VSは何の略ですか?意味・読み方からビジネスでの使い方まで例文解説

巨人 vs 阪神
うどん vs そば
熊 vs パンダ
「〇〇対〇〇」を表す「VS」という表記は、日常的によく目にしますよね。
しかし、その読み方や意味を正しく理解できているかは不安という方もいるでしょう。
この記事では、「VS」の正しい意味と使い方について詳しく解説します。
また、略記法としての「VS.」や「v.」の表記についても紹介します。
「VS」の理解を深め、英語でも日本語でも正しい表現を使っていきましょう。
目次
VSとは?VSは何の略ですか?
「VS」は「versus」という英単語の略称です。
日本語でも「紅組バーサス白組」や「らーめんブイエスうどん」などのように、日常的に使われますよね。
しかし、それらの読み方や使い方は本来の英語のVSに則しているのでしょうか?
ここで、英語本来のVSの意味や使い方を確認しておきましょう。
VSの意味は?
「VS」は直訳すると、「~に対して」という意味です。
一般的には競争や対決を意味する「対」や「対決」という意味で使われます。
たとえば、スポーツの試合においては「A versus B(A対B)」と表記され、両者の対戦や競い合いを示したり、議論や比較の場面においては、「coffee vs. tea(コーヒー対紅茶)」といった形で使われたりすることがあります。
また、論文や学術文書の場面で、特に研究の対象やアプローチの比較、異なる理論や仮説の対立などを述べる際にもよく使われます。
VSの正しい読み方
英語圏でVSは、略した形で表記されていても、versus(バーサス)と読みます。
「VS」を「ブイエス」と読むのは、日本独特のものです。
正しい発音を音声で確認しましょう。
VS / versus
VSの使い方
VSの使い方を例文を通して紹介します。
君のためのロサンゼルス・エンゼルス対シアトル・マリナーズの試合のチケットだよ。楽しんで!
It’s a ticket for the Los Angeles Angels vs. Seattle Mariners for you. Enjoy!
この小説では、善と悪の古典的な対決が展開されます。
It’s a classic battle of good vs evil in this novel.
今日のお題は「猫対犬」。どっちがより良いペットになるのか?議論しましょう!
Today’s topic is ‘Cats vs Dogs’. Let’s discuss ‘Which makes a better pet?’.
スミス対ジョンソンの事件は来月最高裁で審理されます。
The case of Smith versus Johnson will be heard in the Supreme Court next month.
この研究は、参加者のパフォーマンスに対する方法Aと方法Bの効果を比較しました。
The study compared the effects of Method A versus Method B on the participants’ performance.
vsはあくまでもversusの略称です。versusuよりも簡潔な形式なため、日常会話や非公式な文書でよく使われます。
一方、versusは完全な形式です。ビジネスや正式な文章、法的文書などより形式的な場面でより一般的に使われます。
VSの正しい表記
ここまでの例文を見て気づいた方はいるでしょうか?
実は、VSを表記する際に、ピリオド(.)を付けた「vs.」となっているものと、ピリオドの無い「vs」となっているものが混在しています。
混在している理由は、どちらの表記も存在するからです。
アメリカ英語では、「vs.」のようにピリオドを付けるのが一般的なスタイルです。たとえば、Lakers vs. Celtics(レカーズ対セルティクス)といった表現が一般的に使用されます。
一方、イギリス英語では、ピリオドを付けない「vs」の表記が一般的です。Chelsea vs Arsenal(チェルシー対アーセナル)のように表記する傾向があります。
ただし、ピリオドを付けるかどうかは地域性だけでなく、個別の好みにも左右されます。どちらが正しい正しくないという問題ではないので、気軽にどちらか好きな方を選んでOKです!
v.やvもversusを表す?
ここまで、vsあるいはvs.はいずれもversusの略で同じ意味を持つことを紹介してきました。
しかし実は、versusには、もう2通りの略し方があります。
それは、
v と v.
です。
略しすぎてわかりにくいと思う方もいますよね。これは、もう慣れるしかありません!
なお、vsやvを小文字表記にするか大文字表記にするかという制約はありません。
意味や使用法にも違いはなく、どちらを使用するかは文脈や個人の好みによります。
まとめ
英語VSの正しい読み方と意味、使い方を紹介しました。
VSはversusの略で、表記はvsやvs.の他に、vやv.といったものもあります。
しかしながらどんなに略しても読み方はversus(バーサス)。日本のように「ブイエス」とは読みません。
最も一般的な使われ方は、「A versus B(A対B)」のように、競争や対決を意味する「対」や「対決」という意味での用法です。
他に、「coffee vs. tea(コーヒー対紅茶)」のように議論や比較の際や、「Method A versus Method B」のように論文や学術文書でアプローチの比較や異なる理論や仮説の対立を述べる際にも使われます。
日常的に見聞する「VS」ですが、思っていたのと違った!という気づきがあった人もいるでしょう。ここで紹介した例文を繰り返し読んで、VSの使い方をしっかりと身につけてください!