barelyの意味と使い方|hardlyやrarelyとの違いも例文付きで解説
barelyと聞くとhardlyやrarelyなど同じような意味を持っている単語を思い浮かべるかもしれません。
違いがわからずこれまでbarelyという単語をあまり使ったことがない人も多いのではないでしょうか?
barelyは、大きく2つの意味にわけると覚えやすい単語。この記事ではbarelyの意味や使い方、hardlyやrarelyとの違いについて紹介します。
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barelyの意味
barelyにはかろうじてとほとんど~でないという2つの意味があります。
それぞれ例文を見ていきます。
かろうじて
barelyは「大麦」を意味するbarley(バァリィー)にスペルと発音が似ていますが、正しくはbarely(ベェアリー)ですので間違えないようにしましょう。
彼のことはかろうじて知っている程度です。
I barely know him.
I barely made the last train.
私はギリギリ終電に乗れた。
ほとんど〜でない
barelyには「裸」や「ほとんど〜ない」を意味するbareという単語が語源にあります。
(テレビ電話中)口は動いているけど、声はほとんど聞こえないよ。
Your mouth is moving, but I barely hear you.
ぼくはろくに家具もない居間のある家に住んでいる。
I live in a house with a barely furnished living room.
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barelyと似たような意味を持つ単語と違い
barelyには意味の似ている単語が多くあります。とくに間違いやすい単語がhardlyやrarely、scarcely、 seldomです。
それぞれ違いを見ましょう。
hardlyとbarely
hardlyはbarelyの意味のひとつでもある「ほとんど〜ない」という意味です。
ただhardlyの方が否定の意味が強いです。
例えば、電話で声が聞こえなくて「君の声が聞こえない」と言いたいとき、次のように言うことができます。
I can barely hear you.
I can hardly hear you.
このときbarelyの方は「かろうじて声が聞こえている」というニュアンスが入ります。一方、hardlyは「ほとんど聞こえない」という意味になり、barelyより否定の意味が強くなります。
barelyは肯定するとき、否定するときの両方の場面で使える単語なので、状況に合わせてどちらの意味か予測できるようにしましょう。
scarcelyとbarely
scarcelyはhardlyと同じ意味を持つ単語ですが、scarcelyの方がややかたい印象を持ちます。
以下の例文をくらべてみましょう。
I barely understood him.
I scarcely understood him.
両方とも「彼の言っていることはほとんどわからなかった」という意味です。barelyは「それでも少し理解できる部分はあった」というニュアンスも持ちます。一方、scarcelyはhardlyより否定の意味がより強く、ややかたい印象を持つので「ほとんど理解できなかった」の意味が強く表れます。
rarelyとbarely
rarelyは「めったに〜ない」を表す単語です。
例えば、「あまり風邪をひかない」と言いたいとき、次のようなフレーズを使えます。
I barely get sick.
I rarely get sick.
このときrarelyは「めったに風邪をひかない(けど、ときどきひくことがある)」ことを伝えています。一方、barelyは「全然風邪をひかない」という部分を強く示している文です。
rarelyはhardly everと置き換えて使えるので、覚えておきましょう!
seldomとbarely
seldomはrarelyと同義で「めったに〜ない」を指す単語であり、頻度を表す単語です。英語全体においてrarelyの方が使用頻度が高いことを覚えておきましょう。
例えば、「めったに読書をしない」のフレーズは次のように作ることができます。
I barely read books.
I seldom read books.
このときbarelyは「めったに読書をしない」ことを伝えられます。一方、seldomは「めったに読書をしない(けど、たまに本を読むことがある)」という習慣的要素が込められています。
barelyと似たような単語のhardly, scarcely, rarely, seldomを比較しました。違いを理解することはできましたでしょうか。しっかり英会話で使えるように、声に出して発音の練習もしておきましょう。
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barelyを含むフレーズ6選
barelyと一緒によく使われる単語が英語にはあります。
よく使われる単語が7つあるので、例文とともに紹介します。
①can②could
canやcouldがbarelyと一緒に使われるとき、「かろうじて〜できる」「かろうじて〜できた」の意味になることが多いです。
毎朝ベッドから出るのがやっとです。
I can barely get out of bed every morning.
彼の料理のスピードにかろうじてついていけた。
I could barely keep up with his cooking.
③able
canやcouldと同じ意味の単語にableがあります。ただ使い方が少し異なるので注意しましょう。canやcouldのときは【can+barely+動詞】の順番ですが、ableのときは、【be動詞+barely+able+to 不定詞】になります。具体的なフレーズを見ていきます。
私は何とか英語が話せる程度です。
I am barely able to speak English.
彼はお酒を飲みすぎて、歩くのがやっとだ。
He was barely able to walk after having too much alcohol.
④alive
barely aliveで「かろうじて生きている」の意味になります。この表現は「もう少しで死んでしまうところだった」という状況や場面で使われることが多いです。
ジョンは2日間、水を飲まないで生活をしたあとかろうじて生きていた。
John was barely alive after spending two days without water.
交通事故に巻き込まれたが、かろうじて生きています。
I got into an accident and I am barely alive.
⑤visible
barely visibleで「かろうじて見える」「ほとんど見えない」と言うことができます。見ているものが遠すぎて見えない場合や何かに隠れていて見えない場合に使用可能です。
あの標識はちょっと遠いけどギリギリ見えます。
That sign is a little too far from here. It is barely visible.
この家は森の中にあってほとんど見えないですね。
This house is barely visible being in the forest.
⑥audible
barely audibleで「かろうじて聞こえる」「ほとんど聞こえない」の意味を表します。オンライン会議が当たり前の今、電話のとき相手に「声が聞こえないです」と言いたいときに使える表現です。
Wi-Fiの電波が悪くほとんど声を聞き取れないです。
The Wi-Fi is slow and your voice is barely audible.
かろうじて聞き取れる声で教えて。
Say in a voice barely audible.
※「ささやく」の意味でwhisperを使うことが多いです。
⑦number(数字)
barelyのあとに数字を置くことでbarelyは「わずか」の意味になります。
新しく発売されたパソコンはとても薄くわずか500gの重さです。
The new laptop is super thin and weighs barely 500 grams.
私の子供はそのときまだ3歳だった。
My kid was barely three years old back then.
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まとめ
今回はbarelyの意味と使い方を紹介しました。
hardlyやrarely、scarcelyとの違いも明確になったのではないでしょうか。
barelyを会話や文章で自然に使えるように、特定の単語でよく一緒に使われる単語やフレーズがわかるコロケーションの辞書を用いた英語学習をおすすめします。その場面やフレーズに合う単語選びができるようになります。
本記事をあなたの英語学習に活かしてください!