「はいどうぞ」は英語で?Here you areや「お菓子をどうぞ」などシーン別6選
「どうぞ」
この一言でどんなシーンが想像できますか?
席を譲るシーン、ご馳走するシーン、部屋に招き入れるシーン…。他にもさまざまなシーンが思いつきますよね。
というのも、「どうぞ」にはいくつかの意味があり、状況によって意味が異なるためです。日常生活で使っている中で意識することはないかもしれませんが、「どうぞ」は、たった一言でさまざまな使い方ができる便利な日本語です。
しかし残念ながら、これに対応する便利な英語表現はなく、「どうぞ」の意味によって、対応する英語表現は異なります。
そこでこの記事では、「どうぞ」の英語表現をシーン別に紹介していきます。
物を渡す時の「はいどうぞ」や、案内する時の「こちらへどうぞ」など、6つの状況に分けました。
どれもシンプルで短いフレーズばかりです。各シーンでのフレーズを習得して、表現の幅を広げましょう!
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「どうぞ」を英語で
- どうぞよろしくお願いします。
- はいどうぞ。
- よろしければおひとつどうぞ。
- ご自由にどうぞ。
このように「どうぞ」は、相手に丁寧にお願いする時や相手に許可を与える時、相手に何かを勧める時などさまざまなシーンで使われます。
「どうぞ」の意味の違いによって対応する英語表現は異なるため、ここから先は、シーン毎の意味を確認しながら対応する英語表現を見ていきましょう。
①物を渡す時の「はいどうぞ」を英語で
人に物をあげたり渡したりする時には、「はいどうぞ」や「これどうぞ」のように「どうぞ」を使いますよね。この際に使える「どうぞ」の英語表現を紹介します。
はいどうぞ。
Here you are.
Here you go.
There you go.
This is for you.
これらの表現の中で最もカジュアル度が高いのは「Here you go.」です。家族や友人に「はいあげる」と言った感じで使うイメージです。
②譲る時の「どうぞ」を英語で
お年寄りに席を譲る時には、「こちらどうぞ」や「どうぞお座りください」などと言いますよね。この場合は、定番フレーズがあるので丸々そのまま覚えましょう。
こちらどうぞ。/どうぞお座りください。
Please have this seat.
また、エレベーターや電車のドアなどの前で順番を譲る時には「お先にどうぞ」が定番ですよね。英語にも定番フレーズがあります。
お先にどうぞ。
After you.
Go ahead.
③許可する時の「はい、どうぞ」を英語で
何かを許可する際に「いいですよ」の意味で「はい、どうぞ」と言うこともありますよね。
許可を表す「はい、どうぞ」は、Yes, please.で表現できます。
A: これ、使ってもいいですか?
A: May I use this?
B: はい、どうぞ。
B: Yes, please.
また、「お先にどうぞ」として紹介したGo ahead.は、「構いませんよ、どうぞ進んでください」という意味なので、許可を出す場合にも使えます。
A: 電気消してもいい?
A: Can I turn off the light?
B: はい、どうぞ。
B: Go ahead.
④準備OK「いつでもどうぞ」を英語で
準備が整っている状態を伝える時には「いつでもどうぞ」がよく使われます。
「いつでもどうぞ」は英語で、Anytime. の一言で表現できます。
A: 今話してもいい?
A: May I talk to you now?
B: いつでもどうぞ。
B: Anytime.
⑤案内する時の「こちらへどうぞ」を英語で
友人が家に来た時に「こちらへどうぞ」「どうぞこちらです」など家の中を案内したり、道案内をしてそこまで連れていくこともあるでしょう。
案内をする時の「こちらへどうぞ」は英語で以下のように表現できます。
こちらへどうぞ/どうぞこちらです
This way, please.
Please come this way.
Right this way, please.
⑥丁寧な依頼や提案/お願いをする時の「どうぞ~してください」を英語で
「どうぞお越しください」「どうぞお元気でいて下さい」のように、「どうぞ~してください」という使い方もあります。
この場合は「どうか」「なにとぞ」の類義語として、人に丁重に頼んだり、自分が何かを願ったりする時に使われます。
「どうぞ~してください」の英語表現は、Please+動詞が基本です。pleaseを使うことによって「どうぞ」に含まれる丁寧なニュアンスが表現できます。
例文を通して、何かを頼む時やお願いする時の「どうぞ」の英語表現を見ていきましょう。
どうぞ召し上がれ。(どうぞ食べてください)
Please help yourself.
※help youselfは、料理を振る舞うシーンにおいては「自由に食べてね」という意味で使われます。Please help yourself to the snacks.のようにtoを付けて、「お菓子をどうぞ(お菓子ご自由にどうぞ)」という表現もできます。
よろしければおひとつどうぞ。(おひとついかがですか?)
Please take one, if you like.
※if you likeは、「もしよかったら~」を意味するフレーズです。if you wantも同じように「もしよかったらどうぞ」の意味で使えます。
こちらどうぞ使ってください。
Please use it.
どうぞお元気で。
Please take care.
※take careまたはtake care of yourselfで、「体に気をつけて」「元気でいてね」という意味の定番フレーズです。
また、人に丁寧に物事を頼む際には、Can you ~ please?や Would you ~ please?のフレーズも便利です。これらの使い方や、挨拶やメールで使う「どうぞよろしくお願いします」に関しては、こちらの記事で紹介しています。
pleaseの意味と使い方に注意!
依頼したりお願いしたりする時に便利なpleaseですが、pleaseの使いすぎには注意しましょう。
pleaseを使いすぎると相手に失礼な印象を与えてしまうことがあります。
というのも、pleaseの意味は、「相手がその行動をすることを前提」とした依頼(どうぞ~してください)のため、場合によっては行動を強制しているようなニュアンスになってしまうからです。
まとめ
日本語の「どうぞ」は、一言でさまざまな意味を表現できます。しかし、英語にはこれに対応する便利な一つの言葉はありません。
そのため、「どうぞ」を使うシーンや意味によって、対応する英語表現を使い分ける必要があり、今回は6つのシーン別での英語表現を紹介しました。
「どうぞ」は日常会話でもよく使う言葉です。是非、シーンを想像しながら対応する英語フレーズを頭に入れていってください。
今回紹介した英語表現をマスターするだけで、ぐんと表現力がアップしますよ!