be willing toの意味と使い方に要注意!be happy toとの違いも例文確認
I’m willing to help you.と言われて、あっ、喜んで手伝ってくれるんだ!と思った方は要注意。I’m willing to help you.の意味は、喜んでヘルプしますよという意味ではありません!
このフレーズで使われている熟語be willing to doには、重要なニュアンスが隠れていて、それを知らないと相手の気持ちを理解できずに、ズレが生じてしまいます。
この記事では、be willing toの意味と使い方を例文とともに解説します。中学校で習った記憶のある「喜んで~する」という意味は一旦忘れ、本来の正しい意味と使い方をマスターしましょう。
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be willing toの意味
be willing toは、人に何かを頼まれた時に~をしてもかまわないと言ったり、誰かに何かを提案をする時に~をする意思があることを伝える際に使われます。
日本語の訳としては、以下のようなものが考えられます。
~してもいい
~する意思がある
~しても構わない
~するのをいとわない
~する準備はできている
be willing toを、自ら率先してやる!喜んで引き受ける!といったシーンで使用してしまうと、相手の受け取り方と自分の意思に齟齬が生じてしまうので気をつける必要があります。
willingの意味
ここで、be willing toのニュアンスを正しく理解するために、willingという単語を確認しておきましょう。willingは、あまりやりたくないことでも求められれば進んで、いとわないでという意味の形容詞です。
たしか中学校の英語の授業ではbe willing toを、喜んで~すると習った気がしませんか?そのために、be willing toの意味は積極的に率先して行動する際に使われるものと理解している人も多いでしょう。
しかし実際のbe willing toは、willingの意味が強く反映されていて、求められればまたは必要であれば進んでするというニュアンスになるのです。あくまでも、求められればまたは必要であればという前提が必要になります。
be willing toは、自発的に喜んでするという積極的な表現、あるいは、本当は嫌だけど仕方なくするといった消極的な表現でもありません。必要であれば行動することをいとわないという、どちらかと言えば受身的なニュアンスで使われます。
willing to woundの意味
willing toと言えば、「〇〇の主役は我々だ!」という実況者さんのマイクラ動画シリーズ「呪鬼(のろいおに)」のオープニング曲「Willing to wound」を思い浮かべる人もいるでしょう。
woundは、動詞で傷つけるという意味です。つまり、楽曲名willing to woundは、傷つけることもいとわないという意味。「呪鬼」の楽曲にふさわしい、ゾクッとさせるタイトルですね。
be willing toの使い方
例文を通してbe willing toを使うシチュエーションを確認しながら、使い方の感覚を掴んでいきましょう。
なお、be willing to ~のtoの後ろには、動詞の原形がきます。
A:イベントをサポートしてくれるボランティアを募集しています。
A:I am looking for volunteers to support the event.
B:私、やりますよ。
B:I am willing to do it.
彼女は今、両親のサポートなしで生きる準備ができています。
She is now willing to live without her parents’ support.
A:一週間パリに旅行する予定です。
A:I am going to travel to Paris for a week.
B:あなたが不在の間、必要であれば猫に餌をやりますよ。
B:We are willing to feed your cat while you are out of town.
あなたが私を必要とするなら、喜んでお手伝いしますよ。
I’m willing to help you if you need me.
転居しても構いませんか?(→転居に前向きですか?)
Are you willing to relocate?
※異動を伴う仕事の面接で問われる定番のフレーズです。
緊急事態が発生した場合、いとわずに手助けしてくれますか?
Are you willing to assist in the event of an emergency?
※飛行機に搭乗する際に、非常口がある列の座席に座る人が聞かれる定番のフレーズです。
not willing to doの意味と使い方
be willing to(~してもいい)の否定形be not willing to ~の意味は、 ~してもいいとは思わないです。
notはbe動詞に付く形になる点に注意しましょう。willing not to ~ではありません!
私はあなたの質問に答えたくありません。それは私のプライバシーです。
I am not willing to answer your question. It’s my privacy.
リスクを負ってもいいとは思いません。
I’m not willing to take that risk.
be happy toとbe willing toの違い
前述の通りbe willing toには率先して行動するというニュアンスはありません。率先して喜んで行動すると言いたい場合には、be happy to doが適当です。
be happy to doは、be willing to doのように、求められればや必要であればという条件なしに、喜んで~するという意味で使えます。自発的に何かをすること、特に誰かをヘルプすることを申し出る際に使われます。
be happy to doとbe willing to do2つの違いを例文で確認しましょう。
喜んでお手伝いさせていただきます。
I will be happy to help you.
必要であれば喜んでお手伝いさせていただきます。
I am willing to help you.
まとめ
be willing toは、求められればしますよ、必要であればやりますよというどちらかと言えば受け身的なニュアンスのある熟語です。
この求められれば、必要であればという前提を無くして、無条件に喜んでやりますと言いたい場合には、be happy to doが適当な表現です。正しい意味と使い方を理解していないと、とんでもない勘違いをしたり、相手に誤解を与えてしまいかねません。
今回学んだことをしっかりとマスターして、誤解のないスムーズなコミュニケーションを図りましょう。