教えてくださいは英語で?シーン別の使い分けを可能にする「教えて」と「ください」の考え方
英会話のレッスン中や外資企業との打合せ中など、わからない点を詳しく説明して欲しいこと、ありますよね?
今回は、そんな時に役立つ、教えてくださいの英語表現を紹介します。
先生や上司に対して使う丁寧な表現、友達や家族に対して使うフランクな表現、お客様に対して使う教えていただけますか?など…。
シーン別に使い分けができるよう、ベースになる英単語に重点をおいて説明していきます。
また、英会話フレーズもたっぷりと紹介していくので、すぐに使い始められますよ!
教えてくださいの英語表現をマスターして、お願い上手、聞き上手になりましょう。
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教えてくださいの英語表現
教えてくださいの英語表現は一つではありません。
一口に教えてといっても、秘密を教えてと勉強を教えてではニュアンスが異なるため、英語表現も異なります。
また、くださいという丁寧な表現も、丁寧さの度合いによって複数の英語表現があります。
ということで、教えてくださいというフレーズを、教えてとくださいの2つに分けて紹介していきます!回りくどいと思うかもしれませんが、分解せずには進めません。
教えてとください、それぞれの英語表現を順に確認していきましょう!
教えての英語表現
まずは、教えての英語表現から。
英語では、秘密を教えて欲しいのか、勉強を教えて欲しいのかなど、何を教えて欲しいのかによって使う単語が異なります。
5つある教えての英語表現はこちら。
①tell
②inform
③instruct
④teach
⑤show
それぞれが、何を教えてほしい時に適している表現なのか、見ていきましょう。
①tell
tell は、道順や電話番号などの単純な情報を教えてほしい時や今すぐその場で回答が欲しい時に向いている表現です。秘密話や噂話などたわいもない情報を教えて欲しい時にも使われます。
教えてもらうことを前提としたニュアンスがあるので、口調や状況によっては相手に教えることを強いるニュアンスが出ることもあります。
②inform
informは、情報や内容を伝達する時に使われ、知らせるというニュアンスが強い表現です。所在地や連絡先など何かに関する詳細かつ正確な情報をきちんと教えてほしい時に使います。
tellよりもフォーマルで、正確な情報をきちんとというニュアンスが強調されます。
③instruct
instructは、実用的な知識や方法などを教えて欲しい時に使います。専門的な分野について指導する、指示するという意味です。
④teach
teachは、主に学校などで学科や技術など専門的な知識を教えて欲しい時に使います。
⑤show
showは、相手の目の前で実演したり、地図などを描いたりして、やり方や使い方など方法を教えて欲しい時に使います。図解や実演は、showです!
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~してくださいの英語表現
次に、~してくださいと依頼をする際の英語表現を紹介します。
~してくださいの英語表現はこの5つ。
1.please
2.Can you ~?
3.Could you ~?
4.Would you ~?
5.Would you mind ~ing?
丁寧さや相手に与える印象がそれぞれの言い回しによって異なります。
1.please
お願い事や依頼をする際の英語表現の代表格がpleaseです。
敬語ではありませんが、相手にやわらかい印象で依頼できる便利な言い回しです。
文頭に限らず、文中のあらゆる箇所に入れられます。
2.Can you ~?
Can you ~?は、~してもらえますか?〜できますか?と相手に問いかける表現です。
〜してくださいと直接的に依頼する表現ではなく、ワンクッション置いたやわらかいニュアンスが出せます。
3.Could you ~?
4.Would you ~?
Could you ~?またはWould you ~?で、~していただけますか?とCan you 〜?をさらに丁寧にした表現になります。
ビジネスシーンはもちろんのこと、友人や家族との日常会話で使ってもおかしくない、シーンを問わず頻繁に使われるフレーズです。
5.Would you mind ~ing?
Would you mind ~ing?で、差し支えなければ~していただけますか?と、相手の迷惑にならないかを確認しながら依頼するような、とても丁寧な表現です。遠回しな表現に聞こえるかもしれませんが、話し言葉でも書き言葉でも広く使われています。
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参考までに教えてください!ビジネスで使える例文
それでは、これまでに紹介した教えてとくださいのフレーズを使った教えてくださいのセンテンスを見ていきましょう。
まずは、ビジネスシーンで使えるフォーマルな教えてくださいから!
