エビは英語で何と言う?海老を表現するshrimpとprawnの違いはこれだった!
お寿司や天ぷらに欠かせないエビは日本人が大好きな魚介類のひとつです。外国に行ったときにもご当地のエビ料理を堪能したいものですが、英語では何と言うのでしょうか。
shrimpやprawnという単語をご存じの方も多いでしょうが、両者の違いも気になるところです。今回は、エビの英語表現についてご紹介します。
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大きさによってエビを表す単語は異なる!
エビといえばshrimpやprawnですが、同じ英語圏でもイギリスやアメリカなど地域によって使われ方はさまざまです。ざっくりまとめると大きさの違いで使い分けられることが多いようです。
たいていの場合、サイズの小さい小エビがshrimpで、クルマエビのような中型がprawnと呼ばれます。またエビにはさらにもうひとサイズ大きなものがあり、それがlobsterです。
エビを表す3つの単語は大きさによって、lobster>prawn>shrimpと分けられるわけですね。
小さいエビを表す英語|shrimp
一番サイズが小さいshrimpですが、スラングでは小さい人を表す際に使われることもあるようです。そのため悪口と受け止められる可能性があるので、誤解されそうなシチュエーションでは使わない方が無難です。
ここではshrimpについてまとめてみました。
shrimpの発音・カタカナでの読み方
shrimpのカタカナ表記シュリンプは日本語でもお馴染みですね。発音記号はʃrímpです。
shrimp
shrimpの複数形
shrimpは本来、単数形も複数形も同じでしたが、最近では可算名詞として末尾にsをつけることもあるようです。
もっとも食材としてのエビの身は不可算名詞のため、sはつきません。
どんなエビの種類がshrimp?
エビにもいろいろな種類があります。ここではshrimpに分類されるエビをいくつかご紹介しましょう。好きなエビの英語名を覚えておけば英語メニューで見つけやすいですよ。
サクラエビ
sakura shrimp
シロエビ
glass shrimp
アマエビ
Alaskan pink shrimp
シバエビ
shiba shrimp
シャコ
mantis shrimp
アメリカ・カナダではprawnもshrimp
先述したようにshrimpとprawnの使い分けは地域により異なります。
アメリカやカナダでは、エビを総称してshrimpと呼ぶことが多いです。つまりエビといえばprawnサイズのものもshrimpと呼ぶのが通例なのです。
しかし、ちょっと大きいサイズをprawnと呼ぶこともあるそうなので、prawnもエビを指すことを覚えておいて損はないでしょう。
天然エビは何て言う?
天然エビは英語でwild-caught shrimpといいます。wildは野生の・自然のままのという意味で、caughtはcatchの過去分詞ですから、野生で捕まえられたshrimpというわけですね。
wild-caught shrimp
中ぐらいのエビを表す英語|prawn
中ぐらいのエビを表す際に用いられるのがprawnです。続いてprawnについて詳しく見ていきましょう。
prawnの発音・カタカナでの読み方
prawnの発音記号はprɔ’ːnです。
prawn
カタカナ表記にするとプロォゥンが近いでしょうか。日本語ではプローン、プラウンと表記されることが多いです。
prawnの複数形
prawnもshrimp同様、単数形も複数形も同じですが、末尾にsをつけることもあります。
食材となるエビの身もshrimpと同じく不可算名詞なのでsはつきません。
どんなエビの種類がprawn?
prawnと呼ばれるエビにはどのような種類があるのでしょうか。こちらもいくつかご紹介しましょう。
クルマエビ
Japanese tiger prawn
アカエビ
red rice prawn
テナガエビ
freshwater prawn
ボタンエビ
spot prawn
ブラックタイガー
black tiger prawn
イギリス・オーストラリアではshrimpもprawn
北米ではエビの総称としてshrimpが使われると紹介しましたが、イギリスやオーストラリア・ニュージーランドといった地域では、prawnをエビの総称に使うことが多いようです。イギリスなどではエビといえばprawnというわけですね。
大きいエビを表す英語|lobster
大きいエビといえばlobsterです。
ここでは大型のエビを表す単語、lobsterについて詳しく見ていきましょう。
lobsterの発音・カタカナでの読み方
lobsterといえばカタカナ表記のロブスターは日本語でもお馴染みですね。
発音記号はlɑ’bstərです。音声を聞いてみましょう。
lobster
カタカナであえて読み方を書くならラブスタァが近いですね。
lobsterの複数形
lobsterの複数形も他の2つと同様で、単数形lobsterもlobstersも使われます。
また、食用のロブスターの身は不可算名詞なので、末尾にsはつきません。これも一緒ですね。
どんなエビの種類がlobster?
