「怖い」の英語表現|8単語の怖さの度合いやニュアンスの違いを徹底解説
オバケが怖い。
怖い顔。
高い所が怖い。
日本語で怖いと一言でいってもさまざまな怖いのニュアンスがありますよね。
英語の怖いは、何がどのように怖いのか、そのニュアンスによって表現が異なります。
今回は、怖いの複数ある英語表現についてニュアンスの違いを中心に解説します。
例文と合わせて紹介するので、さまざまな場面で活用できますよ!
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怖いと恐いは違う?
日本語には怖いと恐いの2通りの漢字がありますよね。この2つの漢字に意味の違いはありません。
どちらも、①自分にとってよくないことが起こりそうで不安、避けたい、②不思議な能力がありそうで不気味といった意味で使われます。
ここからは、この2つのニュアンスに分けて怖い(恐い)の英語表現を紹介していきます。
怖いの英語表現ー①自分にとってよくないことが起こりそうで不安、避けたい
まずは、①自分にとってよくないことが起こりそうで不安、避けたいといった気持ちを表す表現を6つ紹介していきます。
1.afraid
afraidは、怖いを表す最も一般的で幅広く使える表現です。
苦手や恐怖の意味合いだけでなく、不安や心配も表すことができます。
be afraid of ~の形で~が怖い、~を恐れるといった表現になります。
オバケが怖いです。
I’m afraid of ghosts.
失敗を恐れないで。
Don’t be afraid of making mistakes.
なお、誤解しやすい表現で、ofを抜いたI’m afraid ~というフレーズがあります。
これは、私は恐れているという意味ではなく、申し訳ないですが~という恐縮を表現するフレーズなので混同しないよう注意しましょう。
申し訳ないですが、あなたの意見は筋が通っていません。
I’m afraid that your opinion doesn’t make sense.
2.scared
scaredも怖いを伝える一般的な表現としてよく使われ、afraidと言い換えられることもあります。
scaredは怯えのニュアンスを強く含み、怖がるや恐怖といった気持ちを伝えることのできる表現です。
be scared of ~またはbe scared by ~で、~が怖いという表現になります。
虫が怖いです。
I’m scared of bugs.
※I’m afraid of bugs.への言い換え可能。
大人たちのところへ行くのが怖かった。
I was scared to go to adults.
※I was afraid of going to adults.への言い換え可能。
怖がらせないでよ。
You scared me.
※この表現は、びっくりしたぁといったニュアンスでネイティブがよく使うフレーズです。びっくり度を強調したYou scared the hell out of me.やYou scared me to death.といったフレーズも同様によく使われているので、合わせて覚えましょう。
びっくりした時のフレーズはこちらのページが参考になります。
3.frightened
frightenedは、scaredと同様怯えるのニュアンスを含みつつ、さらに驚愕するといったニュアンスも含んでいる表現です。
be frightened at ~、be frightened of ~、be frightened of to~の形で、~に突然驚いた、~にギョッとしたという意味になります。
物音に驚いた。
I was frightened at the noise.
兄は私が叫んだのでギョッとした。
My brother got frightened when I shouted at him.
※get frightened ~でもbe frightened ~と同様の意味、用法になります。
4.horrified
horrifiedは、horror(ホラー)の派生語です。ホラー映画などで日本語でも使われていますよね。
horrorは、ホラー映画のイメージ通り、恐怖や戦慄を表します。そこから派生したhorrifiedは、オバケや死体、残酷な場面を見聞きした時などの衝撃や恐怖に打ちのめされる感じを表現します。
afraidやscaredよりも怖さの度合いが強い表現です。
be horrified at ~またはbe horrifies to ~で~にぞっとする、~で恐怖に襲われると言った意味になります。
彼は、血を見て恐怖に襲われた。
He was horrified at the sight of blood.
新型コロナウィルスのニュースを聞いてぞっとした。
We were horrified to hear the news of COVID-19.
なお、horrorの発音は日本語のホラーと異なるのでここで確認しておきましょう。
恐怖、戦慄
horror
高所恐怖症など恐怖症関連の表現はこちらの記事が参考になります。
5.terrified
terrifiedは、terror(非常な恐ろしさ)の派生語です。テロリストやテロ行為などと言う言葉で日本語でも使われていますね。そのイメージからも分かるように、強烈な恐怖を表現します。
afraid、scaredやfrightenedよりも恐怖の度合いは高く、非常に強烈な恐れを表します。
be terrified of ~で、~に戦慄する、~をひどく怖がるという意味になります。
私は暗闇がひどく怖いです。
I’m terrified of the dark.
怖っ!元カレからメッセージが20件も来てる。
I’m terrified!! I got 20 messages from my ex boyfriend.
6.freak out
freak outはパニックになる、びっくりする、怖がるという意味のスラングです。驚くというニュアンスを強く含んだ表現です。
ドッキリなど急に驚かされてびっくりした時などの恐怖や驚きを感じた時に使います。
お化け屋敷でビビってしまった。
I freaked out in a haunted house.
人生で初めてジェットコースターに乗ったよ。めちゃくちゃ怖かった!
I rode a roller coaster for the first time in my life. It freaked me out!
※ジェットコースターは英語ではありません。英語ではroller coasterと言いますよ。
なお、freak outは、恐怖を感じていなくても、パニックになっている時や、怒りで頭がおかしくなりそうなときなどにも使える表現なので、文脈によって使い分けが必要です。
怖いの英語表現ー②不思議な能力がありそうで不気味
次に不思議な能力がありそうで不気味といった怖さを表す表現を2つ紹介します。
1.creepy
creepyは、不気味、怖い、キモいといった意味の単語で、身の毛がよだつような不気味な気持ち悪さを含んだ怖さを表現します。
見てあのクモ!超キモい。
Look at that spider! It’s so creepy.
あの男の人、独り言言い続けてる。怖っ。
The guy keeps talking to himself. He’s creepy.
2.spooky
spookyは、怖い、気味が悪いという意味です。オバケが出そうな怖い場所や話などに対して使います。
アメリカのハロウィンでは、spookyがとても重要なキーワードとなり、どの家がどれだけspookyな飾りつけやコスチュームをまとうことができるかを競っていますよ。
わっ!蜘蛛の巣だらけ。すごい怖い感じになってる。
Og boy! There’re so many spider webs. It makes this house look really spooky.
あの研究室に行くの嫌だな。怖いよ。
I hate to go to that lab. It’s spooky.
ハロウィンに関してはこちらの記事が参考になります。
まとめ
怖い(恐い)の英語表現いかがでしたか?
afraid、scared、frighten、horrified、terrified、creepy、spookyという7つの形容詞と、freek outという複合動詞、合わせて8つの英語表現を紹介しました。
それぞれのニュアンスの違いをイメージとして脳にインプットしていくと、実際の英会話でもスムーズに的確な表現を選ぶことができます。
しっかりと理解してネイティブのように使いこなしましょうね!