見たいテレビなどの英会話「見逃しちゃダメだよ」を英語で
バラエティ番組やドラマと言えば昔はテレビで見たものですが、近年はWeb配信で見る人も増えてきました。しかし見る媒体が時代とともに変わっても、好きなドラマや番組を初回放送のときに見て、いち早くその内容を友達とあれやこれやと話して盛り上がりたい気持ちは変わらないものですよね。
そこで今回は、テレビなど面白い番組を「見逃しちゃだめだよ。」と言う場合の英語表現について解説します。
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英語ではこう言う!
面白いテレビなどを友達にすすめたいとき、英語では次のように言います。
見逃しちゃダメだよ。
Don’t miss it.
このフレーズ、テレビや映画の予告などで聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
どんなときに使われるのか考えると、通販情報番組での「次は〇〇のコーナーです、お見逃しなく!」や、こども向けの特撮番組で主人公が「見てくれよな!」と次回予告をするなど、たくさんのシーンが浮かんできます。
このように見逃すなと言う意味の表現は、日本も海外も関係なく、世界中で日常会話やセールス文句に使われています。日本語でもなじみのある少ない単語数の表現だけに、外国語になっても覚えやすいのではないでしょうか。
“miss”
に関してはこちら記事もお役立ちです。
音で覚えると良い!
そのうちホームステイする可能性があるとか、英検や英会話の勉強をしているとかでネイティブに通じる発音を目指す場合、文章のタイプによっていくつかの最適な習得方法があります。
今回の
Don’t miss it.
のように単語数が少ない文章では、文章全体を1つの単語だと思って音で覚えてしまう方法が良いでしょう。
そうすれば、次の単語は
it
?それとも
that
?などと戸惑うことなく、スムーズに頭に浮かぶようになるはずです。
その他にもある、表記より音で覚えたほうがいいケースはこちら。
ネイティブにもわかる発音のツボ!
せっかく音でフレーズを覚えるのであれば、初めからネイティブに近い音でしっかり覚えておきたいものですよね。
ではこれから、その発音のツボを見ていきましょう。
Don’t miss it.
このフレーズをカタカナ英語で表すと、ドントミスイットとなります。しかしこれでは3つの単語の間にスペースがあるようで、ネイティブのような発音にはなりません。
この違いを埋めるのに重要なのが、リダクションという発音ルールです。
リダクションって?
リダクション
(reduction)
とは、本来なら発音されるであろう音が消える、あるいは非常に弱い音になって発音される現象です。文章では少しポイントがぼやけてしまうかも知れないので、例文ではなく単語レベルの例を挙げて説明します。
たとえば、
it is
の短縮形である
it’s
、あなたはどう発音しますか?
きっとイッツと読むと思います。しかしit’sがitに変わると、イットと発音するはずです。it部分の発音が、単語1つのときにはイット、it’sと2語をまとめて発音するときにはイッと止めるような音になっていますよね。
この変化を起こしているのが、リダクションです。
リダクションには基本パターンがいくつかあります。ここでは、今回の発音のツボとなるルールを1つ、簡単に紹介しておきます。
まず英語には、破裂音と呼ばれる口の中から空気を勢いよく吐き出すようにして発する音が6種あります。
発音記号で表すと[b]・[d]・[g]・[k]・[p]・[t]の音です。この破裂音、単語の語尾にあると基本的にははっきり発音されません。音が出るギリギリで飲み込むような、消えた音の分の間(ま)がほんの少し残る感じになります。先ほどの例で、it部分の発音がイットではなくイッになったのはこのためです。
日常英会話でよく使うフレーズを、発音しやすいように短く変形させたものとも言えるリダクション。アメリカの日常会話では、it’sのような短縮形
(contraction)
と組み合わせて使われることがとても多くあります。ですので、この短縮形とリダクションに慣れることがネイティブに通じる発音の第一歩だと言えるでしょう。
Don’t miss it.の発音
ではリダクションのルールを頭に置きながら、今回のフレーズを確認しましょう。文中にある2つのtに注目です。
Don’t miss it.
発音は、ドントミスイットではありません。ドンミスィッになります。t(ト)の音が消えている理由は、もうわかっていただけるのではないでしょうか。
なおカタカナ表記はあくまで参考ですので、正確な発音は自分で学習用の教材やアプリ、ネイティブの音声を提供しているWebサイトなどで確認するようにしてください。今は舌の位置を画像で説明しながら音声を聞けるサイトや、質問を受け付けてくれるサイトなどがあります。
他にも、ユーザー登録やメルマガ登録をすることなく活用できる無料体験サービスなどもあるので、ぜひこうした情報源を利用してレベルアップにつなげてくださいね。
まとめ
面白いテレビなどを友達にすすめたいとき、覚えやすくてスムーズに頭に浮かんでくる表現がDon’t miss it.です。この表現は文章を丸ごと1つの単語のような感覚で、音で覚えることをおすすめします。
私たち日本人が英語を話すとき、単語を1つずつ丁寧に話そうとしがちです。しかし実際は、この丁寧さこそが相手に伝わらないポイントになってしまっていることが少なくありません。
今回のように日常会話で多用される発音ルールを理解し、単語をつなげて読むこと、フレーズを丸ごと音で覚えてしまうことが、ネイティブとスムーズな会話をする近道になるのです。
こうした表現をぜひマスターして、ネイティブの友達ができたらおすすめの番組を紹介するときに、Don’t miss it!と言ってあげましょう。
動画でおさらい
見たいテレビなどの英会話「見逃しちゃダメだよ」を英語でを、もう一度、動画でおさらいしてみましょう。