなかったりといった経験は、誰しも一度はあるのではないでしょうか。
そんな時とっさに使えるフレーズをあらかじめ覚えておくと便利です。
文化が異なると逐語訳だけではニュアンスがわからないことも少なくありません。
子どもの頃から先生について英語の早期教育を受けていたとしても、文化的な違いまでは身につかないこともあります。
もちろん、幼少期からの教育体験は決して無駄ではありません。
英和辞典に表示された単語を覚えたり英文を翻訳したりといった勉強法は語彙を豊かにし、英検などの検定試験で高得点を獲得するのに役立つでしょう。
英辞郎on the WEB ProやWeblio Email例文集、EDR日英対訳辞書などのネット辞書を活用したり、無料で新規登録できる英語学習アプリを取り入れたりすれば、どんどん英語力がアップするはずです。
ただ、それと同時に辞書だけに頼らず、多角的に文化や諸外国の習慣についても情報を集めていけば、より自然な英会話力を身につけることができるでしょう。
最近は海外の文化や習慣に関するサイトも充実しています。自分に合ったサイトを見つけ、積極的に活用しましょう。
つまづきやすい用語があれば例文一覧を作り、日本語訳だけでなく文化的なニュアンスの違いも書き込んでおけば、例文検索するだけで効率よく復習できます。
普段の備えがいざという時に役立ちます。
転ばぬ先の杖として日頃から備えておきましょう!