大きなエビといえば、ロブスターとイセエビが思い浮かびますが、どちらも英語ではlobsterです。
ロブスター
lobster
ロブスターは日本語ではオマールエビと呼ばれることもあります。
イセエビ
Japanese spiny lobster
イセエビは日本沿岸に分布しているためJapaneseとついています。spinyはとげのある・とげだらけのという意味です。
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エビ料理の英語表現
エビを使った料理は、英語ではどのように表現されているのでしょうか。
最後に、エビ料理の英語表現をご紹介します。
エビフライ
料理用語には日本語と英語とでニュアンスが異なるものがありますが、フライもそのひとつです。
日本語でフライといえば揚げ物を指しますが、英語のfryには揚げるだけでなく、炒めるという意味もあります。フライパンを考えるとわかりやすいでしょう。フライパンは主に炒め物に使いますよね。
揚げるといいたいときはdeep fryといいましょう。
つまり、エビフライは英語表記でdeep fried prawnとなるわけです。
フライに付き物のパン粉ですが、欧米にもbreadcrumbsやbread crumbという言葉があります。ただ、これは日本人がイメージするパン粉とは異なり、とても細かく、ほぼ粉状です。
日本でお馴染みのフレーク状のパン粉は、実は日本独自のものなのです。そのため、海外でもフレーク状のパン粉は、そのままpankoと呼ばれています。
エビの天ぷら
エビ料理といえば、やはり天ぷらは欠かせません。
日本料理の天ぷらは海外でもお馴染みで、そのままtempuraで通じます。
ただし、英語ではpの前にはmが来るという決まりがあるため、スペルがローマ字表記と異なるという点は覚えておきましょう。
エビの天ぷらならtempura prawnですね。
ネイティブに天ぷらについて説明する際には以下のように言うといいかもしれません。
Tempura is vegetables or seafood that have been covered in batter and fried in oil.
It’s a popular Japanese food.
batterは衣のことです。
エビチリ
中華料理のエビチリは英語でshrimp with chili sauceといいます。chili sauceはチリソースのことです。
エビのカクテル
エビのカクテルはshrimp cocktailです。
カクテルグラスにエビをひっかけて提供するため、この名で呼ばれるようになりました。
茹でるとくるんと丸くなるエビならではの盛り付け方ですね。
寿司ネタの甘エビ
世界的に有名な日本料理のなかでも、お寿司はとくに人気です。
寿司ネタとしてもマグロやイカと並んで、えびは定番のひとつでしょう。
握りずしはそのまま、Nigiri zushiで通じることが多いようです。
寿司ネタのアマエビはSweet shrimpです。
握りずしを英語で説明するなら、以下のように言うといいでしょう。
A slice of raw fish with the vinegared rice ball is called Nigiri zushi.
ネイティブの友人を寿司店に連れて行くとき、寿司ネタ英語を覚えておくと食事がより盛り上がるかもしれません。接客英語を覚えておけば、通訳もできますね。
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まとめ
料理をはじめ生活に密着した言葉には、それぞれの文化的背景が透けて見えることがあります。日本語では大きくても小さくてもエビと呼ばれるのに、英訳するとshrimpやprawn、lobsterと呼び分けられることになるのも、それぞれの地域性といっていいでしょう。
こうした違いは異文化ならではの面白さですが、同時に外国語学習を難しくする原因のひとつでもあります。できるだけ多くの単語に当たり、ひとつずつ自分のものにしていきましょう。
ボキャブラリーを増やすには、こまめに辞書で単語を引く習慣をつけるのがおすすめです。辞書アプリであれば、外出先でもスマートフォンやタブレットで単語や用語を表示させることができて便利です。英辞郎on the WEB Proをはじめ、さまざまな商品があるので自分に合ったものを探してみましょう。
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覚えた英単語は英会話スクールや英会話オンラインなどで実際に使ってみましょう。大切なのはミスを恐れないことです。むしろ間違えることで認識の違いに気づくこともできるため、ミスしたときこそチャンスです。何が違うか、ネイティブに教えてもらいましょう。
もちろん、間違えっぱなしで終わらせないことがもっとも大事です。ミスした箇所を単語だけでなく、英語例文一覧としてまとめておけば、効率よく復習できます。
単語のニュアンスや基本イメージを押さえておけば、中学英語で習った単語や中学英文法を駆使することで、ある程度の英会話は成立するはずです。
たとえ高度な文法や構文を使いこなせなくても、正しく理解できている単語を羅列すれば、おぼろげながらでも言いたいことは伝わります。それは日本語でも同じです。外国人がエビ、ライスボールと言えば、お寿司が食べたいのかなと想像できますよね。でもロブスター、ごはんと言われると、すぐにお寿司を連想するのは難しいでしょう。
単語の意味だけでなく、どういった場面で使われるのかといった単語が持つ背景を理解して、伝わりやすい英語表現を目指しましょう!