ペットボトルは英語じゃない!PET bottleは通じる?スペル・イギリス発音
コンセントやセロハンテープ、ジャンパーにパーカーなど、私たちの身の回りには和製英語が溢れています。和製英語とは、日本で日本人によって作られた、英語に似ている言葉。あくまでも日本語で、もちろん外国人には通じません。
ただ、普段カタカナとして使っている表現が全て和製英語というわけではありません。ケーキやトンネルなどといった言葉は、英語をカタカナ表記にした、いわゆるカタカナ英語。英語の正しい発音とはかけ離れているものの意味は同じなので、外国人に通じます。
では、ペットボトルはどうでしょう。和製英語?それともカタカナ英語?
今回はペットボトルの英語表現について解説します。ペットボトルに関する発音やスペルをはじめとして正しい知識を身につけましょう。この記事を読めば、ペットボトルはリサイクルしよう!と言えるようになりますよ!
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ペットボトルは英語じゃない?
さぁ、ペットボトルは英語で通じるのでしょうか?答えはNO!ペットボトルは日本人が作った和製英語なのです。pet bottleと英語表記して英語の発音をすれば外国人に通じそうですよね。しかし、残念ながら海外では通じませんので注意しましょう。
>>「和製英語」は海外では絶対に通じない!?ネイティブに伝わらない和製英語72選
和製英語ペットボトルの英語表記と発音・スペル
それでは、気になる和製英語ペットボトルの英語表記をみていきましょう。
ペットボトルは英語で、plastic bottleといいます。スペルはアメリカ英語もイギリス英語も同じですが、bottleの発音は異なるので、それぞれのplastic bottleの発音の確認をしましょう。
ペットボトル
(米)plastic bottle
(英)plastic bottle
アメリカ英語の発音ではバドゥまたはバルに近い一方、イギリス英語ではボトルのように聞こえます。アメリカ英語ではボトルとはっきり発音しないのが特徴的です。語末のleは、ウやオのように聞こえるはずです。ウとルを同時に出すようにすると、leの音がネイティブのように発音できますよ!
アメリカ英語とイギリス英語の発音の違いに関して詳しくはこちらの記事で確認できます。
>>アメリカ英語とイギリス英語の発音を比較!違いの法則を紹介
PET bottleの英語の意味は?
公園などに設置されているゴミ箱にローマ字で、PET Bottlesと書いてあるものを目にしたことがある方もいるでしょうか。ペットボトルが英語じゃないからこの英訳表記は間違っている!外国人が目にしたら恥ずかしい!ペットボトルが和製英語だと知った今、ついついこう思ってしまいますよね。
実はこのPET Bottlesの表記、間違いではありません。
PET Bottleは英語です。PETとは、polyethylene terephthalate(ポリエチレンテレフタラート)の略称でプラスチックの一種。PETで作られた容器をPET bottleまたはPET plastic bottleと呼びます。
PET Bottleは、水などが入っている小さなボトルやピーナッツバターの入っている容器、洗濯洗剤が入っている大きなコンテナなど、PETで作られた全ての容器を指します。
そのため、ペットボトルもPET bottleに含まれ、ペットボトルのことをPET bottleと表現しても間違いではないという事になります。
ただ、PET bottleよりも、plastic bottleという英語表現の方が一般的です。ペットボトルを指したいときは、plastic bottleという表現を使いましょう。
PET bottleという表現は、環境問題やリサイクルに関する話題、PETを使用する側の製造業者などで使われる、どちらかというと専門用語的な表現になります。
なお、PET bottleの発音はペットボトルでは無いのでその点も要注意。PETの発音はペットではなく、ピーイーティーと一文字ずつ発音しますよ!
>>英米で異なるゴミの英語表現3つ|ごみの分別を英語で説明しよう
plastic bottle(プラスチックボトル)の英語の意味は?
PET bottleの項目で述べたように、PET bottleはPETという素材で作られた全ての容器を指します。実はplastic bottleも同じで、plastic(プラスチック)で作られた全ての容器を指します。
ペットボトルを英語で、plastic bottleといいます。とお伝えしましたが、実は、水やその他の飲料、食用油や薬、シャンプーやインクの容器など、プラスチックで作られた容器、小さなものから大きなものまで全てがplastic bottle。
つまり、英語のplastic bottleは、和製英語ペットボトルが指す容器よりも意味の幅が広い(plastic bottle > ペットボトル)ということになります。そのため、ネイティブがplastic bottleと言った際には、水や飲料が入っているあのペットボトルに固執しないように気をつける必要がありますよ!
>>英語での物の数え方と単位一覧|日本語との違いは形や容器などを思い浮かべること
ペットボトルのキャップや水など関連用語の英語表現
ペットボトルよりも環境を意識した水筒は英語でどう言うのでしょう?ここでは、ペットボトルに関連した言葉の英語表現と例文を紹介します。
水筒
water bottle
thermos
※water bottleは、水を入れる水筒のことでプラスチックから出来ているイメージ、thermosは保冷保温性のある魔法瓶を指します。
(ペットボトルの)キャップ
cap
top
ホルダー
holder
※holderという単語自体は、支えるもの。物を支えたり固定したりして使用する際に便利なようにしたものを指します。具体的にペットボトルのホルダーを言いたい場合は、bottle holderやwater bottle holderといった表現が使われています。
缶
can
※自販機で売っているコーヒーなど缶飲料は英語で、canned drinksと表現します。
ビン(瓶)
bottle
ペットボトル飲料
bottled beverage
※bottled beverageという表現は、ペットボトルだけでなく缶や瓶の飲料も含みます。具体的にペットボトルの水やお茶と言いたい場合は、water/tea in a plastic bottleと表現できます。水のペットボトルと言いたい場合は、plastic water bottleやwater bottleと表現できます。
空のペットボトルを潰す。
crush an empty plastic bottle.
500mlのペットボトルの水をください。
Could I have a 500ml bottle of water, please?
実はキャッチコピーも和製英語!こちらの記事で確認しましょう。
>>キャッチコピーを英語で?おしゃれで短い有名企業の英文広告例一覧
ペットボトルは英語じゃない!PET bottleは通じる?スペル・イギリス発音まとめ
ペットボトルの英語表現を紹介しました。
PET bottleという英語は存在するものの、日本人が言うところのペットボトルは、plastic bottleが一般的な英語表現でした。リサイクルなどの話題の際に、PET bottleという表現をあえて使いたい時には、PET=ピーイーティーという発音であることに注意しましょう。
世界的に資源のリサイクルに対する関心は強まるばかりです。ペットボトルはもっとも身近にリサイクルできる資源のひとつ。世界の共通言語である英語でしっかりとペットボトルを表現できるようにしておきたいですね!
ペットボトルはリサイクルしよう!
Let’s recycle plastic bottles!