①tell
tell は、情報を教えてもらいたい時に使う単語でしたね。職場などで、今知りたい!と思っていることをさっと聞く時に便利です。
ABC社の住所を教えてください。正確な位置が必要なんです。
Could you tell me the address of ABC company? I need the exact location.
渋滞にはまって動けません。どうしたらいいか教えてください。
I’m stuck in heavy traffic. Can you tell me what I should do please?
②inform
inform は、詳細かつ正確な情報を知らせて欲しい時に使う単語でしたね。Could you inform me of ~ ?の形がよく使われ、~について伺えますか?と、とても丁寧な表現になります。
明日までに結果を教えてください。
Could you inform me of the results by tomorrow please?
勤務先や上司について教えてください。参考にしたいので。
Could you inform me of your boss and workplace? I want to use it as a reference.
③instruct
instruct は、実用的な知識や方法を指導するという意味でしたね。
参考までにやり方を教えてください。
Would you instruct us how to use it just for our reference?
彼にその道具の正しい使い方を教えてください。
Can you instruct him in the correct use of the tool?
④teach
teach は、専門的な知識や学問を教えて欲しい時でしたね。
私にビジネス英語を教えてください。
Can you teach me business English?
もしよろしければそのことわざの意味を教えていただけますか?
Would you mind teaching me the meaning of this saying?
⑤show
show は、図解や実演を通して教えて欲しい時でしたね。口頭ではなく手取り足取り教えて欲しい時に便利です。
このアプリの使い方を教えて下さい。
Could you show me how to use this application please?
よくわからないので具体的に教えてください。
I couldn’t get it. Could you show me how you did it please?
他にもある!教えてくださいの便利なフレーズ
これまで紹介した言い方以外にも教えてくださいの英語フレーズはあります。
便利な表現を2つ紹介するので、これらもあわせて覚えましょう!
let me know
let me knowは、知らせて欲しいと婉曲的に教えを乞う時に使います。また、予定が決まったら教えて、時間の変更があれば知らせて、といった感じで、もし何かあれば、~の時にはと条件が当てはまった時にのみ教えてほしいという場合にもよく使われます。
口調や状況によっては、その情報が絶対に必要ではない、または、すぐに必要ではないといったニュアンスが出てしまうので気をつけましょう。
これで良いか教えてください。
Please let me know if this is OK with you.
日程が分かり次第、教えてください。
Please let me know once you fix your schedule.
I’d like to know
I’d like to know ~.で、~が知りたいという意味。ただし、言い方や態度によっては依頼ではなく、強制的な命令に聞こえてしまうので注意しましょう。
研究結果の詳細を教えてください。
I’d like to know more details about your study.
今後のためにいろいろと教えてください。
I’d like to know lots of things for the future.
教えてくれ!カジュアルな日常会話で使える例文
ここまで、ビジネスシーンでも使える丁寧な表現を紹介しました。どれも家族や友人との日常会話で使ってもおかしくない表現です。
しかし、教えてくれ!や教えてよ!などもう少し、フランクに表現したいという方もいるでしょう。
フランクに教えて!という場合には、これまでに紹介した例文の~してくださいの箇所Can you ~?やCould you ~?、pleaseを取り除けばOKです。
このアプリの使い方を教えてよ!
Show me how to use this application!
また、教えてよ!教えて欲しい!などと、相手から話を聞き出したい時には、
教えてよ!
Fill me in!
You’ve got to tell me!
といった言い回しもよく使われます。もちろん、フランクな表現なので、ビジネスシーンなどでの使用は控えましょう。
まとめ
教えてくださいの英語表現を紹介しました。
教えてくださいの英語表現は、これです!という一つの決まったフレーズはありません。何を教えて欲しいかによって教えての英単語が異なります。そして、~してくださいも丁寧さによっていくつかの表現があります。
まずは、教えてと~してくださいそれぞれの英語表現のニュアンスと使用シーンをしっかりと頭に入れていきましょう。基本を押さえることで、実際の状況に合わせた適当なフレーズを使いこなすことができます。
教えてくださいの英語表現をマスターするには多少時間がかかるかもしれませんが、使い所はたくさんあります。習得する価値は十分にあるので、焦らずじっくりマスターしてください!