紫は英語でパープルだけ?赤紫や薄紫など17種類ある紫の表現
紫色は昔から貴族や聖職者、霊能者など身分の高い人が身につけてきたとされています。
青と赤が混ざり合って生み出される紫色からは、気品が感じられるだけでなくどこかミステリアスな雰囲気を感じますよね。
今回はそんな高貴で気高い紫の英語表現を紹介します。まずは紫の英語がpurple(パープル)なのかそれともviolet(バイオレット)なのか?そして赤紫や薄紫など種類別の英語表現も発音付きでしっかりと確認していきます。
いろいろある紫色の英語表現をマスターして、微妙な色の違いをズバリと伝えられるようになりましょう!
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紫の英語表現
一般的に紫色に該当する英語は、purpleです。
カタカナ語としてパープルも一般的に浸透していますよね。
ただ、英語の発音はカタカナのパープルとは異なるので、ここでしっかりと確認しておきましょう。
なお、purpleの発音はアメリカ英語とイギリス英語で発音が異なるので、音声をよく聞いてみてください。
(米)purple
(英)purple
鬼滅の刃の不死川玄弥は紫がイメージカラーですね!こちらの記事で名言の確認を!
purple(パープル)とviolet(バイオレット)の違いは?
冒頭を読んで、あれ?紫色=purple?バイオレット(violet)も紫色の英語表現でしょ?もしかしてvioletは英語じゃない!?と思われた方もいるかもしれません。
violetも紫色を表す英語表現です。
ただ、purpleとvioletでは違う種類の紫色を指します。
purpleは、青と赤の中間色ですが、少し赤に近い紫色を指します。
violetは、青みの濃い紫色です。菫(すみれ=violet)の花からきた色名で、日本語でもすみれ色と言いますよね。
ちなみに、英語では色彩を2文字の略称で表すことがあります。この略称でいうと、purpleはPL、violetはVIまたはVTと表します。
紫の英語表現①ー花の名前が色の名前
紫色は青と赤の中間色なので、purpleやviolet以外にも多くの色が存在します。
日本語では藤色やアヤメ色などの植物、特に花の名前が色の名前になっているケースが多くありますよね。実は英語も同様。
ここでは、花の名前が色の名として採用されている一般的な紫系統色11表現を紹介します。
lavender
lavenderはラベンダー。日本語でもラベンダー色と表現しますね。灰色や青色が少し混じった感じの暗くて淡い紫色です。
lilac
lilacは欧米で人気のある花です。ラベンダーと似ているくすみのある薄紫色ですが、ライラックの方がラベンダーよりも薄い紫色を指します。
orchid
orchidは蘭の花のこと。蘭にはさまざまな種類がありますが、色の名前としてorchidを使う際は、明るくやわらかな紫色を指します。同じく薄紫系のラベンダーよりも明るい雰囲気です。
wisteria
wisteriaは、藤の花。日本語でも藤色(フジイロ)と表現しています。淡い青がかった紫色を指します。
iris
irisはあやめの花。日本語でもアヤメ色として表現しています。紫のあやめに似た赤みがかった紫色を指します。
amaranth
amaranthは、夏に咲く鮮やかな花。濃い赤やピンクに近い紫色を指します。
peony
peonyは、牡丹(ボタン)やシャクヤクといわれる花です。日本語では牡丹色(ボタンイロ)という色がありますね。ピンクがかった赤紫色のことを指します。
eggplant
eggplantはナスのこと。ナスの外皮の色に似た茶色がかった紫色を指します。
plum
plumは梅のこと。茶色や灰色が混じった感じの赤紫色を指します。ちなみに、日本語の梅色というと一般的には紅梅(コウバイ)の紅色を指すので、英語とは異なります。
grape
grapeは葡萄(ブドウ)です。葡萄の色は緑から紫までさまざまですが、葡萄色としては鮮やかな青紫色を指します。
rasin
raisinは干しブドウのこと。やや茶色がかった濃い紫色をレーズン色と呼びます。
水色、ピンクや茶色など色の英語表現はこちらの記事で確認しましょう。
紫色の英語表現②ー赤紫色や薄紫色は英語で?
前項では、紫色の名前を花とともに日本語で説明しましたが、ここでは、逆のパターン。赤紫色、薄紫色、青紫色の日本語表現を英訳したものを紹介します。
赤紫色
reddish purple
magenta
カタカナ語ではマゼンタと呼ばれているmagentaは、明るく鮮やかな赤紫色を指します。
薄紫色
light purple
前章で紹介したlilac、lavenderやwisteriaも薄紫色として訳されることがあります。
青紫色
bluish purple
violet
violetも青紫色として訳されることがあります。
紫キャベツや紫芋は英語で?
ここまでさまざまな種類の紫色の英語を紹介しましたが、最後にオマケとして紫のつく野菜、紫キャベツと紫芋の英語表現を紹介します。
紫キャベツ
red cabbage
英語ではpurple cabbageではなく、redを使いますよ!
紫芋
purple yam
purple sweet potato
紫色をしたジャガイモはpurple potatoと言われています。
紫色がキレイなアジサイの英語表現はこちら。
まとめ
さまざまな種類の紫の英語表現を紹介しました。
基本的に英語で紫色はpurpleと表現し、やや赤よりの紫色を指すことがわかりました。また、よくpurpleと並んで出てくるvioletは、紫色ではあるものの青みが濃い青紫色を指す表現でした。
他にも、lavenderやpoenyなど花の名前が色の名前になっている表現もありましたね。
今回紹介した紫の英語は17表現。これらが全てではありません。色彩の世界は深く、数えきれないほどの表現が存在します。
これを機に色への関心を深め、色彩豊かな表現が会話の中でできると素敵ですね!