「廊下」の英語は2つだけ!イギリス英語とアメリカ英語で異なる廊下の呼び方
廊下という日本語を、あなたは英語に訳せますか?実はこの英単語は、単純なようで意外にピンとこない人が多いです。
ホテルで外国人に、お部屋は廊下の突き当たりですと伝えたい時や、生徒に廊下を走らないように注意したい時など、日常のふとした瞬間でパッと言葉にできるよう、この記事で学習していきましょう。
>英語が上達する1日3分の無料メール講座<
基本は2つだけ!地域で異なる廊下の呼び方
廊下という英語は、英米で全く違う単語が使われます。特にイギリス英語は発音でつまずきやすいので、音声を聞きながら繰り返し声に出してみてください。
イギリス英語の廊下は?
廊下
corridor
ラテン語で走るを意味するcurrereから、この少し特殊なスペルに派生しました。読み方はコリドーで、頭のコにアクセントを付けて発音します。
corridorは、例えばホテルのように、廊下を隔てて部屋が並ぶタイプの廊下を指します。学校の廊下や家の廊下にも同様に、corridorが使えます。例文を見て感覚をつかみましょう。
廊下をまっすぐお進みください。
Please go straight down the corridor.
※downは下という意味で知られますが、辞書を引くと(特定の場所、話者から)離れていくという別の意味が見つかります。
上記例文のdownは、今立っている位置から離れていくというニュアンスで使われています。他にも、walk down the corridor(廊下を歩く)やgo down this street(この道を進む)のdownも同じ用法です。イメージが湧きましたか?
このdownがなくても意味は伝わりますが、付けるのが正しい使い方です。go downやwalk down、run downのように移動を伴う動詞とセットで覚えると良いでしょう。
部屋はこの廊下の突き当たりです。
The room is at the end of this corridor.
※直訳で〜の終わりを意味するat the end of~は、〜の突き当たりを表します。
アメリカ英語の廊下は?
廊下
hallway
hall(玄関、入り口の広間、ロビー)とway(道)が一緒になった英単語です。意味はcorridorと同じく廊下ですが、hallwayは廊下に加えて階段を含めたスペースを指すこともあります。またhallwayは、日常英会話ではたいていhallと短くして使われます。例文を見てみましょう。
このマンションには2つの共用廊下があります。
This condominium has two shared hallways.
※sharedはshare(共有する)の過去分詞形で、共有の、共同のという意味の形容詞。またマンションは英語で2種類あり、賃貸マンションはrental apartment、分譲マンションはcondominiumで表します。
mansionという英単語も存在しますが、これは英語では豪邸を指すので、日本語のマンションと同じではありません。
廊下を走るな!
Don’t run in the hall!
※hallの前置詞にinが使われています。この言葉が発せられる時点で相手は廊下を走っている状態なので、今ある位置から離れていくdownではなく、〜の中でという意味を持つinが使われています。
廊下と同じく、イギリス英語とアメリカ英語で違う単語の代表格「ゴミ」。
こちらの記事では日常生活で頻出のフレーズもあわせて学習できます。
「廊下」に近い意味を持つ英単語2選
corridorとhallwayの類義語2つを例文とあわせて紹介します。
passage
廊下/通路
passage
通るを意味するpassに、名詞を作る接尾辞-ageがくっついてできた単語です。passageの他に-ageが付く単語には、mileage(マイレージ)やpostage(郵送料)、shortage(不足)などがあります。
passageはcorridorやhallwayと同じ意味で、
エレベーターはこの廊下の突き当たりです。
The elevator is at the end of this passage.
のように使うこともできますが、このpassageは建築物の中にある廊下だけでなく、屋外の通路や抜け道も意味します。例を紹介します。
この通路はそこに行くための近道になります。
This passage can be a shortcut to go there.
※近道を表すshortcutは非常に便利な表現で、物理的な距離の近道だけでなくthe shortcut to improving English(英語上達への近道)のような使い方もできます。
the shortcut to success(成功への近道)など、the shortcut toの後は名詞形が来ることに注意しましょう。
aisle
通路
aisle
発音に気を付けたい単語です。真ん中のsを読まず、アイルと発音します。aisleは劇場や飛行機などの座席に挟まれた通路を指します。飛行機で通路側の座席を希望する時は、
通路側の席をお願いします。
I’d like an aisle seat.
のように伝えることができます。また、スーパーや倉庫などにある、棚と棚の間の通路にもaisleが使えます。
通路に物を置かないでください。
Please keep the aisle clear.
※keep clearもしくはkeep+目的語+clearは、きれいな状態に保つ、つまり何か物を置かないという意味。英語圏へ行くと、道路でKEEP CLEARと書かれた看板を見かけることがあります。これは、その場所を常に空けておいてほしいというサインです。
ベランダを英語で言えますか?その他の建物の関連用語4選
今回は廊下という英語にスポットを当てています。せっかくなので、廊下以外にも家や建物に関する英単語でよく使われるものも一緒に覚えましょう。
ベランダ
balcony
veranda
porch
※私たち日本人がイメージするベランダはbalconyです。これは建物の2階以上に位置するベランダで、1階のベランダはverandaもしくはporchで表せます。
トイレ
bathroom
washroom
restroom
※toiletでも通じますが、toiletは便器そのものも意味するので、あまりきれいな用語ではありません。日本語でお手洗い、洗面所などと呼ぶのと同じ感覚で、英語でも少しぼかした表現になっています。
なお、bathroomはアメリカで最も一般的なトイレの呼び方で、便器と洗面所が同じ部屋にあるものがほとんどです。
玄関
entrance
the front door
※hallwayの章で説明したhallの他に、玄関を表す英語には上記2つがあります。the front doorは、自分の家の玄関について家族と会話している状況なら、ドアの場所=玄関の場所なので、the doorと略してOKです。
庭
yard
garden
※yardはアメリカ英語、gardenはイギリス英語です。アメリカでgardenと言うと、庭全体ではなく花や植物が植えられている一帯のみを意味します。
日本でマンションを購入したり、部屋を賃貸する外国人も増えました。
知っておいて損はない!不動産関係の英語はこちらの記事で学習できます。
まとめ
廊下の英語、いかがでしたか?訪日外国人への部屋の案内や、逆に海外ホテルなどでの聞き取りにも役立つ関連表現などを学びました。
英語学習においては、例文をただ読んで理解するだけでなく、実際に発音してみることが大切です。さらに良い勉強法は、英語を使わないとコミュニケーションが成り立たない環境に自分を置くこと。留学をしなくても、今はオンラインで世界中の人と繋がることができます。
1日15分でも英会話をコツコツ続けていくと、確実に力はついてきます。自分はなぜ英語を勉強しているのか?そんな英語学習の目標を達成するために、英語ぷらすでも一緒に勉強していきましょう!