「教養」は英語で?リベラルアーツとの違いや関連英単語も例文解説
「あの人は教養があるよね。」
何気ない日常会話に良くでてくる表現ではありますが、英語で「教養がある」とはどのように言うのでしょうか?
逆に、教養がない場合の表現は?
今回は、「教養」に関連した英語表現について、例文と共にわかりやすく解説していきます。大学の科目や学部名でみかける「一般教養」や「リベラルアーツ」などについても紹介しますよ!
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「教養」を意味する英語3選
まずは、教養を意味する英単語を3つ紹介します。
①culture
一般的な教養を英語で表現したいときには、cultureという単語が使用されます。cultureというと「文化」という意味が真っ先に思い出されますが、実は「教養」という意味でも使えるのです。
彼は教養のある人です。
He is a man of culture.
あなたは教養を身につけるためにこの英語の本を読むべきです。
You need to read this English book to acquire culture.
②education
次に紹介するのは、educationです。こちらは主に「教育」という意味で使用される英語になりますので、イメージはしやすいかもしれません。
なお、cultureが文化的、社会的な教養を意味するのに対して、educationは学習を通して得た知識的な教養を意味する点に違いが存在します。
残念ながらあなたの教養はこの仕事をするのに十分ではありません。
I regret to say that your education is not enough to do this job.
③refinement
refinementにも教養という意味があります。その動詞形のrefineに「洗練する」という意味がある通り、振る舞いが上品で洗練されているイメージでの教養の意味として使用されます。
その紳士の振る舞いからは教養が感じられます。
I feel that the gentleman’s behavior has a sense of refinement.
>>英語で「上品なマダム・下品なマダム」は何と表現する?
「教養科目」を意味する英語
教養に関連して、大学等の学校の教養学部や履修科目としての教養科目を英語でどのように表現するかを説明します。
liberal arts/liberal studies
教養学部や教養科目の英語は、liberal arts/liberal studiesとなります。
近年日本の大学でも「リベラルアーツ」を名乗る学部や科目が増えてきているので聞いたことがある方もいるかもしれません。
なお、ここで使われているartsは「芸術」の意味ではなく、「人文/社会科学」の意味となります。
ちなみにいわゆる「一般教養」と「リベラルアーツ」については、その違いが不明確なまま使用されていることが多く見受けられます。
「一般教養」は一般常識や基礎知識を指すことが多く、「リベラルアーツ」は専門科目(英語ではspecialized subject)の知識のみに頼るのではなく総合的な知識を生かして課題解決に当たるための技術を指します。
なお、アメリカ英語ではliberal arts、イギリス英語ではliberal studiesと表現に微妙な違いがありますので、使う相手や国によってどちらを使うか注意しましょう。
教養学部を設置している大学もあります。
Some universities have a liberal arts college.
彼女は大学でリベラルアーツを教えています。
She teaches liberal arts at university.
もし入学試験に合格できたら、リベラルアーツを学びたいです。
I would like to study liberal studies if I could pass the entrance exam.
general education
ほぼ直訳になりますが、「一般教養」という意味合いの英語としてgeneral educationも使用することができます。
すべての新入生は一般教養クラスを受講する必要があります。
All new college students need to take a general education class.
>>アメリカの名門大学アイビーリーグとは?留学に必要な学費・条件は?
「教養のある/教養のない」を意味する英語
次に、「教養のある」「教養のない」といったように、人を形容する際に使われる場合の英語表現について説明します。
まずは「教養がある」ことを表現したい場合の表現から。
cultured
cultureに教養という意味があることは既に説明しましたが、形容詞形のculturedを使用することで「教養のある」を表現することができます。
彼の父親は教養のある人間です。
His father is a cultured man.
cultivated
cultivatedも「教養のある」ことを表現する際に使えます。なお、動詞形のcultivateには「教養を身に着ける」「洗練する」という意味があります。
その子供たちは両親のサポートのおかげで非常に教養高く育ちました。
The children have become highly cultivated thanks to their parents’ support.
似た意味のsophisticated(洗練された)も教養があると言いたい場合に使われます。
続いて逆に「教養のない」ことを表現したい場合の英単語を紹介します。
uneducated
educatedに否定形のun-が付くことで「教養のない」「無教養」という意味となります。
教養のない人とコミュニケーションを取るのは非常に難しいです。
It’s quite hard to communicate with uneducated people.
ignorant
「無知である」「不作法な」という意味の形容詞であるignorantも「教養がない」という文脈で使用できます。
私は現実の世界について本当に無知でした。
I was really ignorant about the real world.
まとめ
「教養」という意味の英語とそれに関連した英語表現について解説しました。
また、一般教養とリベラルアーツの違いについてもわかっていただけたかと思います。
普段見聞きしている日本語の言葉でも、とっさに英訳できないものは多いもの。「これは英語ではなんて言うのだろう?」と考える癖をつけると、英語の語彙は格段に増えますよ!